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更新日:2018.11.08 / 掲載日:2014.12.15
【日産】アラウンドビューモニター技術を日立建機に供与

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
日産がクラリオンと共同で開発した「MOD(Moving Object Detection:移動物検知機能)付アラウンドビューモニター」の技術ライセンスを、日立建機に供与する。
2007年に開発されたアラウンドビューモニターは、車両を真上から俯瞰するような画角の映像で周囲の状況を確認できるパーキングアシストのための技術。2011年に開発されたMODは、クルマが停止しているときと発進するときにアラウンドビューモニターの4つのカメラで人や自転車などの移動物を検知した場合、画面表示と音声でドライバーに警告する機能。いずれも日産が世界ではじめて市販車に搭載した安全技術である。
日立建機は、MOD付アラウンドビューモニターの技術供与を受けることで、大規模な鉱山採掘現場などで使用されている超大型ダンプトラックをはじめ建設機械にMOD付アラウンドビューモニターを搭載して販売することが可能になる。
日産は、開発した技術やノウハウを自社内で利用するだけでなく、多くの分野での利用を促進するよう取り組んでいる。技術の発展に寄与すると同時に、技術など無形資産の有効活用によって得られる収入を新たな技術開発に投資することで技術開発力を高めていく狙いもある。
なお、日産は、この革新的なふたつの技術をはじめさまざまな安全技術を応用しながら、2020年までに自動運転技術の実用化を目指している。
大型のダンプカーや重機は死角が多いため、アラウンドビューモニターを搭載することで、自車の周囲で動く作業車両などを正確に把握することで安全性が飛躍的に向上する。