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更新日:2018.10.16 / 掲載日:2016.05.30
日産、「GT-R NISMO」の2017年モデルをドイツで初公開

ドイツで公開された「GT-R NISMO」の2017年モデル
日産はドイツ・ニュルブルクリンクで高性能モデル「GT-R NISMO」の2017年モデルを初公開した。今回のGT-R NISMOは、3月のニューヨーク国際自動車ショーで公開された「GT-R」の2017年モデルがべース。ベースモデルと同様に、新デザインのフロントフェースを採用したのが特徴だ。ダーククローム仕上げのVモーショングリル、剛性を強化したボンネットフード、カーボンファイバーシートを重ねて作られた専用のカーボンファイバー製フロントバンパーなど、大幅なリニューアルとなっている。
このフロントバンパーは、カナード形状のデザインを採用し、大きなダウンフォースを発生させる。また、ホイールハウス周辺の空気を吸引することで空力性能の向上にも役立ち、これまでの日産車の中で最大のダウンフォースと超高速域での優れた安定性を実現させている。

レザー仕様のレカロ製カーボンバケットシートを装備
インテリアはベースモデルを踏襲しているが、新デザインのダッシュボードの上層部、ステアリングホイール、センターアームレストにアルカンターラレザーを採用。赤のアルカンターラを中央部分に使用したレザー仕様のレカロ製カーボンバケットシートを装備して、スポーティさをさらに増している。
そのほか、センターダッシュボードのレイアウトも変更になり、現行モデルでは27個あったナビゲーションやオーディオのスイッチを11個まで簡素化している。8インチに拡大したタッチパネルモニターには、操作性に優れた大型のアイコンを採用する。

3.8リッターV型6気筒DOHCターボ「VR38DETT」エンジンを搭載
今回の2017年モデルではボディ剛性の強化を図った結果、スラロームタイムやコーナーリング性能が向上。足回りは、ドライビングシーンに応じて高レベルなコントロールが可能になるモード設定型電子制御式のビルシュタイン製ショックアブソーバー「DampTronic」を採用。DampTronicには特別なチューニングが施してあり、エンジンパワーをより確実に路面に伝えることが可能になった。
パワートレーンは3.8リッターV型6気筒DOHCターボ「VR38DETT」エンジンに、6速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせとなる。スペックは、2014年モデルと同じく最高出力441kW(600ps)、最大トルク652Nmを発生する。