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更新日:2021.11.04 / 掲載日:2021.11.04
米国トヨタ タコマを大胆カスタマイズ 「タコジラ」SEMAショー2021で公開
米国トヨタは現地時間の11月2日、米ラスベガスで開催される「SEMAショー2021」(現地時間の11月2日~5日開催)において、海外向けピックアップトラック「タコマ」をキャンピングカー仕様にカスタマイズした新型コンセプトカー「タコジラ(Tacozilla)」を初公開した。
タコマを欧米で人気上昇中のオーバーランディング対応車にカスタム!

「タコマ」はトヨタ・ハイラックスの北米仕様として1995年にデビュー、瞬く間に人気ピックアップの座を射止め、現在ではロングセラーモデルの一つとして地位を確立している。
今回公開された「タコジラ」は、タコマTRDスポーツをベースとしたコンセプトカー。SEMAショーでの公開に向け、普段はレースカーの開発に携わるトヨタ・モータースポーツ・ガレージのチームによって製作された。先月には製作中の様子を撮影した動画が米国トヨタの公式YouTubeチャンネルで公開され、反響を呼んでいた。
現在、欧米で人気を高めているオーバーランディング(四駆車や大型トラックで陸路を旅し、道中でのキャンプを楽しむ旅のスタイル)に対応したスタイルをテーマに、70~80年代のトヨタのキャンピングカーをモチーフとしたデザインが目を引く一台に仕上げられた。
製作スタッフは外観について「トラックの荷台に積まれた冷蔵庫のような外観にはしたくなかった」と語っており、すべてのエッジが丸みを帯びた形状に。この丸みを帯びたエッジと滑らかなアルミニウムの質感が、タコマのボディラインをより引き立て、全体の一体感を主張する。また、「私たちは普段レースカーに囲まれた生活をしているので、今回のコンセプトカーもレースカーに負けないクールなものにしたかった」と、そのビジュアルに細心の注意が払われたことを明かしている。
ボディカラーはホワイトをベースに、イエロー、オレンジ、ブロンズなどのヴィンテージ感あふれるカラーラインが施された。
キャンピングカー並みの充実した内装
キャンピングスペース キッチン チェアー下収納 キャビン
キャンピングスペースは断熱材を施し、チーク材のサウナ風フローリング、温水シャワー付きのフルバスルーム、コンロとシンクを備えたキッチン、終身スペース、バックライト付きのウォールアートに変身する3Dプリントのダイニングテーブルなどを完備。室内を身長180cm以上の人でも十分に歩けるように各装備はコンパクトに収められ、マイクロハウスさながらの空間を作り上げた。また、フロントシートとキャンピングスペースの間を貫通させているのも特徴となっている。
居住性を確保するためにフレームの微調整や補強を実施、エンジンルームにセカンドバッテリーを設置して、スペースの限られたキャンピングカーの中で場所を取らずに電力を供給できるようにするなどのカスタムも施されている。