車の最新技術
更新日:2025.09.22 / 掲載日:2025.09.22
日産 次世代「プロパイロット」公開 AIを搭載した新しい運転支援技術とは?
日産は9月22日、次世代の運転支援技術「ProPILOT(プロパイロット)」の開発試作車を公開した。次世代プロパイロットは、2027年度中に日本国内市場向けの一部量産モデルに搭載される予定。

今回公開した次世代プロパイロットの開発試作車は、電気自動車の「アリア」をベースに、11個のカメラ、5個のレーダーセンサー、1個の次世代LiDARセンサーを搭載。東京・銀座で実施したデモンストレーションでは、複雑な交通環境に高度に調和して安全に走行する様子を披露した。

次世代プロパイロットは、英国Wayve(ウェイブ)社の「Wayve AI Driver(ウェイブAIドライバー)」と、次世代LiDARによる「Ground Truth Perception(グラウンド・トゥルース・パーセプション)」技術により構成される。
ウェイブ社の最先端のエンボディドAI技術を自動車の運転に適用したソフトウェア「ウェイブAIドライバー」は、車両に搭載したカメラセンサーによる画像データを高度に処理し、都市部の複雑な道路環境に調和した、スムーズで安全な走行を実現する。

ウェイブのエンボディドAIは、周囲のすべての情報を包括的に把握し、次に起こること、自身の行動が及ぼす影響を予測する能力を持ち、熟練ドライバーのような周囲に調和した安全な運転が可能。さらに、高速な処理能力により、急な状況の変化に直ちに対応できるように備えた安全運転が可能だという。

また、ウェイブのAIは、人間の認知や行動のプロセスの洞察に基づき、個々の物体の動きに対する反応を学習するのではなく、周囲のすべての状況の変化の過程の学習に重きを置き、多様な現実世界の事象を学習。これにより、経験を積んだ注意深い人間のように複雑な状況でも的確な判断ができるという。
日産は、高速道路単一車線「プロパイロット」から複数車線「プロパイロット2.0」と段階的に技術進化を図ってきた。次世代プロパイロットは、より複雑な一般道を含む走行において信頼できる運転支援技術を実現するとしている。

日産 公式HP:
https://www.nissan.co.jp/
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