新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.03.31 / 掲載日:2026.03.31
ホンダ人気SUV比較[ヴェゼル/ZR-V/CR-V]〜結論&おすすめグレード〜
《2026最新版》国産人気SUV“気になるライバル”大研究
今や乗用車の中心ジャンルと言っていいSUV。車種数も拡大の一途で、同じメーカーやグループ内に複数のモデルが並ぶ。今回は同じブランドや同じプラットフォームなど、関わりの強いモデルを集めて一覧比較してみる。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年4月号制作時点(2025年2月中旬)のものです。
HONDA 人気SUV比較研究《結論&オススメグレード》
三車三様に「ホンダらしさ」。新フラッグシップにも期待
ホンダの3車種のSUVは、コンパクトなヴェゼルも含めて、前後席の頭上や足元に十分な広さを確保している。全長とホイールベースの違いに基づく機能の差は、主に荷室長と、走行安定性や乗り心地になる。
趣味性をあまり求めず、実用性を重視して選ぶなら、やはりヴェゼルが一番手に来るだろう。後席は全長が4.5mを下まわるコンパクトSUVでは最大級の広さを確保しており、インパネなどの内装もボディサイズの割に上質。運転のしやすさと、ファミリーカーの居住性を上手に両立させている。子育てを終えて、3列シートのミニバンから2列シート車に乗り換えることを検討しているユーザーなどにはうってつけの一台だ。
ZR‐VはミドルサイズのSUVだが、前方視界が優れ、最小回転半径はヴェゼルの売れ筋グレードと同じ5.5m。つまりボディサイズの割に小回りの利きが良く、街中でも運転しやすい魅力がある。走行安定性と乗り心地のバランスも優れていて、運転することが好きなドライバーからも共感を得やすいはず。特に峠道を走っている時の滑らかな挙動変化には、低重心のプレリュードやシビックとは異なるSUV特有の操る楽しさがある。ホンダ車らしい運転感覚を大切にしたSUVだ。
CR‐Vは、ホンダの最上級SUVであり、さらに設計も新しいこともあって、安全装備から燃費まで優れた性能を持つ。ボディはワイドサイズだから、直進安定性も良好。乗り心地にも重厚感があり、特に後席の快適性を重視するユーザーにオススメできる。
荷室も十分な余裕があるため、アウトドアレジャーや長めの旅行にも対応できることも強み。
内外装のデザインやe:HEVを含めた運転感覚には、ホンダらしさも濃厚に感じられるなど、ヴェゼルやZR‐Vから上級移行したいユーザーにもピッタリだ。


HONDA ヴェゼル
●価格:275万8800〜396万8800円 ●発表年月(最新改良):’21年4月(’25年10月)
快適性も実用性もクラストップ級。まさに優等生モデル
国内ではSUVの販売が好調で、小型/普通乗用車の30〜40%を占めている。なかでも好調なのがヴェゼルだ。全長は4.5mを下まわるコンパクトクラスで、水平基調のボディは視界も良好で運転がしやすい。内装も上質、さらに後席の足元空間はZR-VやCR-Vと同等。燃料タンクを前席の下に搭載したからシートアレンジも多彩で、後席を格納するとボックス状の使いやすい荷室が広がる。
乗り心地は全般的に柔軟で快適性も良好。街中をリラックスしてドライブしたいユーザーにもオススメしやすい。ホンダセンシングを含めた安全装備も、コンパクトSUVとしてはトップクラス。内外装の造り込み、居住性、積載性なども価格の割に上質と、売れるのも納得な一台だ。



おすすめグレード
e:HEV RS・2WD
●価格:374万8800円
買い得感に優れるのは、昨年追加されたe:HEV RSの2WD車だ。価格はe:HEV Zよりも48万700円高くなるが、ホンダコネクトディスプレイなど、37万4000円相当のオプション装備が標準装着される。つまりRSへの内外装やサスペンションの変更コストは10万6700円ほど。予算に余裕があればオススメだ。
HONDA ZR-V
●価格:328万4600〜458万2600円 ●発表年月(最新改良):’22年11月(’25年5月)
【追記:一部改良型が3月26日に発表、翌27日に発売。370万7000〜472万7800円】
サイズ感などで損をしているが、走りはミドル級でもトップクラス
後席の広さはヴェゼルに近く、外観もコンパクトに見えるから、物足りなさを感じる向きもいるだろう。さらにe:HEVの排気量(2ℓ)が拡大されていることもあって、e:HEV Xの価格は363万4400円と、ヴェゼルのe:HEV Xよりも60万円以上高い。そんな微妙な割高感もあって、ZR-Vの2025年の登録台数は、ああ しかし運転するとZR-Vの良さは明らか。シビックと共通のプラットフォームがもたらす走行安定性は1ランク上だし、ステアリング操作に対して車両の進行方向がより正確で、下り坂のカーブでも後輪の接地感が高く不安を感じない。重心が高い分、カーブではボディは大きめに傾くが、挙動の変化は穏やかなので、強めの操り感覚にも好感が持てる。重厚感のある乗り心地も含め、価格差に見合ったは価値は十分だ。



おすすめグレード【追記:一部改良前の内容です】
e:HEV X・2WD
●価格:363万4400円【一部改良後の価格:370万7000円】
価格は1.5ℓターボを搭載するXよりも34万9800円も高くなるが、購入時に納める税額は約7万円安くなるので、実質価格差は約28万円。e:HEVは実用回転域の駆動力が優秀で、さらに燃費性能も優れるから買い得感が高い。本革シートなどが欲しいならば、上級のe:HEV Z(423万5000円【一部改良後の価格:430万7600円】)を選べばいい。
HONDA CR-V e:HEV【追記:正式発表前の内容です】
●発表年月(最新改良):’26年2月(未実施)
【追記:2月26日に発表、翌27日に発売。512万2700〜577万9400円】
上級スポーティ仕様のRSを新グレードとして追加
北米モデルの全長は4700㎜、全幅は1865㎜。SUVらしい堂々としたサイズ感も魅力のひとつ。追加されたハイブリッドのe:HEVは、フロントグリルをブラックで精悍に仕上げ、19インチアルミホイールも標準装着されるスポーティなRS系のみとなる。インパネまわりやシートの座り心地など、内装も上質だから、上級SUVの満足度を得られる一台だ。
さらにe:HEVはエンジンの直接駆動が街中でも行われるようになったことも強みで、実用燃費の向上を期待できる。なおホンダの4WDは、e:HEVでもプロペラシャフトを使って後輪を駆動するタイプ。リヤモーターで後輪を駆動する方式に比べると機能の新鮮味は乏しいが、運転感覚は自然で馴染みやすいメリットがある。



おすすめグレード
e:HEV RS・4WD
●価格:539万2200円
すでにディーラーでは先行予約が始まっており、価格も提示されている。e:HEV RS(4WD)の価格は539万2200円。4WDはブレーキ制御も含めて4輪の駆動コントロールが綿密に行われるため、乾燥した舗装路でも走行性能も向上する。予算に余裕があるならホンダセンシング360を装着したブラックエディション(577万9400円)も検討の価値あり。