新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06
ポストミニバン おすすめ3パターン

現ミニバンユーザーの次の一台をご提案。様々なミニバン的価値のうち、手放したくないポイントを絞ればさらに満足度アップ!
●文:川島茂夫
自分なりのポイントを見極めれば車種の選択肢がグッと拡がる
ミニバンの魅力と言えば広いキャビンであり、それがもたらす多人数乗車対応や居心地、車内コミュニケーションや車窓からの風景、多様な積載性、スライドドアの乗降性等々となる。全部揃えると選択肢は1BOX型ミニバン以外になくなってしまうが、要点を絞ればミニバンと代替できるモデルがあるのが、国産車の多様性である。と言うか、ミニバンに端を発してSUVが拡大した、高全高車の普及が国内市場の多様化を促進したわけで、それだけクルマの楽しみ方も多彩になっている。半面、ミニバンの車種数は縮小傾向。高全高の定番化が進んだとも言えるのだが、前記した見所をフルパッケージで必要とするユーザー以外はミニバンでは非効率。ポストミニバンを狙って楽しさの効率アップも大切だ。
【パターン1】3列シートは手放せない
レジャー用途なら3列シートのSUVが視野に
3列目の居住性を重視すると1BOX型以外の選択が難しいのは前項で述べたとおり。その道のスペシャリストなのだから当然だ。しかし、サードシートをプラス2席とするステーションワゴン型ミニバンの代替なら同等のキャビン機能を備えたSUVが狙い目である。
ただし、悪路走破とアウトドアレジャー向けの設計を採用したSUVはミニバンに比べると動力性能やスペースの効率が悪く、車格も価格も高くなってしまう。アウトドアレジャーや悪路走行、あるいはSUVの雰囲気を気に入っていることが大前提となる。なお、これらすべてをまとめられるのがデリカD:5である。
おすすめ!
HONDA
CR-V
EX(7人)
●価格:342万1440円(FF)/363万7440円(4WD)NISSAN
エクストレイル
20X(7人)
●価格:272万4840円(FF)/293万1120円(4WD)MITSUBISHI
アウトランダー
24G(7人)
●価格:307万7460円(4WD)
【パターン2】スライドドアが必須
場所をとらず、ラクラク乗降できるのは?
狭い場所でも全開できるスライドドアと上下に大きなドア開口は後席乗降性の向上に大きく寄与し、ミニバンの長所のひとつとなっている。登録車では大半がミニバンになってしまうが、軽乗用では採用車が多く、スーパーハイト系なら標準設定である。その中でも抜群の乗降性を誇るのがセンターピラーレスドアを採用したタント。前後ドアを開いた時の開口部は目を見張るほどだ。これに次ぐ大開口を実現した登録車がポルテ。左サイドを1ドアとして幅広スライドドアを採用。助手席も後席も同じドアから乗降する設計である。低床設計と相まって、この2車の乗降性は1BOX型ミニバン以上である。
おすすめ!
DAIHATSU
タント
Xターボ
●価格:156万600円(FF)/168万4800円(4WD)TOYOTA
ポルテ
G
●価格:197万7480円(FF)/212万8680円(4WD)SUZUKI
ソリオ
ハイブリッドMX
●価格:170万3160円(FF)/182万9520円(4WD)
【パターン3】見晴らしの良さにこだわる
広さより高さに着目して視覚的快適性を得る
悪路踏破性を求めるユーザーがそれほど多いとは思えないが、SUV市場は拡大傾向。アウトドアの雰囲気が魅力とは思うが、もうひとつ見逃せないのが高い視点である。低全高では渋滞での周囲の視界、そして高速道路では側壁などで視界が妨げられる。ミニバンの視界を知ったユーザーにすれば、広いキャビンは不要になっても開けた視界は手放せないという心情も理解できる。そういったユーザーにSUVは最適だ。用途を考えてSUVでは非経済的というなら軽乗用やリッター級のスーパーハイト系が狙い目。長距離走行は厳しいが、短中距離用途中心なら高コスパ。付け加えるなら後席乗員の見晴らしも良好である。
おすすめ!
TOYOTA
RAV4
アドベンチャー
●価格:313万7400円(4WD)HONDAN-BOX
G・Lターボ ホンダセンシング
●価格:169万5600円(FF)/182万6280円(4WD)SUZUKIクロスビー
ハイブリッドMZ
●価格:200万3400円(FF)/214万5960円(4WD)