新型車比較・ライバル車対決
更新日:2020.05.29 / 掲載日:2020.05.29
DAIHATSU新型タフト VS ハスラー 装備&機能比較
check3 装備&機能比較 いずれもハードは最新仕様安全&運転支援機能もクラストップレベル
タフトの走行ハードウェアの詳細は未発表だが、プラットフォームの基本構成やパワートレーンはタントと共通と考えて良く、走りは実用燃費と余力感が見所。また、安全&運転支援のスマートアシストもタントと同等以上になると予想でき、ACCに停車保持機能が加わる可能性も高い。
一方、ハスラーのハード面もスズキの最新仕様。ISGを用いて回生と加速補助を行うマイルドハイブリッドを全車に採用するほか、4WD車にはLSD効果を発揮するグリップコントロールが装着され悪路対応力も向上している。全車速型ACCは停車保持機能はないものの、はみ出し予防操舵支援型LKAを採用するなど、充実した運転支援機能を備えている。
タフト
DNGA採用車としては、タフトは3番目のモデルになる。タントやロッキーの走りの良さから考えれば、タフトの走りも相当レベルが高いものになるだろう。
DNGAモデルの目玉のハードウェアであるスプリットギヤ採用のD-CVT( デュアルモードCVT)を搭載。最新設計のパワートレーンもタフトの強みだ。
車載インフォテインメントの詳細はまだ不明だが、スマホ連携機能を持つタフト専用のナビユニットがOPとして設定されるだろう。
ハスラー
結合部やサスペンション部品などの最適化が図られた新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の最新仕様が用いられ、基本性能はさらに向上している。
スズキ軽モデルとして初めて採用したACC(アダプティブクルーズコントロール)は、追従状態から停止状態まで対応できる全車速追従型だ。
スマートフォン連携機能付のメモリーナビは、走行可能距離や燃費情報などの車両情報も表示される。ハスラー専用の最新仕様がOPで用意される。
結論 新型タフトの参入で 軽SUVはどうなる?

よりワイルドな雰囲気を楽しめるメッキパック仕様が用意されるなど、精悍なイメージを求めるユーザーには朗報だろう。
シート格納時にスマートにフラット床面になるのは荷物を積みたいユーザーにとっては大きなアドバンテージになるはずだ。
最新のハーテクトが採用された現行型の走りは大きくパワーアップ。スズキ軽モデルトップクラスのシャシー性能も魅力。
NA車のR06Dエンジンは出力特性が大きく進化した新世代ユニット。NA車は物足りないという印象を大きく変えた。
全車速型ACCの採用も現行ハスラーのトピックス。秀逸なシャシー性能も手伝って、高速長距離でも余裕の走りを披露してくれる。
レジャーワゴン適性は共に優秀だが 装備機能と積載性で明確な差がある
両車ともアウトドアを楽しみたいファミリー&レジャーに高い適性を持つ軽SUVだ。走行性能や運転支援に関しては、タフトはデビュー前なので推測になるが、これまでのDNGAモデルの完成度を考えれば、最新仕様に生まれ変わったハスラーと好勝負を繰り広げるのは間違いない。
だが、どちらを選んでも同じというわけではない。ハスラーは個性抜群の内外装意匠のイメージとはうらはらに、普段使いに便利な実用車としての適性がかなり高い。それに比べると、タフトはややポストファミリーを狙った凝った機能や仕様が目立ち、上のクラスからの買い替えを意識するダウンサイザーユーザーもターゲットにしているように思える。
また荷室の考え方の違いも両車の選び分けのポイントの一つ。共に防汚タイプ床面を持つが、後席格納時の荷室細部の仕立てはタフトの方が秀出ている印象だ。4名乗車優先ならばハスラー、2名乗車で積載性重視ならばタフトという選び方もありだ。