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更新日:2018.11.08 / 掲載日:2015.09.07
【ポルシェ】新型「911 カレラ」の予約受注を開始

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ポルシェのアイコンモデル「911 カレラ」と「911 カレラS」が4年ぶりのマイナーチェンジを受け、9月11日より予約受注を開始された。ラインナップは「911 カレラ」、「911 カレラ カブリオレ」、「911 カレラS」、「911 カレラS カブリオレ」の4車種で、トランスミッションはカレラおよびカレラSが7速MTと7速DCT、カブリオレは7速DCTのみ。ハンドルの仕様は、全車に左右両方が用意される。価格帯は1244万円(911カレラ/7速MT)~1813万円(911 カレラS カブリオレ/7速DCT)。
カレラおよびカレラSの従来モデルには自然吸気エンジンを搭載していたが、新型では3.0Lの水平対向ターボエンジンが採用される。最大出力は、カレラが370ps、改良型コンプレッサーを備えるターボチャージャーと専用エグゾーストシステムを搭載し、エンジンマネージメントシステムにチューニングを施したカレラSが420ps。1700~5000rpmの幅広い回転域で発生する最大トルクは、カレラが45.9kg-m、カレラSが51.0kg-mで、いずれも従来比5.1kg-mアップとなっている。最高回転数も7500rpmと、従来のターボエンジンにはない高回転型で心地よいエンジンサウンドが楽しめる。
0~100km/h加速は、カレラおよびカレラS、両モデルの7速DCT仕様にオプションの「スポーツクロノパッケージ」を備えた車両でいずれも従来モデルより0.2秒短縮。カレラは4.2秒、カレラSは3.9秒でカレラシリーズとして初めて4秒を切った。
燃費も大幅に向上。新欧州サイクル(NEDC)による計測では、カレラの7速DCT仕様では13.5km/L(従来モデルは12.2km/L)、カレラSの7速DCT仕様は13.0km/L(従来モデルは11.5km/L)を記録している。
オプションのスポーツクロノパッケージでは、ステアリングホイールに「モードスイッチ」が追加される。「918スパイダー」の「ハイブリッドモードスイッチ」に由来するロータリースイッチで、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」、「インディビジュアル」の4種類の走行モードを選択できる。7速DCT車にはさらに「スポーツレスポンスボタン」が備わり、ボタンを押すことで最適なギアを選択し、エンジンマネージメントよりいっそうシャープになり、20秒にわたって最大加速が得られる。
「PASM(Porushe Active Suspension Management System:ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)」は全車標準装備となった。今回のマイナーチェンジで再設計されたPASMでは、車高を10mm低く設定。高速コーナリング中の安定性を向上させると同時に、幅広い特性を持つ新世代のショックアブソーバーの正確性が向上したことで快適性も高まっている。
新たなオプションとして「アクティブリアアクスルステア」が用意された。「911 ターボ」と「911 GT3」にのみ設定されていた先進技術で、旋回性能を向上させながら高速走行時の車線変更では安定性を高める。最小回転半径は0.5m小さくなり、市街地での取り回しもよくなった。フロントアクスルのストラットには昇降用シリンダーを内蔵した油圧式リフティングシステムをオプションで設定。スイッチを押すことでフロントの最低地上高を5秒以内に40mm上昇させ、傾斜のある車庫の入出庫の際にアンダーボディーと地面の接触を回避する。
インフォテイメントシステムも刷新された。オンラインナビゲーションとボイスコントロール機能を備える新開発の「PCM(Porushe Communication Management System:ポルシェ コミュニケーション・マネージメントシステム)」を標準で搭載。マルチタッチ対応の7インチディスプレーは手書き入力にも対応する。Wi-Fiを通じて携帯電話やスマートフォンと接続することもできる。さらに、Google EarthやGoogleストリートビューを利用できるようになったほか、iPhoneを接続すればApple CarPlayも使用可能。
安全装備としては、坂道を下る際に設定速度をオーバーすると自動的に軽くブレーキを作動させする「オートマチックスピードコントロール」、ACC、後方死角検知警告機能などをオプションとして設定する。