新型車比較・ライバル車対決
更新日:2021.01.28 / 掲載日:2021.01.28

NISSAN 新型ノート対 HONDA フィット

【ライバル】HONDA フィット
●発売日:’20年2月14日
●価格帯:155万7600~253万6600円

日常&レジャーに強いフィット、内外装や走りの質感、「車格感」なら ノート

長距離用途を考えると、実質ノートは選択肢がひとつだけ

 初代ノートはロングキャビンによりファミリー用途適性を高めたスモール2BOXとして誕生。3年早く登場しているフィットとは基本適応用途を共にする好ライバル関係だったが、2代目になるとノートはダウンサイザー向けのプレミアム路線に変更。3代目となる新型は、この路線の延長上で進化している。

 一方、フィットは代を経る毎にダウンサイザー向けに適応用途を拡張はしたものの、主コンセプトはファミリー用途を維持。先代まではロングキャビンと多彩な積載性がファミリー用途でのアドバンテージだったが、現行モデルになって新たな魅力として見晴らしと開放感が加わった。元々、キャビン容量が上回ることもあるが、日常やレジャーで家族4名が楽しく過ごすならフィットが一枚上手だ。

 もちろん、ダウンサイザー向けのプレミアム志向ならノートが優位。内外装の雰囲気だけではなく走り味わいでもフィットより車格上の印象を受ける。テストコースでの限られた走行のため、同等条件での比較ではないが、乗り心地の雑味や据わり、静粛性、ハンドリングの落ち着きのいずれもフィットと同等以上である。

 ノートのウイークポイントは運転支援機能の展開だ。フィットは全モデルに全車速型ACCと操舵補正型LKAを標準装着するが、ノートのプロパイロットは最上級グレードに限定。しかもOP設定になってしまう。ITナビと連携したACCやLKAの機能ではフィットに勝るが、ツーリング用途前提では実質1グレード設定となってしまう。ハイブリッド+先進運転支援装備でもフィットは約200万円から選べるがノートは260万円を超えてしまう。コスパも大切なファミリー用途ならフィット、コスパよりプレミアムを求めればノートと、グレード展開にも両車の適応用途の違いが表れている。

見晴らし・開放感ならフィット、乗り心地・ハンドリングならノート

フロントピラーを細くするなどして、見晴らしを大幅に改善した新型フィット。1.3Lのガソリンモデルと、1.5Lのハイブリッドモデルがあり選択肢が多い点も魅力だ。

icon 【フィット】

icon 【ノート】

「親しみやすさ」のフィット、「美しさ」のノート

先進感のあるスタイリッシュなノートに対し、芝犬のような、日本人にとっての親しみやすさをコンセプトに開発されたフィット。個性はかなり異なる。

icon 【フィット】

icon 【ノート】

ファミリーに向くフィット、ダウンサイザーに向くノート

後席跳ね上げ、多数の収納など便利な機能が多いフィット。後席空間が縮小したノートだが、頭周り・膝周りとも20~30mm程度の縮小であり、広さに余裕があるのは変わらず。

icon 【フィット】

icon 【ノート】

プロパイロットを用意するノートだが“コスパ”は……

ホンダセンシング全車標準のフィットだが、ノートのプロパイロットはXにメーカーオプション設定。ナビ、インテリジェントルームミラー、SOSコールなどとセットになり安くはない。

icon 【フィット】

icon 【ノート】

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之/澤田和久

提供元:月刊自家用車

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