新型車比較・ライバル車対決
更新日:2023.06.19 / 掲載日:2023.06.19

どう選ぶ?国産SUV対決! RAV4 vs フォレスター/レクサスRX vs NX

クルマは初めてというビギナーから、酸いも甘いも噛み分けたベテランにいたるまで、SUVはもはや外すことができないカテゴリー。ここでは国産車の中から注目すべきモデルをピックアップ。ライバル比較によって各車の特徴を明らかにしていく。

●文/川島 茂夫

TOYOTA RAV4 vs SUBARU フォレスター

レジャービークルとして極めて優秀
自分の好みで選んで問題なし

 どちらもミドルSUVの訴求ポイントを上手に押さえており、走行性能とキャビン実用性をうまく纏めていることが強み。

 パワートレーンに関しては、RAV4は上級パワートレーン相当のPHEVまでカバーするが、このクラスの主力となる300〜400万円の価格帯で見ていけば、フォレスターが2ℓHEV(e-BOXER)と1.8ℓターボ、RAV4は2ℓNA、2.5ℓHEVと大きな差はない。レジャー性能の決め手になる悪路踏破性は搭載する4WDシステムに若干の違いはあるものの、ともにミドルSUVとしてはトップレベルといっていい。

 広々としたキャビン空間はもとより、汚れ物の積載も意識した荷室設計、安全運転支援機能の充実ぶりなど、細かいところまでしっかりと煮詰められている。一般的なファミリー&レジャー適性は同等。見た目の好みで選び分けて、まったく問題ない。

TOYOTA RAV4

●価格帯:293万8000~563万3000円
価格面を考慮すると、フォレスターと直接的なライバルになるのはガソリン車。高速域加速や登坂での余裕はそれなりだが、実用域での力感やコントロール性はクラストップレベル。
悪路の走行も配慮した車体設計もあって、ラフロードの適性はトップ級。上位グレードには後輪の左右駆動力分配を能動的に制御する本格4WDシステムも用意されている。

SUBARU フォレスター

●価格帯:299万2000~363万円
標準設定のe-BOXERの動力性能はマイルドハイブリッド相応。高速ツーリングや悪路走行などで走りの余裕を求めるならば、専用サスチューンも与えられている1.8ℓターボ車がオススメ。
クロストレックやレヴォーグなどに比べると車載IT機能が弱いが、後席&荷室の使いやすさは圧倒している。質感や加飾もミドルSUVとしては平均点は余裕でクリアしている。

LEXUS RX vs LEXUS NX

プレミアム重視ならRXだが
総合力に優れるNXも魅力大

 同じ系統のプラットフォーム(GA-K)を採用しているが、全長もホイールベースもRXがクラス上の設定。車体サイズや車両重量に応じて、パワートレーンも1クラス上のものが採用されている。車格重視で選ぶならばRXだが、PHEV車で比べると、その価格差は約150万円。NXはキャビン実用性と走りのバランスがよく、新生レクサスを象徴するモデル。上級モデルらしい悠々とした寛ぎを求めるならばRXだが、プレミアムと実用性、さらにコスパも考慮するとNXの方が魅力的だ。

LEXUS RX

●価格帯:664万~900万円 PHEVもラインナップしているが、性能面ではターボ+パラレル式を採用したデュアルブーストハイブリッドがトップモデル。ターボと電動の洗練された協調制御で品のいいスポーツ感覚を実現している。

LEXUS NX

●価格帯:455万~753万5000円 目玉のPHEVは電動系の強化により純電動走行領域が広いことが魅力。走行時の加速性能もトップクラスだ。安定感とコントロール性を両立するフットワークのおかげで、ツーリング性能も良好だ。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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