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更新日:2018.10.21 / 掲載日:2015.10.14
トヨタ、新型「プリウス」の概略を発表

12月に発売を予定している新型「プリウス」
トヨタは10月13日、12月に発売を予定している新型「プリウス」の技術内容などの概略を発表した。
新型プリウスは、「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ」を初めて全面的に導入するモデルとなる。ガソリンエンジンは、最大熱効率40%を実現した改良型の1.8リッター直列4気筒DOHCエンジン「2ZR-FXE」を採用。パワートレインは、システム全体で約20%の低損失化を実現した。これにより、JC08モード燃費の目標は、40km/lを掲げた。

JC08モード燃費の目標は、40km/lを掲げている
そのほか導入される技術として、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」のほか、マイナーチェンジした新型「クラウン」にも導入された「ITS Connect」が挙げられる。また、雪道の発進時などにアシストを行って走行安定性を高める電気式4輪駆動方式「E-Four」を採用。プリウスとして初めて4WDモデルをラインアップに加えた。

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を搭載

モーターを複軸配置する「新複軸構造トランスアクスル」も採用した
ハイブリッドシステムは従来型の「リダクション機能付THSII」を改良。リダクションギヤのプラネタリーギヤを平行軸歯車に変更した。モーターを複軸配置する「新複軸構造トランスアクスル」も採用。パワーコントロールユニットは、低損失素子の採用によって約20%の損失低減を実現。ユニット自体もコンパクトにし、トランスアクスルの上に隣接してレイアウトしている。

プリウスとして初めて4WDモデルをラインアップに加えた
従来モデルは、駆動用バッテリーをラゲッジスペースのフロア下に配置していたが、今回から後席シート下に設置。重量物を車両中央寄りの低い位置に搭載することで走行性能を高めることに貢献する。また、ラゲッジスペースのフロアを低くすることで、ラゲッジスペース容量を従来の446リッターから502リッターに拡大している。