車の最新技術
更新日:2021.10.01 / 掲載日:2021.10.01
シトロエン 自律運転モビリティのコンセプトデザインを発表

シトロエンは現地時間の9月30日、ブランドが掲げる“自律運転モビリティービジョン”に基づき、オープンソースのあらたなモビリティーモデル「アーバン・コレクティフ」を発表した。
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3社協働によるモビリティの未来「URBAN COLLËCTIF(アーバン・コレクティフ)」

市街地での移動をより快適かつ便利にするために、シトロエン、アコーとJCドゥコーの3社は、 “Urban Collëctif”(アーバン・コレクティフ)と名付けた新たなモビリティーコンセプトを発表。このコンセプトには、3社が提携したまったく新しい専用のサービスが組み合わされている。また、これらすべての基礎として、シトロエンによるモビリティーテクノロジーの共通プラットフォームは「The Citroën Skate」と名付けられた。
THE CITROËN SKATE:よりよい都市移動のためのテクノロジー

The Citroën Skateは、用途に適したモビリティーツールとなる汎用的なテクノロジー。この上にService Podを袈装し、専用道路を走ることで中心街をスムーズに移動することが可能。バッテリー、電気モーター、レーダーやレーザー等のありとあらゆる知能とテクノロジーを内包したこのモビリティツールは、電動で自律運転にて稼働する。市街地での移動に特化したこのCitroën Skateが出せる最高速度は、毎時25キロに制限されている。
The Citroën Skateが装着するタイヤは、グッドイヤーが開発したEagle360。全方向性で、小型電気モーターが内臓された球面タイヤで構成される。この画期的なタイヤが採用されたことで車体を360度、自由に車体を移動させることが可能となった。
今回のコンセプト「URBAN COLLËCTIF(アーバン・コレクティフ)」では、The Citroën Skateに搭載される次の3つのモビリティおよびサービスが発表された。
1.SOFITEL EN VOYAGE:ハイクラスかつエクスクルーシブなサービス

Sofitel En Voyageは、ガラスのモザイクのような六面体の建築的モビリティで、アットホームな雰囲気を楽しみつつも外部との開放的なつながりを感じることができる空間。2人から3人乗りのこの乗り物では、快適さとサービスを享受しつつ、ラグジュアリーな雰囲気の中、移動することができる。高級ホテル「ホテルソフィテル」に宿泊招待をされた顧客が、滞在中そして街中への移動をする際に“フランスならでは”の洗練されたサービスを、移動時間でも体験することができるというものだ。
2.PULLMAN POWER FITNESS:移動環境でスポーツを体験する、あらたな手段
Pullman Power Fitnessは、内部の照明に調光機能付き、ガラス張りでバブル状のアヴァンギャルドな空間。ここでは、スポーツ、音楽、そして照明の3つの要素を組み合わせた独特の体験ができる。この中でトレーニングをしたい場合は、ホログラフィースクリーン上でデジタルコーチングを受けることが可能。同時に、設定ルートの情報を得るなど運動中も楽しむことができる。そしてこの中でトレーニングをすることで、運動エネルギーはCitroën Skateのバッテリー充電が可能になるという仕掛けも。
3.JCDECAUX CITY PROVIDER:アーバンモビリティとしてより広く提供可能な公共移動サービス

JCDecaux City Providerは、従来の公共移動手段の延長として、市街地での移動に提案された乗り物。タイムレスで素朴なデザイン、純粋なかたちに仕上げられ、車内の快適さがしっかりと確保されている。明るいオープンスペースは5人まで乗ることができ、街中を広く一望することができる。車内スペースでは乗客の安全確保のための手すりが用意され、あらゆるポータブル機器の充電を確保するUSBポートも備わる。設置された2つのスクリーン上では、それぞれ車内と車外のマップが表示される。
オープンソースによって無限の可能性をもつモビリティへ

The Citroën Skateはオープンソースであり、シトロエン専用の技術インターフェースさえ遵守すれば、誰もがサービス部分(=Service Pod)を開発することが可能だという。移動手段のプラットフォームであるCitroën Skateとサービスを担うService Podを切り離すことで、サービス面、実用面、そして個人または集団のモビリティといったあらゆる面でクリエイティビティの拡張がおこなわれるだろうとシトロエンは期待を込める。今回のようなアコーやJCドゥコーと提携したService Pod以外にも、あらゆるモビリティの可能性が広がっているのだ。
*「電動化」「エレクトリフィケーション」(英語:electrifiedなど)は、動力源として、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)に加えて電気を使用したハイブリッド(HEV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、水素燃料電池(FCV)などを含む表現です。必ずしもバッテリーと電気モーターのみを動力源とした電気自動車(BEV、フルEV)だけを指すものではありません。
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