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更新日:2014.12.18 / 掲載日:2014.12.17
ポラリス・インダストリーズの救助車両「オフロードビークル」2014年1月販売

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
愛知県名古屋市に本社を構える輸入車販売代理店「ホワイトハウス」が、「ポラリス・インダストリーズ」社製の小型4輪駆動車「ORV(Off-Road Vehicle:オフロードビークル)」を2015年1月に発売する。ORVの日本国内への導入ははじめてで、価格は官公庁の一般競争入札を想定しているため非公表。
アメリカで生まれたORVは、岩場や雪道など未舗装の道路を走る目的で開発された乗り物で、主にレジャーに用いられてきた。タイヤがパンクしにくくボディが頑丈に設計されているのが特長で、アスファルトから雪道、岩場、泥濘地、河川まで悪路走破性がひじょうに高い。スノーモービルや全地形対応車のなかで全米ナンバー1のシェアを誇っており、10年以上前から米軍にも導入されている。
近年、日本国内で発生した自然災害の現場では、狭い道路に土砂や瓦礫が積みあがり孤立地域を生んできた。従来の車両では、インフラが寸断され生活が困難となった地域にアクセスすることも難しいが、「ORVの機動力があれば最前線で災害救助車両として活用できると考え、導入を決めた」とホワイトハウスの木村文夫社長。自衛隊や全国の消防機関での採用を目指す。
車両タイプは「エース(1人乗り/荷台なし)」、「レーザー(2人乗り/荷台付)」、「レンジャー(3人乗り、5人乗り/荷台付)」の3種類で、いずれも牽引用のヒッチを備える。アタッチメントも豊富で、人や荷物の運搬のほか、倒木などの瓦礫撤去にも使用できる。