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更新日:2018.11.26 / 掲載日:2017.09.08
日産、EVモデル(電気自動車)「リーフ」をフルモデルチェンジ

フルモデルチェンジで2代目となった新型「リーフ」
日産は、EVモデル「リーフ」(電気自動車)をフルモデルチェンジして、10月2日から発売する。今回のフルモデルチェンジでは、2代目となる新型リーフ。モーター出力を最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmにパワーアップ。リチウムイオンバッテリーの容量も40kWhに向上し、JC08モードの航続距離は400kmを実現するのが大きな話題だ。
モーター(EM57型)とリチウムイオンバッテリーで構成される「e-パワートレーン」は、モーターを制御するインバーターを高出力化。従来型で最高出力80kW(109PS)、最大トルク254Nmから、最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmへとパワーアップ。0-100km/hの加速は、初代リーフから15%短縮し、60-100km/hの中間加速においては、加速時間を30%短縮している。リチウムイオンバッテリーの容量も従来の24kWhまたは30kWhから40kWhに向上。JC08モードの航続距離を初代モデルの200kmから倍増となる400kmに引き上げている。

モーター出力を最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmにパワーアップ
インテリアは、新しいデザインテーマ「グライディング・ウイング」を採用。内装色はシャープなブラックとエアリーグレーの2色を用意。シートやドアトリムなどのステッチをブルーにしてEVのクリーンさを表現。ステアリングは、下側をフラットにした“Dシェイプ”の本革巻きを採用し、スポーティな雰囲気を演出する。メーターパネルの中央には、7インチのフルカラーTFTディスプレイを設置。モーターの出力や改正状況、セーフティ・シールドの作動状況、カーナビの情報などを表示する。

インテリアは、新しいデザインテーマ「グライディング・ウイング」を採用
また、自動運転技術「ProPILOT」(プロパイロット)を導入。高速道路の単一車線でアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御するほか、駐車の開始から完了まで、ボタン1つで自動制御する「プロパイロット パーキング」、ノートシリーズ「ノート e-POWER」で好評の「e-POWER Drive」を進化させた「e-Pedal」も搭載する。プロパイロット パーキングは、駐車場内でシステムを起動し、センターコンソールのカーナビ画面に表示された駐車可能なエリアのなかから駐めたい場所を選択。そこからはシフトセレクター前方にある「プロパイロット パーキングスイッチ」を押し続けることで、ステアリング、アクセル&ブレーキ、シフトチェンジ、電動パーキングブレーキのすべてを駐車シーンごとに自動制御。電動パーキングブレーキが作動して駐車が完了するまでの全手順を任せることができる。
そのほか、先進的な安全装備として「インテリジェント ルームミラー」、「進入禁止標識検知」、「車線逸脱警報」、「踏み間違え衝突防止アシスト」、「後退時車両検知警報」、「後側方車両検知警報」を搭載。

フロントフェースは、「ブーメラン型ランプシグネチャー」や「Vモーショングリル」を採用
内外装のデザインは、初代リーフは「EVとしてのユニークさ」を強調していたことに対し、2代目リーフでは「クルマとしての美しさ」を追求。エクステリア、は2015年の「東京モーターショー」で公開した「ニッサン IDS コンセプト」からインスパイアを受けたデザインを採用する。
「EVらしい爽快な走りをイメージさせるダイナミックさ」をテーマとして、フロントフェースは、「ブーメラン型ランプシグネチャー」や「Vモーショングリル」を用いるほか、「氷結」をイメージした深みのあるクリアブルーのフラッシュサーフェイスグリルを設定。リアバンパーにもブルーモールディングを使ってEVのクリーンさを表現している。

JC08モードの航続距離は400kmを実現する
ボディ形状はエアロダイナミクスも追求し、Cd値は0.28を実現。ボディカラーは、単色が8種類のほか、2トーンカラー6種類を用意して合計14種類のラインナップとなる。リーフは、2010年12月に初代モデルが発売され、外部から充電された電気だけで走る“100%電気自動車”。これまでに28万3000台を販売して「世界で最も売れている電気自動車」となっている。なお、2018年にモーター出力やバッテリー容量などを向上させた、ハイパフォーマンスモデルの発売を予定している。
メーカー希望小売価格は、315万360円~399万600円(税込)