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更新日:2018.10.24 / 掲載日:2014.11.18
【トヨタ】新型燃料電池車MIRAIを 発売日は12月15日【価格】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
トヨタから新型のFCV(燃料電池自動車)「MIRAI」が12月15日に発売される。化石燃料によるエンジンではなく燃料電池技術とハイブリッド技術を融合させた自社開発の「TFCS(Toyota Fuel Cell System:トヨタフューエルセルシステム)」を搭載したセダンで、価格は723万6000円。
TFCSのパワーユニットは、水素と酸素を反応させて電気を得る「FCスタック(発電機)」、発電した電気を650Vの高電圧に昇圧する小型の「FC昇圧コンバーター」、燃料となる水素を貯蔵する「高圧貯蔵タンク」から成る。エンジンにくらべてエネルギー効率が高く、CO2や環境負荷物質を排出しない高い環境性能と、3分ほどの水素の充填で約650kmの走行が可能というガソリンエンジン車並みの高い利便性の両立を実現した。
MIRAIには、先進の安全装備も搭載されている。衝突の危険性を検知した場合に警報やブレーキの制動によって衝突を回避または被害を軽減する「プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」、車線をカメラで認識して逸脱を警告する「LDA(Lane Departure Alert:レーン ディパーチャー アラート)」、シフト操作時の急発進や急加速を抑制する「ドライブスタートコントロール」、隣の車線を走行する車両をレーダーで検知して車線変更時の工法確認をアシストする「BSM(Blind Spot Monitor:ブラインドスポットモニター)」などを標準で装備。
また、FCVのためのサポートサービス「T-Connect DCM(Data Communication Module:専用通信機)パッケージ」も用意した。自車位置に近い水素ステーションをナビゲーション画面に表示する専用アプリ「水素ステーションリスト」を提供。「FCシステム遠隔見守り」では、全国の水素ステーションの店舗情報や水素残量などを確認できるスマートフォン用の専用アプリ「Pocket MIRAI」、TFCSの異常を検知した場合、ナビゲーション画面にメッセージを表示し、ユーザーから販売店に連絡した際には販売店の端末から車両の状況を確認してアドバイスをする「遠隔診断サポート」も行う。
災害などの停電時には、車内のコンセントなどから家電に電力を供給することもできる。
ボディサイズは全長4890×全幅1815×全高1535mmで、ボディカラーは新色のツートーンピュアブルーメタリックを含む6色展開。なお、FCスタックや高圧水素タンクを車両中央部の床下に配しているため、重心が低く前後の重量バランスも優れているが、乗車定員は4名となる。