新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.03.26 / 掲載日:2026.03.26
トヨタ主力SUV比較[新型RAV4/ハリアー/クラウン×2]〜結論&おすすめグレード〜
《2026最新版》国産人気SUV“気になるライバル”大研究
今や乗用車の中心ジャンルと言っていいSUV。車種数も拡大の一途で、同じメーカーやグループ内に複数のモデルが並ぶ。今回は同じブランドや同じプラットフォームなど、関わりの強いモデルを集めて一覧比較してみる。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年4月号制作時点(2025年2月中旬)のものです。
TOYOTA 主力SUV比較研究《結論&おすすめグレード》
もっとも一般性が高いRAV4が基準となる
クラウン系2モデルは分類が難しい。トヨタのサイトでもSUVに分類されているが、アウトドアレジャーや悪路走行のイメージがない。もちろん、同クラスのセダン/ワゴン系と比較すると最低地上高の設定などを見ても分かるようにSUV寄りだが、オンロードでのプレミアム感あるいはクラウンらしさを楽しむモデルだ。
同じくオンロードのイメージが強いハリアーは見た目のイメージに似合わず悪路走行にも配慮したシャシー設計を採用。もちろん、キャビン実用性も含め、アウトドアレジャー向けのワゴンとしてはRAV4が本命なのだが、悪路性能に強いこだわりを持たなければ嗜好的要素からハリアーを選んでもいいだろう。
また、パワートレーンのラインナップも要注意だ。いずれのモデルもHEV/PHEVが用意され、4WDにはE-Fourを採用。機械式4WDの内燃機車を展開するのはハリアーのみだ。燃費や時代性を勘案するならHEV系から選ぶのが一般的であり、パッケージングやスペックからしてRAV4が最も一般性が高い。RAV4をモノサシに予算や必要要件の多寡によりクラウン系やハリアーとの相性を図るといいだろう。
TOYOTA 新型RAV4

ガソリン車の廃止で価格は上昇したが、実力に疑いなし!
2月13日時点ではPHEVモデルが未発売であり、全モデルの詳細が発表されていない状況。最終的な判断はZ・PHEV及びPHEVのみの設定のGRの発売を待つことになる。もっとも、先代RAV4の性能や実用性、新型のスペックからしても新型のHEVもミドルSUVとしてウェルバランス、カテゴリーの基準機的存在となるのは間違いない。
ただし、コスパ重視のユーザーに厳しいのが価格設定。ガソリン車を廃止したことでエントリー価格は450万円となった。円安物価上昇の背景を考慮するなら頑張った値付けであり、HEV狙いのユーザーはそのまま新型に移行という感じだが、悪路性能のコスパを重視してRAV4を狙っていたユーザーには価格のハードルが高くなっている。

おすすめグレード
アドベンチャー(4WD)

現在発売されているのはHEVの標準系Zとアウトドア志向のアドベンチャーの2グレード【追記:2026年2月19日にPHEVモデルを発表】。一般装備と外観が両グレードの主な差であり、予算と嗜好で選び分けていい。ただ、SUVらしさやアウトドアレジャーの雰囲気を考えればアドベンチャーが基本的選択となる。
TOYOTA ハリアー

都会派だがレジャーもこなす。価格が魅力のガソリン車もある
プレミアム&スペシャリティ志向のオンロード型SUVの印象の強いモデルであり、SUVではハンデになりやすい全長及びフロントオーバーハングがRAV4より長いプロポーションを採用。ただし、現行型は歴代ハリアーの中でも悪路性能に優れたモデルと言ってもいい。最低地上高設定などシャシー周りの基本設計を先代RAV4と共用したことが大きく、名ばかりのSUVではない。
パワートレーンは2ℓガソリン、HEV、PHEVの3タイプ。価格面で有利なガソリン車を揃えているのが見所だが、HEVモデルの価格設定はRAV4と大差なく、未だトップクラスの燃費を誇るとはいえ、RAV4と比較して世代的に古いシステムと言うことを考えると少々割高な印象もある。

おすすめグレード
Z(HEV・4WD)

高級感を求めるならZレザーパッケージやZ系特別仕様が狙い目だが、装備的にはGをベースにしてもいいだろう。ただ、どのグレードを選ぶにしてもHEVは採用されているハードウエアの内容やオンロードを含む走行性能からしてE-Four仕様が買い得だ。
TOYOTA クラウンスポーツ

新たな価値感を提示する野心作だが、実用性も確保する
大きく立派に見せるのはプレミアムの常套手段のひとつだが、クラウンスポーツはコンパクトに見えるデザインとプロポーションを採用している。最上位クラスで2BOX型の5ドアというのも異色だが、デザインやシャシーにSUVの要素を取り入れているのも個性的だ。言い方を換えるなら伝統的な高級車あるいはプレミアムのトレンドとは違った価値観を求めるモデルであり、実用性と走行性能面の汎用性に優れたカップルズツアラーとして捉えると分かりやすい。
なお「スポーツ」という名を冠しているがクラウンクロスオーバーに設定された高性能型HEVモデルの設定はなく、効率に優れたスプリット式HEVを採用したHEVが2グレードとPHEVが1グレードの構成となる。

おすすめグレード
スポーツ Z(4WD)

走りの質にこだわるなら電動パワーで勝り、電子制御サスも装備するRSを進めるが、PHEVは価格のハードルが高い。価格とのバランスを考えるならHEVが一般的。パワーテールゲートなどの利便快適装備などの装備差を考えるなら上級のZが最適だ。
TOYOTA クラウンエステート

SUVらしさとクラウンらしさを満喫できる
高い全高を活かしてゆとりを持たせた室内高を設定。SUVのパッケージングは高さを活かしたキャビン容量拡大に有効であり、エステートはクラウン系で最も広いキャビンを有し、これが寛ぎの演出と実用性でのアドバンテージになっている。トヨタの乗用車プラットフォームSUVでは最上位となるモデルであり、レジャーワゴンとVIPカー用途まで考慮した設計を採用。オーナードライバー好みの魅力とショーファードリブン用途にも対応できる寛ぎを併せ持つのは如何にもクラウンらしい。
車種構成はシンプルでHEVとPHEVにそれぞれ1グレード展開。PHEVが高性能仕様という位置付けだが、HEVシステムはともに2.5ℓのスプリット式を採用している。

おすすめグレード
エステート Z(4WD)

HEVとPHEVは装備設定も異なるのだが、価格差は180万円近い。走りの質感やプレミアム装備にこだわればPHEVだが、コスパ優先ならHEV。なお、70周年特別仕様車も用意されているが、細かな内外装のドレスアップが主で機能装備に大きな違いはない。
その他のトヨタSUVラインナップ
今回紹介した4車のほかにも、トヨタには本格クロカンのランクル(ランドクルーザー)シリーズからタウンカー的なコンパクトクラスまで、SUVがズラリと揃う(ただし納期は要注意)。さらに、正式発表が待たれるランドクルーザーFJも控えている。また、レクサスにもBEVを含めたSUVが多数ラインナップする。そのほか、アウトドア派にとっては、ピックアップトラックのハイラックスも気になるところだが、現在生産休止中。2026年半ばに新型が発売予定だ。








ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。