車のニュース
更新日:2024.07.09 / 掲載日:2024.07.09
アウディ 塩害からEV用充電器を守るボックス開発 屋久島に2基設置

アウディ ジャパンは7月8日、海辺に設置する電気自動車(EV)用充電器の塩害を防ぐボックスを自社開発し、THE HOTEL YAKUSHIMA Ocean & Forest(鹿児島県熊毛郡、以下、THE HOTEL YAKUSHIMA)の8kW普通充電器2基に初めて設置したと発表した。

今回の取り組みは、アウディが屋久島町、アウディ正規販売店を運営するファーレン九州(鹿児島県鹿児島市)と、2023年7月に締結した包括連携協定に基づくもの。
潮風に含まれる塩分は、電気機器を腐食させたり劣化させたりして、機器の不具合の原因となる。THE HOTEL YAKUSHIMAは雄大な東シナ海を望む海岸沿いに建つホテルで、EV充電器の設置には塩害を防ぐ対策が必要だったという。
今回アウディが自社で開発したEV充電器用耐塩害ボックスには、SUS(304)というニッケルを多く含んだ耐食性に優れたステンレス鋼板を採用。塩害を防ぐ強力な特殊塗料を塗布し、潮風の塩分から充電器を守る。また、海岸沿いに吹く強い風にも耐えられるよう、充電器をアンカーボルトで強固に固定した。

一方で、充電の利便性を損なわないよう、ボックス中央部に開口部を設けて充電ケーブルを通し、ボックスの扉を閉めたままでの充電を可能とした。開口部にはブラシを付けることで、充電時のケーブルの動きにも対応できるよう工夫したという。
同ホテルでは、アウディの電気自動車e-tronのレンタカーサービスを運営しており、今回耐塩害ボックス付き充電器を設置したことで、屋久島での電気自動車の利便性のさらなる向上が期待できるとしている。

アウディ公式HP:
https://www.audi.co.jp/jp/web/ja.html
【あわせて読みたい】