新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.12.02 / 掲載日:2019.11.27

新型カローラ3兄弟はここがすごい!

 従来型に比べるとやや高くなってしまった新型カローラだが、クルマの実力も価格差以上であることも間違いない事実。ここでは大きくパワーアップした新型カローラ三兄弟と、それを迎え撃つライバル勢の実力を徹底比較。ベストバイを探ってみたい。

最新機能を搭載した新世代型を採用 トヨタセーフティセンス

 新型カローラに搭載されるのは、歩行者/自転車検知対応の自動(被害軽減)ブレーキや、LTAなどの強力な運転支援機能まで備えるフル機能仕様。上位機能は全車標準装着ではないが、ライバル勢に対して大きなアドバンテージになっていることは間違いない。

  • 車載カメラとミリ波センサーを駆使することで、前方の障害物を検知。歩行者や自転車まで対応する最新機能が備わっている。

  • 高速道路などで走行車線維持制御まで行うLTA(レーントレーシングアシスト)は、最新トヨタ車に搭載が進む目玉の一つ。

通信連携機能が当たり前の時代に ディスプレイオーディオ

 トヨタは車載通信ユニット(DCM)の標準装備化を進めているが、新型カローラではDCMの通信機能を活用できるディスプレイオーディオを標準装備。単体ではラジオや車両情報の管理機能に止まるが、スマートフォンと接続することで、安価にナビや音楽/映像にも対応。

  • OPのフルセグチューナーキットを装着すれば、アップルの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」にも対応し、ナビ機能も使える。

  • 多くの自動車メーカーが採用するSmart Device Link(SDL)は純正で対応。LINEナビは、スマートフォンを装着するだけで使用可能だ。

TNGAの恩恵から生まれた新たな強み 走り&ドライバビリティ

 現行プリウスの登場以来、TNGA技術が注がれたモデルが投入されているが、新型カローラにはTNGAモデルの中でも最新が注がれていることが強み。その恩恵は多岐に及ぶが、中でも走りの基本性能の向上は著しい。新型は走りの質の良さでも他をリードする存在だ。

  • サス周りの煮詰め&改良も新型カローラの売りの一つ。シリーズごとに味付けは異なるが、いずれもイイ仕事をしている。

  • TNGAの流れを汲んだGA-CプラットフォームはプリウスやC-HRなどと共通だが、後発モデルゆえの改善が施され性能強化が図られている。

巧みに日本仕様を注ぐことで愛されるモデルを目指した

 もはやCセグメントを核としたコンパクトクラスであっても、上級志向の高まりは避けられない。衝突安全基準の強化に加え、車感の向上を狙った車体寸法の拡大傾向も著しく、いまや全長は4.5mを超え、全幅も1.8m近いモデルは珍しくない。

 そんな流れの中にあって、ニッチな日本市場のために小型化を図った新型カローラは大英断と言えよう。また、全長と全幅をコンパクトにし、外観の印象に愛らしさを加えたことも日本的。「大人可愛い」は、伝統ある『カローラ』の新たな魅力となっている。

 またディスプレイオーディオを中心とした車載ITの進化も見逃せない特徴だ。トヨタが進めるT‐Connectサービスは未だ発展途上であるが、スマートフォンのアプリとカーナビ機能の連携を担う、Smart Device Link(スマートデバイスリンク)を採用しており、通信連携を用いることでスマホのみでナビ機能を使うことができる。従来型ナビを求める向きには、比較的安価な価格設定(ディーラーOP)でナビ機能を追加できるなど、オーディオやナビなどの実用&エンタメ機能を揃えた時のトータルコストが低く抑えられるのは魅力だ。

 内外装だけでなく走行ハードウェアや運転支援機能、装備類をグレードアップしたことで、従来型よりも高価格になったのことは新型カローラの短所のひとつだが、ユーザーが必要とされる最新機能まで揃えた時のコスパは、従来型に勝るとも劣らないといえよう。

 新型カローラ、特にセダンとツーリングは、日本市場向けの設計やコスパ強化がライバルに対する大きなアピールポイントといえる。車格感を我慢せずにダウンサイジングしたいユーザーにとっては、相当な魅力を持つのは間違いないカローラは再び国産車の基準器になる可能性を秘めているのだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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