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更新日:2020.05.29 / 掲載日:2020.05.29
TOYOTA新型ハリアーはここに注目すべし!

グリル、ヘッドランプから続く精悍なイメージと、流れるような美しいボディラインを巧みに融合させことで、走り出した瞬間の躍動感を意識したイメージを体現している。

ハリアーネスという独自の世界観で絶大な人気を集めるだけに、新型も随所に抑揚の効かせたハリアーらしいデザインが注がれているが、さらに低く、そして伸びやかなプロポーションを与えられたことで、先鋭的なイメージがより強まった印象を受ける。
グリルから左右ライトに向かって切り上がっていくフェイスイメージは従来型から踏襲されたアイデンティティの一つ。ただし、新型ではグリルバッチはトヨタマークに変更されている点に注目!。
薄さとシャーブさにこだわってデザインされたリヤコンビネーションランプ&LEDハイマウントストップランプ。リヤガラス面積も薄めに取られるなど、ややデザイン優先の感もあるが素直にかっこいい。
L字型のデイタイムランニングランプが内蔵されたプロジェクター式LEDヘッドランプ。猛禽類のような切り上がった目元で精悍さをさらに高める、ドレスアップ効果も考慮したデザインだ。
チェック ポイント1 エクステリア&スタイリング
より深く、濃密な印象を放つスタイリングには ハリアー独自の世界観が惜しみなく注がれる
従来型のエクステリアは4代目RAV4と似ており、ハリアー独自デザインは前後程度だったが、新型は全てがオリジナル。全体としてはキープコンセプトながらも、よりスタイリッシュ、よりエモーショナルなデザインに仕上がった。精悍なフロントマスク、シンプルながらダイナミックなサイドビューに加えて、絞り込まれたクーペキャビンと張り出したホイールハウス、そして横一文字に光るテールランプが組み合わされたリヤビューは、ハリアーの深化ぶりが上手に体現されている。
左右のドアトリムから中央にかけてボリューム感豊かに構成されるインパネ周り。モニターや操作スイッチはコンソール周りに集約される。広々としたキャビン空間はプレミアムSUVにふさわしい出来栄えだ。
S以外のグレードは、意匠パネルやドアトリムなどにパイピングオーナメントや金属留め具加飾を施す。歴代モデルはいずれも上質感の演出を得意としていたが、新型もその強みを受け継いでいる。
チェック ポイント2 キャビン空間
入念に仕上げられた極上空間は 新型でも存分に楽しめそうだ
インパネ周りの操作系レイアウトはRAV4に良く似ているが、デザインはハリアー専用だ。センターコンソールのスイッチ類は少なめで多くの操作はディスプレイ(12.3インチ/8インチ)で行なう。ただし、従来型でも好評だったタッチ式の空調パネルは継承された。様々な加飾をバランス良く配置することで、質感の高さは国産最高水準だ。ちなみに幅広いセンターコンソールは馬の鞍をイメージしている。

ガソリン車は2L・NAに一本化。新世代エンジンの2Lダイナミックフォースエンジンが投入される。ミッションは発進ギヤ付きのダイレクトCVTと従来型から大きく進化を遂げた。
2.5LダイナミックフォースエンジンにTHS 2が組み合わされる最新仕様に一新。4WD車はリヤにモーターを組み込むE-Four車となり、より緻密な前後輪トルク配分も実現している。
チェック ポイント3 走り&パワー トレーン
新世代シャシーの採用は大きい 走りも大いに期待できるはずだ
パワートレーンは2L直噴NA+ダイレクトCVTのガソリン車と、2.5L直噴NA+モーター(THS2)のハイブリッド車の2タイプを用意。プラットフォームはRAV4やカムリで高い評価を得ているGA-Kを採用。極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーや、アクティブコーナリングアシストの採用、さらに徹底的な走り込みとチューニングにより、重厚感としなやかさを併せ持った走りに仕上がっている模様だ。
車両後方カメラの映像をインナーミラー内に表示するデジタルインナーミラーはRAV4にも採用されているが、ハリアーでは前後方録画機能も追加された最新仕様が装着される。
最上級のZグレードには、高精細12.3インチTFTワイドタッチディスプレイ+T-Connect SDナビゲーションシステムが標準装着される。Apple CarPlay/Android AutoTMなども標準化。
電動シェード機能に加え、ガラス自体に調光・透過機能を持たせた調光パノラマルーフは、新型の目玉装備の一つ。Z系グレードにOP設定と装着の敷居は高いが欲しい装備だ。
チェック ポイント4 装備&機能
最新プレミアムにふさわしい トヨタ車初となる装備機能がズラリ
注目はトヨタ車初採用の調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフ。調光時には障子越しのような柔らかい光が差し込む。また、吸遮音材・制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用による静粛性の高さも魅力だ。安全支援デバイスも歩行者(昼夜)や自転車運転(昼)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の最新トヨタセーフティセンスに加え、トヨタ車初採用の走行中の前後方向映像を録画可能な「デジタルインナーミラー」も設定される。