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更新日:2026.01.30 / 掲載日:2026.01.30

楽しさもエコも! ミシュランからパイロットスポーツ5エナジーとプライマシー5エナジーが発売

文と写真●内田俊一

 日本ミシュランはハイグリップスポーツタイヤのパイロットスポーツ5エナジーと、プレミアムコンフォートタイヤのプライマシー5エナジーを26年4月に販売を開始すると発表。どちらもオープン価格だ。

楽しさと環境性能の両立:パイロットスポーツ5エナジー

ミシュラン パイロットスポーツ5エナジー

 パイロットスポーツ5エナジーは、環境性能と楽しさを磨き上げたハイグリップスポーツタイヤというコンセプトのもと、パイロットスポーツEVの後継タイヤと位置付けられた。今後はパイロットスポーツ5とパイロットスポーツ5エナジーの併売となる。

 ターゲットユーザーは、「楽しさだけではなく、環境にも貢献したい。そんな先進的な製品を求める人」と述べるのは、日本ミシュランタイヤマーケティング部戦略マネージャーの神取孝司さんだ。

 「楽しい走りが好きなのでドライビング性能は求めるものの、その製品を自分のクルマに装着した瞬間に、間接的に環境負荷の低減にも貢献できる。つまり、高いドライビング性能だけではなく、転がり抵抗性能、低燃費性能、ロングライフ性能の全てを高い次元でバランスさせた製品を求める方」だという。

 その特徴は大きく3つ。まずは転がり抵抗性能だ。JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)のラベリング性能はパイロットスポーツEVがAAであるのに対し、最高ランクのAAA(一部サイズはAA)を確保。つまりスポーツタイヤでありながら転がり抵抗性能が最高クラスであることから、高い低燃費性能を誇る。

 そしてウェットでのブレーキング性能はパイロットスポーツEVに対して3.3%向上しており、JATMAのラベリングではBを確保。そして当然パイロットスポーツシリーズであることから、「優れたハンドリング性能もしっかり確保したタイヤです」と日本ミシュランタイヤプロダクトマーケティングマネージャーの越智宏さんは紹介。そのほか対摩耗性能などもパイロットスポーツEVよりもレベルアップしている。

 ではパイロットスポーツ5との比較ではどうか。ドライ性能やハンドリング性能は同等ながら、ウェット性能ではパイロットスポーツ5はラベリングでAだが、パイロットスポーツ5エナジーはBであり、また耐摩耗性能も若干低くなる。一方転がり抵抗係数パイロットスポーツ5はA(一部サイズはB)であるのに対し、パイロットスポーツ5はAAA(一部サイズはAA)と大きく上回っているので、どちらを選ぶかはまさにこの性能部分によるところが大きい。

 神取さんによると、パイロットスポーツ5エナジーは、「環境負荷を抑えながら楽しさも妥協したくない。そういった新しいスポーツドライビングの体験を求めるユーザーで、パイロットスポーツ5はピュアなスポーツドライビングの体験を求めるユーザー」と棲み分けを説明した。

転がり抵抗やハンドリング性能のために

ミシュラン パイロットスポーツ5エナジー

 さて、パイロットスポーツ5エナジーの採用技術についてだ。まずトレッドゴムは、バイコンパウンドテクノロジーを採用。これはトレッド面の外側に、より転がり抵抗の低いゴムを使い、中心にはドライやウェットグリップの高いゴムを採用。この組み合わせにより転がり抵抗とウェットやドライのハンドリングの性能をより高い次元で両立。

 内部構造ではスリムベルトと呼ばれる技術を用いた。これはエネルギー損失を極限まで減らすためのトレッド構造で、スチールベルトやキャッププライ(高速走行時にタイヤのせり上がりを抑え理想的なトレッド形状を維持する層)、アンダートレッド部分のパッケージの強度を保ったままよりスリム化することで、転がり抵抗の低減に大きく寄与。同時にダイナミックレスポンステクノロジーはキャッププライの部分にアラミドとナイロン素材をハイブリッドすることで、より強いキャッププライによりトレッド部を内側からしっかり支え、高いハンドリング性能や高速安定性を実現している。

 そのほか、マックスタッチコンストラクションはそれぞれのトレッドパターンに合わせて、内部構造の最適化によりトレッド面の均一な接地面圧分布を実現。これによって加減速やコーナーリング時でもより接地面が安定して変摩耗を抑制することが可能となった。その結果として変摩耗の抑制につながり、ロングライフ化が可能となった。

 当然スポーツタイヤとはいえ静粛性にも対応。ピアノアコースティックテクノロジーと呼ばれる技術で、サイズの異なるブロックを最適な位置にトレッドに配置して不快な周波数のパターンノイズを効果的に低減している。

ミシュラン パイロットスポーツ5エナジー

 最後にタイヤのサイドウォールデザインは、フルリングプレミアムタッチと呼ばれるデザインを採用。これは光を吸収してより黒く見せるものだ。「ベルベットのような加工をサイドウォールに施すことで、ブランドや製品名とその背景のコントラストをより鮮明にし、タイヤをより黒く上質に見せるというテクノロジーです」と越智さん。また、ミシュラン初としてトレッドのグルーブの溝の底にもフルリングプレミアムタッチの加工が施された。

 パイロットスポーツ5エナジーのサイズは18インチから21インチ、そしてタイヤ幅が235から285で、篇平率は40から55となる。

環境性能と上質さを磨き上げた:プライマシー5エナジー

ミシュラン プライマシー5エナジー

 続いてプライマシー5エナジーだ。昨年デビューしたプライマシー5とe-プライマシーが併売されてきたが、2026年からe-プライマシーからその後継となるプライマシー5エナジーに置き換わり、プライマシー5とプライマシー5エナジーの2種類がラインナップされる。

 プライマシー5エナジーのコンセプトについて神取さんは、「環境性能と上質さを磨き上げたプレミアムコンフォートタイヤ」だという。そのターゲットは、「上質の先に環境にも貢献する。そんな洗練された製品を求めるユーザーです」。そして、「このタイヤを買うことで低燃費性能、そしてロングライフ、いわゆる環境性能と呼ばれるものも持つことができ、快適性だけではなく自然に環境負荷の軽減にも貢献できる。そういう高いトータルパフォーマンスを兼ね備えた製品を求めているユーザー」とした。

 その特徴はパイロットスポーツ5エナジーと同様に転がり抵抗性能でJATMAの最高グレードAAAを達成しながら先代モデルeプライマシーと比べて耐摩耗性やウェット性能をさらに向上させたものだ。

 特にウェット性能のブレーキング性能について越智さんは、e-プライマシーに比べて、「約4.5%の向上。JATOMAのラベリングはBを獲得している」と述べる。またコンフォート性能は、「プライマシーシリーズ共通の優れた静粛性は、快適性と同様にしっかり確保しています」とのこと。また、「環境性能の一部である耐摩耗性も向上しています」と話す。

 プライマシー5との比較について越智さんは、「ウェット性能と転がり抵抗性能に差があります」という。プライマシー5は、「ウェット性能のグレーディングはAであるのに対し、プライマシー5エナジーはBです」。一方転がり抵抗性能は、「全てのサイズでプライマシー5エナジーはAAAですが、プライマシー5はAAもしくはAという性能です」と性格の違いをコメントした。

 そして、プライマシー5は、「雨の日の安心感、そして快適性を最優先に考えてプレミアムコンフォート体験を求めるユーザーにお勧め」で、プライマシー5エナジーは、「雨の日の安心感と快適性と、最高クラスの環境性能を兼ね備えたプレミアムエコという新しい体験を求めるユーザーにお勧め」だと神取さんは説明した。

キーはコンパウンド

ミシュラン プライマシー5エナジー

 プライマシー5エナジーに採用した特徴的な技術について越智さんは、「性能のバランスをより高いレベルで実現したポイントはコンパウンドです」という。「トレッドコンパウンドは新開発のエナジーパッシブ2.0というコンパウンドを採用。これは新しい世代のエラストマーを採用したエナジーコンパウンドで、これによって転がり抵抗をAAAに保ちながら、ウェット性能、並びに耐摩耗性能を向上させ、さらに高い次元で性能をバランスさせることに成功しました」と説明。

ミシュラン プライマシー5エナジー

 そのほか、パイロットスポーツ5エナジーと同様のスリムベルトやマックスタッチコンストラクションも採用した。

 また静粛性に貢献するサイレントトリプテクノロジーもセンターの3本のリブに搭載。これはタイヤの周方向のどのセクションでカットしても溝の面積が一定近くに保つように設計することで、溝から吐き出される空気の体積を一定にし、そこから発生するノイズのバリエーションを抑制するものだ。また、センターの3本のリブに補強を入れ、ブロックの変形によるポンピング効果で発生するパターンノイズも低減させた。

 プライマシー5エナジーのサイズは16インチから21インチ、そしてタイヤ幅195から255、扁平率は45から60の対応となる。

 最後に神取さんは、今回注目してほしいサイズとして195/60R17と195/50R19を挙げ、これは、「トヨタプリウス(60系)にフィットするもので、このサイズはこれまでミシュランでカバーできていませんでしたので、今後の履き替え需要が増えていくことを踏まえ注力をしているサイズです」という。また、235/55R19と235/45R21は、「今年発売予定のレクサスESの純正装着が決まったもの(プライマシー5エナジー)で、今後は国産メーカーだけでなく海外の自動車メーカーの純正装着タイヤとして、パイロットスポーツ5エナジー、プライマシー5エナジーが装着されていくことを期待しています」と語った。

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