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更新日:2018.11.09 / 掲載日:2015.12.08
ポルシェ、電気自動車「ミッションE」を2020年末までに発売

電気自動車のスポーティモデル「ミッションE」
ポルシェは、電気自動車のスポーティモデル「ミッションE」を2020年末までに市販化することを発表した。ミッションEは、9月に開催されたフランクフルト国際モーターショーでワールドプレミアされた4シーターEVスポーツカー。合計600ps以上を発生させる永久磁石同期モーター2個をボディに搭載。スペックは、0-100km/h加速3.5秒以内。0-200km/h加速12秒以内というハイパフォーマンスを発揮する。航続距離は500km以上と発表。リチウムイオンバッテリーを車両アンダーフロアの前後アクスル間に配置することで、前後均一な重量バランスと低重心化を実現した。

搭載するリチウムイオンバッテリーを約15分で容量の約80%まで充電可能
ボディは、アルミニウム、スチール、カーボンファイバー強化樹脂などで構成される。フロント21インチ、リア22インチのカーボン製ホイールにワイドタイヤが組み合わされる。充電システムは、現代のEVが急速充電として使用する400Vに対して電圧を2倍に高めた「ポルシェ・ターボ・チャージング」を採用。搭載するリチウムイオンバッテリーを約15分で容量の約80%まで充電可能。

前後均一な重量バランスと低重心化を実現した
今回のプロジェクトでは、ポルシェAGはシュトゥットガルトの本社工場付近だけでも約7億ユーロの投資を行い、1000人以上の追加雇用を実施。現行のエンジン工場は電気モーター生産のために拡張され、稼働中のボディ工場を拡大。今後数年で新しい塗装工場と組立工場を建設するという。このほか、ヴァイザッハにあるR&Dセンターなど別の地域でも投資を行なう予定で、合計で約10億ユーロ規模の投資額になる。