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更新日:2021.12.17 / 掲載日:2021.12.17
カローラハッチバック 米国トヨタが2022年モデルを発表

米国トヨタは現地時間の12月16日、2022年モデルのカローラハッチバックを発表した。SE、XSEに加え、SE ナイトシェードエディションが復活。CVTと6速インテリジェントマニュアルが設定される。価格は22,015ドル~24,965ドル(日本円でおよそ250万円~283万円)となる。
カローラハッチバックは、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)をベースとし、ボディ構造などに新しいアプローチを導入。耐久性、信頼性を向上させるとともに、ドライビングマシンとしての魅力が高められたという。また、トヨタの「Toyota Safety Sense 2.0」を全車に標準装備し安全性も向上させている。
操る楽しみ “ドライバーズハッチバック” としてのカローラ

トヨタは、カローラハッチバックをドライバーズパッケージとして設計。TNGA-Cプラットフォームにより、乗り心地と俊敏なハンドリングのための超高強度・超高剛性プラットフォームを実現し、快適性とスポーティな操作性を備える。アルミや高張力鋼板、超高張力鋼板を多用したTNGAの効果はオンロードフィールとして実感でき、燃費性能にも効果があるという。
マクファーソンストラット式フロントサスペンションは、ストラットベアリングをキングピン軸と同軸上に配置するなど、高度な技術を採用。これにより、サスペンションの上方への移動がスムーズになり、特に段差を乗り越える際に、より快適なステアリングフィールを実現。また、マルチリンク式リアサスペンションは段差を心地よく吸収しながらも、俊敏性を高める。その結果、カローラハッチバックの乗り味は絶妙なバランスと落ち着き、フィーリングを兼ね備える仕上がりとなった。
2.0Lダイナミックフォースエンジン

2.0リッター直噴直列4気筒エンジン「Dynamic-Force」もTNGAの開発によるもので、高性能と高燃費を両立させる。2.0Lダイナミックフォースエンジンは燃料のエネルギー変換に優れ、乗用車用エンジンとして世界最高レベルの熱効率40%を実現している。
最高出力168ps/6,600rpm、最大トルク151lb-ft/4,800rpmという性能を発揮するとともに、スティフナー内蔵の高剛性クランクケース、軽量樹脂製カムシャフトカバー、リブ付きオイルパンなどの採用により、スムーズで静かなエンジン動作を実現している。
連続可変容量オイルポンプと電動ウォーターポンプによる可変冷却システムにより、エンジン性能と効率を最大限に向上。また、冷却システムの効率化により、寒い日の車内暖房やエアコン使用時のクールダウンを短時間で行うことが可能となった。オートストップ/スタート機能により、市街地走行での燃料消費も低減している。
アクティブな印象のエクステリアデザイン

カローラハッチバックは、丸みを帯びた筋肉質なボディに、彫りの深いキャラクターラインと立体的なハイライトがアクセントとなっている。足元の16インチまたは18インチのホイールと相まって、アクティブな印象も与える。
J字型のスリムなBi-Beam LEDヘッドランプがフロントフェンダーを深く包み込み、独特の表情を作り出す。そしてLEDテールランプは拡散性のあるインナーレンズを備え、力強いスタンスを強調するデザインとなった。
「SE」は16インチアルミホイール(シルバーメタリック塗装)、「SE Nightshade」には18インチアルミブライトマシンフィニッシュホイール(ダークグレーメタリック塗装)を採用。「XSE」は18インチオールブラックアルミホイールやLEDフォグランプ、クロームフロントグリルサラウンドでグレードアップしたモデルとなる。Bi-Beam LEDユニットは、ステアリングの角度、車速、車両の縦方向の角度を分析してランプを調整、最適な光出力を行う。
2022年モデルのカラーバリエーションは、モノトーンのほかにツートンカラーも採用。ミッドナイトブラックメタリックのルーフに、ウインドチル・パール、マグネティックグレー、クラシックシルバーメタリック、ブルーフレーム、フィニッシュライン・レッドのエクステリアカラーを組み合わせることが可能だ。
静粛性を向上、マルチメディア&音響がグレードアップした室内
インテリアは、 “Sensuous Minimalism(感覚的なミニマリズム)” というイメージでデザインされた。ボタンやスイッチの隙間を最小限にし、スイッチ類に不要な文字を排除することで高級感を演出。素材や部品の色・質感を揃えることで、統一感のある仕上がりとしている。
標準装備の4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ(MID)が配置され、アナログ式とデジタル式のスピードメーターを切り替えることが可能。ハンズフリー通話、オーディオ、ナビゲーション、燃費やタイヤ空気圧などの車両情報に直感的な操作でアクセスできる。また、ステアリングホイールに取り付けられたコントロールと音声コマンドでシステムを操作することが可能だ。
ドライブトレインの効率化と、吸音材を広く採用することで室内の静粛性を向上。TNGA構造では、ボディーの隙間にシールを追加してノイズの侵入を遮断するとともに、気密性を高めている。
マルチメディアシステムは8インチのタッチスクリーン、6つのスピーカー、Apple CarPlay、Android Auto、Amazon Alexaに対応。他にもUSB 2.0 ポート(iPod接続およびコントロール)、AM / FM、MP3ハンズフリー電話能力、音声認識、Bluetoothによる音楽ストリーミングなどが標準搭載される。そして8つのスピーカーを搭載し、Aピラーの独立型ホーンツイーター、6.7インチのドアサブウーファー、密閉型インナードアパネルなどにより、クリーンかつパワフルな低音域サウンドを実現している。