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更新日:2018.11.18 / 掲載日:2016.12.21
ランボルギーニ、新型「アヴェンタドール S」をイタリアで発表

エクステリアデザインを刷新した新型「アヴェンタドール S」
ランボルギーニは12月19日(現地時間)、エクステリアデザインを刷新した新型「アヴェンタドール S」を本国イタリアで発表した。新型アヴェンタドール Sは、空力性能にこだわった新しいエクステリアデザインが特徴。サイド部分に従来からのアヴェンタドールならではの面影を残しつつ、フロント、リアの一部に手直しを加えている。エクステリアデザインの変更により、空力性能が大幅に向上。現行アヴェンタドールと比較すると、フロントのダウンフォースが130%増加した。ウイングが最適な位置にある状態ではダウンフォースの全体効率が50%増え、低抗力での全体効率は400%以上増加した。

エクステリアデザインの変更により、空力性能が大幅に向上した
フロントノーズは、さらに攻撃的な印象に刷新したほか、フロントスプリッターの長さを延長。空気の流れを変えることで、空力効率、エンジン&ラジエーター冷却などの面を向上させている。また、フロントバンパー側面にある2つのエアダクトは、フロントタイヤからの空力干渉を抑え、リアラジエーターに続く空気の流れを最適化する。

最高出力544kW(740HP)、最大トルク690Nmを発生する6.5リッター自然吸気V型12気筒エンジンを採用
リアは、ブラックのディフューザーに垂直フィンを採用した。気流の効果を増幅させるとともに圧力の回復を利用して空気抵抗を削減し、ダウンフォースを発生させる。可動式のアクティブリアウイングは、車両の速度や「ドライブ・セレクトモード」に応じて、3つの位置のいずれかに設定が可能となる。シャーシ下に新設された「ボーテックス・ジェネレーター(気流を最大化してブレーキ冷却を補助する装置)」と連動する仕組みになる。
サスペンションは、ランボルギーニとして初めて新しい4輪ステアリングシステムを導入。低速走行中はフロントタイヤの舵角と逆方向にリアタイヤが動いてホイールベースを短縮する。最小回転半径をコンパクトにして使い勝手を高めたほか、俊敏な走りを実現する。一方、高速走行時には、フロントタイヤと同じようにリアタイヤが動き、ホイールベースを拡大するような効果が発生して車体が安定する仕組みだ。
エンジンは、最高出力544kW(740HP)、最大トルク690Nmを発生する6.5リッター自然吸気V型12気筒エンジンを採用。シーケンシャルトランスミッションの7速ISRと組み合わされる。駆動方式にフルタイム4WDを採用することで、0-100km/h加速はわずか2.9秒。最高速は350km/h以上を記録する。
このほか、トラクション、ステアリング、サスペンションの挙動を変化させるドライビングモードは、既存の「ストラーダ」、「スポルト」、「コルサ」に加えて、4つ目のモードとなる「エゴ」を追加。トラクション、ステアリング、サスペンションの挙動をドライバーの好みに合わせてカスタマイズができる。