新型車比較・ライバル車対決
更新日:2020.04.01 / 掲載日:2020.04.01

実力十分! 新型ハスラーの登場で勢力図はどう変わる?

個性的なデザインだが、ハスラーはワゴンRと同じハイト軽モデルになる。優れた実用車を探しているならば、ハイト軽のライバル勢ともガチで戦うことになるのだ。

SUZUKI 新型ハスラー 価格帯:136万5100~174万6800円

機能&装備は最新仕様スタイルだけのクルマにあらず同じスズキのワゴンRとは、プラットフォームやエンジンなどのハード面で密接な関係を持っている。下位グレードが存在しないため少々割高に思えるが、内容を考えれば価格はバーゲンプライスだ。

注目ハイト軽モデルライバル車比較

  • ライバル 候補 1 SUZUKI ワゴンR 価格帯:109万8900~177万6500円

    同タイミングで-部改良を実施手頃な価格設定も人気の秘密ハスラーの登場に合わせてNAエンジンの変更を含む-部改良を実施。個性こそハスラーに譲るが、実用車の先輩らしく価格と性能&機能のバランスの良さはこちらが上だ。

  • ライバル 候補 2 HONDA N-WGN 価格帯:129万8000~182万7100円

    充実の機能&装備を持つ注目のホンダ新世代・軽モデルホンダNシリーズの第二世代のスタンダードモデルとして、2019年夏にデビュー。ホンダセンシングの標準化など充実装備に注目が集まるが、走りを含めた基本性能の高さも見逃せない。

  • ライバル 候補 3 MITSUBISHI eKクロス 価格帯:144万1000~179万8500円

    アウトドアユースを意識した個性的なデザインも魅力2019年春に日産・三菱の共同開発「NMKV」の第二世代としてデビュー。SUVテイストを盛り込んだキャラはハスラーにかなり近い。マイパイロットの設定など、機能面でもガチで競える存在だ。

比較ポイントキャビンパッケージ

新型ハスラー

キャビンスペースはハイト軽の標準サイズ。後席機能はワゴンRに準じているが、ラゲッジの濡れ物/汚れ物対応や前後席フルフラットなど、日常用途での利便性はキープしつつも、レジャー用途への対応力を高めた設計が見所だ。

ワゴンR

後席は全車に左右独立スライド&リクライニング機構を備え、格納もワンタッチダイブダウン式を採用する。助手席下には脱着可能なバケットを設置。運転席前にもアッパートレーを用意するなど小物収納も豊富に用意している。

N-WGN

低い荷室床面を活かした2段ラックモードや座面チップアップやダイブダウン格納など、多様な積載性も見所の-つ。-般的な小物収納に特筆すべき点はないが、後席座面下に傘も置けるトレイは意外にも便利に使える。

eKクロス

後席のスライドは左右-体式だがリクライニングは左右独立式を採用。後席格納も左右独立タイプだが単純なバックレスト前倒式になる。助手席ドアに車検証入れを設置したことで、前席周りに容量のある収納スペースが多い。

比較ポイントドライバビリティ

  • 新型ハスラー

    従来型はオフローダー的な車軸周りの揺動感が気になることもあったが、新型は不要な揺れを抑えたしなやかさで走りの質感も向上。静粛性の高さやNA車の高速性能アップもあって、総合性能はクラストップレベルになった。

  • ワゴンR

    -部改良でNA車はハスラーと同型パワートレーンを搭載した。車重が軽い分だけ加速性能は向上したが動力性能はよく似ている。ただ、細かな揺れ返しや振動の抑制はハスラーに劣り、走りの質感はいかにも既存の軽自動車的だ。

  • N-WGN

    素直で広い速度域で扱いやすいパワートレーンも魅力だが、注目はシャシー性能。市街地でも穏やかな乗り心地のサスチューンなのだが、高速安定性もかなり高いレベル。実は軽自動車としては最も高速長距離に向いている部類なのだ。

  • eKクロス

    加速重視の変速特性や軽快な操縦性など、コンパクトカーのような走行特性。スモール2BOXクラスからの乗り換えを検討しているユーザーや、加速や操舵のキレを楽しみたいというドライバーには、面白い選択肢になるだろう。

比較ポイント安全&運転支援

  • 新型ハスラー

    歩行者対応型衝突軽減システムや標識認識機能、車線逸脱警報、前後進対応誤発進抑制機能は全グレードに標準装着される。ターボ車には停車保持機能はないものの全車速型ACCと逸脱抑制型LKAを標準装備する。

  • ワゴンR

    ACCや半自動操舵型LKA、標識認識は非採用だが、歩行者対応型衝突軽減システムや前後誤発進抑制、車線逸脱警報などは採用している。特徴的な装備としては上級グレードにOPでHUDが用意されている。

  • N-WGN

    停車保持を含む渋滞追従可能な全車速型ACCと走行ライン制御型LKAを含むホンダセンシングを全グレードに標準装備。歩行者と自転車にも対応した衝突軽減システムなど安全&運転支援機能はトップレベルだ。

  • eKクロス

    全車速型ACCと走行ライン制御LKAなどのプロパイロットの三菱版となるマイパイロットをベーシック仕様のM以外にOP設定する。歩行者対応型衝突軽減システムや車線逸脱抑制操舵支援は全車に標準装着されている。

実用性とコスパなら どのモデルがベストバイ?

 高速走行性能と運転支援を重視するならN-WGNは秀出た存在だが、居住性も含めたユーティリティとタウンユース向けの走りといった、軽自動車の基本を重視するならばワゴンRがやはり手堅い。ハスラーとeKクロスはSUV志向が強く、装備や機能で有利でも相対的にコスト高に感じてしまう。ただ、走りの質感やレジャーでも使いたいならば、ハスラーの4WD車は魅力的な存在だ。プラスαを求めるユーザーには有力候補に躍り出るだろう。

新型ハスラー

ワゴンRの上級仕様という-面もあるワゴンRと価格差があるのは装備機能の違いによるもの。ターボ車にACC/LKAが標準になるなど、ワゴンRには設定されない運転支援機能の充実は、積極的にハスラーを選ぶ理由になる。

ワゴンR

運転支援なしで問題ないなら有力候補になるカスタム仕様のスティングレーを除けば、NA/ターボ車ともハスラーより低い価格設定。安全機能はほぼ同等なので、普段使いの実用車を求めるならばコスパの面では有利だ。

N-WGN

便利に使えるこのクラスの超優等生ACC/LKAまで備わるホンダセンシングがNA/ターボ車に設定されていることは、N-WGNを選ぶ大きな理由。ハスラーとはキャラが異なるが、オンロード主体ならば有力候補になりえる。

eKクロス

ACC/LKAはOP設定なのが少し残念だSUVキャラを同じくする正統ライバル車。小気味良い走りに加えてACC/LKAの精度などでリードする存在だ。ACC/LKAがOP装備になるため、装着時の実質価格としては少し差が出てしまう。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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