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更新日:2022.05.05 / 掲載日:2022.05.05
e-トロンでゼロカーボンシティ先駆けの地・真庭市巡る アウディ

アウディ ジャパンは4月28日、「Audi Sustainable Future Tour」と銘打ち、2022年4月13日から2日間にかけてSDGs未来都市であり、ゼロカーボンシティの先駆けである岡山県真庭市を同社の電気自動車(EV)「e-トロン」で訪問した様子を収めたハイライト動画を公開した。
同企画は、アウディが掲げる「Future is an Attitude(未来は 考え方ひとつ)」というブランドビジョンを通じ、CO2の排出や地球温暖化など持続可能な社会の実現の重要性について、一人ひとりが考えるきっかけの場を作っていくことを目的としたもの。
【初日】西蔵⇒真庭市役所⇒真庭バイオマス発電所 バイオマス活用の現場を見学


初日は、岡山桃太郎空港に到着後、ライフスタイル発信の地として御前酒蔵元辻本店(真庭市勝山)が運営するレストラン「西蔵」を訪問。七代目蔵元の辻 総一郎氏より、昔ながらの技法を用いて地元で生産されるお米を使用した日本酒造りや、近隣の多様な企業とアイディアを出し合って作られた紅こうじ米酢の製造に至った経緯など、若い世代を中心にして取り組む地域活性化の様子が語られた。


次に真庭市役所を訪れ、太田昇市長を表敬訪問。ゼロカーボンシティの先駆けのきっかけや、実際の取組について説明を受けた後、市役所の施設内に設置されているバイオマスボイラーを見学した。このボイラーでは市内で採取される木材から作られる木材チップ、ペレットで作られる熱循環システムを稼働し、快適な市庁舎を維持しているという。また、同所では市内にあるバイオマス発電所で作られた電気供給されている急速充電器でe-トロンの充電体験も行われた。



続いては上述の真庭市バイオマス発電所(真庭市目木)を訪問。同所では市内の山林で発生する間伐材や製材所で排出される端材を業者より買い取り、施設内の集積所で木質チップにした後、バイオマス発電に活用している。この取り組みによって化石燃料代替量が増えエネルギー自給率が向上するとともに、二酸化炭素排出の抑制、新たな地域雇用の拡大につながるなど、持続可能な社会の実現に貢献しているという。また、同市ではこの木質バイオマス発電によって作られた電力を街づくりの中心に据え、地元の木材資源を最大限に活用するとともに、地域循環型経済の確立とゼロカーボンシティを目標に掲げている。
【二日目】Greenable HIRUZEN⇒真庭あぐりガーデン 真庭市が取り組む循環型社会の構造を学ぶ



二日目は、アウディ ジャパンブランド ディレクターのマティアス・シェーパース氏や太田市長をはじめ、岡山でSDGs活動に取り組む岡山大学工学部学術研究院自然科学学域の河原伸幸教授とその大学院生らが市内の観光文化発信拠点施設であるGreenable HIRUZEN(真庭市蒜山)に集まり、「未来共創ミーティング」と題した意見交換会を開催。今後2030年までにそれぞれが目指すもの、電気自動車やクリーンエネルギーの普及手段などについて、会場参加者が一体となって活発な意見が交わされた。ミーティングの最後には、同社のデスティネーションチャージャーが市に寄贈された。


ツアーの最後に訪れたのは、市内のNPO法人が運営する地産地消スポットの真庭あぐりガーデン(真庭市中)。ツアーの総括として、市が取り組む生ごみを液肥やバイオガスに再資源化する取組を活かした野菜作り、安全な食材の地産地消、そして地域が一体となって食材の加工に取り組むことで達成される地域雇用の促進など、市内で完結する循環型社会の構造についての説明を受け、全日程を終えた。
アウディジャパンでは、同企画を今後も開催していく予定だとしている。
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