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更新日:2018.11.11 / 掲載日:2014.10.20
【アウディ】RS7の無人走行(自動運転)に成功

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
2014年10月19日、アウディが自動運転開発の分野でまたひとつ成功を収めた。無人の「RS 7 自動運転コンセプト」がDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)最終戦スタート前にホッケンハイムのグランプリコースをレーススピードで走行するデモンストレーションを行い、観客の目を釘付けにした。
アウディは、フォルクスワーゲングループリサーチの専門チームである電子工学研究所(Electronics Research Laboratory = ERL)とスタンフォード大学(共に在カリフォルニア)と共同で自動運転技術の開発に取り組んでいる。今回のデモンストレーションにあたっては、サーキットオリエンテーションにてGPSを入念に確認。このGPSデータは、車両に装備される標準的なWiFiと同時に、高周波電波にて車両に送信された。あわせて、車両に搭載した3Dカメラでコースを映し出し、事前にプログラムしたデータとカメラから取り込まれる映像に相違がないかを比較したところ、Audi RS 7自動運転コンセプトは数センチの誤差もない正確な走りで、2分を少し超えるタイムで完走を遂げた。
アウディ AG研究開発担当取締役のDr.ウルリッヒハッケンベルクは、「今回の最高のパフォーマンスは、われわれアウディの自動運転おける開発力の高さを実証するもの。量産車両から派生させ、精密かつ高いパフォーマンスを成功させたことはわれわれのこれからの開発に大きな価値をもたらす」とコメントを寄せている。
アウディが提供するドライバーアシスタントシステムは、ドライバーをよりリラックスさせ、より高い制御を可能にする技術。アウディサイドアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、ストップ&ゴー機能付ACCなどをはじめ、自動運転の研究をもとに開発された最高峰の技術は、今後発売をされる上級モデルにも搭載していく予定だ。
なお、RS 7 自動運転コンセプトのサーキット走行の様子は、アウディのサイトで公開されている動画で見ることができる。
Audi RS7 piloted driving concept
https://audimedia.tv/en/vid/piloted-driving-footage