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更新日:2025.09.16 / 掲載日:2025.09.16
バスにも店舗にもなる?トヨタ「イーパレット」使い方いろいろ未来型モビリティ

トヨタは9月15日、さまざまなモビリティサービスに活用できるバッテリーEV「e-Palette」(イーパレット)の販売を開始した。メーカー希望販売価格は29,000,000円(消費税込)から。
1台で何役もこなす?トヨタが提案する次世代モビリティ

イーパレットは、一台のクルマを使ってさまざまなサービスに対応するよう設計された次世代モビリティ。広い室内空間や大型ウインドウガラスによる開放感を活かして、人々の移動手段にとどまらず移動する店舗やサービス空間など、ユーザーの自由な発想によるマルチな使い方を通じて新たな移動体験を提供する。

例えば朝・晩はシャトルバスとして、日中は充電しながらの店舗営業など、さまざまな機器を搭載することで一日の中で異なる用途での活用が可能。また、広い車室空間に架装を行なって、遠隔通信や音響機材などを活用して移動しながらスポーツ観戦を楽しんだり、没入体験とともに観光を楽しむことができるエンターテインメント車両としても活用できるとしている。
安全・安心を重視した自動運転に対応

今回発売したイーパレットは、運転の自動化レベル2相当の自動運転システムに対応可能。トヨタの車両制御インターフェース(VCI : Vehicle Control Interface)に対応して開発されたさまざまな開発会社による自動運転システム(ADK : Automated Driving Kit)を搭載することで自動運転に対応することができるという。
また、自動運転システムと車両制御システムの接続を標準化するとともに、システムの堅牢性や信頼性を高めるための冗長システムも搭載。自動運転システムとセットで安全、安心な自動運転を実現する。2027年度にはレベル4に準拠した自動運転システム搭載車の市場導入を目指し、継続して機能実装していくという。
アクセシビリティに配慮した設計と先進装備

このほか、低床、大開口スライドドアを採用し、スムーズな乗降が可能。車高調整機能により低床を実現、電動スロープにより歩道高さ15cmの場合、車いすの人が介助なく自力で乗降することも可能となる。


さらに、次世代の操舵感覚をもたらす「ステアバイワイヤシステム」を導入し、ステアリング操作量を軽減することで、運転手の負担を軽減。利用シーンに応じた表示が可能なデジタルサイネージの採用や、安心降車アシストに加え、車室内監視システムにてドア周辺を監視することで、ドア開閉の安全確認をサポートする。
なお、イーパレットは「TOYOTA ARENA TOKYO」およびその周辺エリア、「Toyota Woven City」から導入し、輸送サービスでの活用や物品等を販売する移動型店舗など、さまざまな取り組みを進めていくとしている。
主要諸元&メーカー希望小売価格

| 全長/全幅/全高 | 4,950/2,080/2,650mm |
| 室内長/室内幅/室内高 | 2,865/1,780/2,135mm |
| 車両重量 | 2,950kg |
| 定員(座席+立席+運転手) | 17(4+12+1)人 |
| フロア高 | 370mm (車高調整オプション使用時270mm) |
| ドア開口幅/開口高 | 1,280mm/1,900mm |
| 最高車速 | 80km/h |
| 最小回転半径 | 6.5m |
| 航続距離 | 約250km |
| バッテリー種類 | リチウムイオン電池 |
| バッテリー容量(総電力量) | 72.82kWh |
| 電動機(モーター)種類 | 交流同期電動機 |
| 最高出力 | 150kW |
| 最大トルク | 266N・m |
| 急速充電(DC90kW・200A) | 40分程度(満充電量の約80%充電) |
| 普通充電(AC6kW・30A) | 12時間程度 |
| メーカー希望販売価格 | 29,000,000円(消費税込)から |
トヨタ 公式HP:
https://toyota.jp/
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