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更新日:2023.07.29 / 掲載日:2023.07.29

【レクサス RZ】1週間の生活でわかったRZの実力【九島辰也】

文●九島辰也 写真●レクサス

 最近「うちもそろそろ電気自動車に乗り替えたほうがいいですかね~」、なんて話を振られることが多くなりました。大手メディアに乗せられているのでしょうか、半分冗談のように思えますが半分本気のようです。まぁ、そんな気分になるのもわからなくもないですがね。自動車業界の表面的な部分だけを伝えているマスメディアを鵜呑みにすると、あと数年のうちに全世界が電気自動車だけになるような錯覚に陥ります。

 それにしても、クルマの選び方として「そろそろ電気?」的な目線は、個人的にはどうも腑に落ちません。前トヨタ社長が言っていましたが、クルマは“愛車”という呼び名が成立する数少ない“愛”のつく商材。冷蔵庫や洗濯機には“愛”はつきませんから。それを機運だけで決めてしまっていいものなのか疑問が残ります。もっとデザインや走りといった個性で決めるべきシロモノではないでしょうかね。

レクサス RZ450e

 なんてことを言いながら、仕事上最近はプラグインハイブリッドやBEVに乗る機会がかなり増えたのは事実です。カーメーカーのホームページをご覧いただければわかりますが、各社のラインナップはモーター付きの車両で埋められています。輸入車の場合、まだ日本向けにはガソリンエンジン車が多いほうですが、それも時間の問題でしょう。フィアット500がいい例です。日本にはガソリンエンジン車が売られていますが、本国にはBEVとハイブリッド車しかありません。その意味じゃ“ツインエア”は今のうち買っておく価値があるかもですね。

 モーター付きのクルマが増えたことで、試乗車で家に帰ると玄関先で200Vのケーブルをつなぐ機会が多くなりました。すでに我が家は15年前に工事を終えているので、それほど苦労なくそれができます。当初はケーブルを持つ手が汚れるのでウェットティッシュを持ち運んでいましたが、最近はそれも不要。人間、慣れって大事ですよね。今はほとんで手を汚さずにケーブルを扱えるようになりました。これはクルマではなく人間側の進化でしょう。

レクサス RZ450e

 でもって今週はレクサスRZ450eにケーブルをつなぎます。およそ一週間のテストドライブです。3月の発表からずいぶん経ちましたが、乗る機会のないまま来てしまったので、少し長めにお借りすることにしました。レクサス初のBEVですからね。どんなクルマなのかちゃんと見極めたいところです。

 ではまずスタイリングですが、写真で見るのとは違い実物は思った以上にシュッとしています。SUVまではいかないクロスオーバー的フォルムはけっこうスポーティに見えるのが特徴。リアフェンダーの張り出しはたいしたもんです。それにスピンドルボディと呼ばれるフロント周りの意匠は悪くありません。レクサスRXに通じる彼らの新たなアイコンです。

 インテリアは外観ほど個性はありませんが、スイッチ類の配置などよく出来ています。ダッシュボードやセンターコンソールのスイッチは感覚的に操作できるのが長所。シフトチェンジもそうですし、FMのボリュームもそう。エアコンの温度調整もそうですが、やはりこの辺はつまみが正解ではないでしょうか。ステアリング上のACCスイッチも極力シンプルにつくられています。

 走りに関してはこのクルマは2つの異なる顔を持っていました。街中と高速道路&ワインディングではキャラが違います。街では安全性の高いシティコミューターですが、カーブの続く道でステアリングを右へ左へ切っていると運動性能の高さが顔を出します。ボディは軽快に向きを変え、足は小気味よくそれに追従する感じです。しかも、タイトコーナーではリアの粘りがすごい。正確なキャンバー角を保ちながらタイヤがトレッド面全体を使って設置しているのがわかります。かなり走り込んだ上でのサスのセッティングってことでしょう。そういえば、SHIMOYAMAのテストコースで鍛え上げられたと言っていましたからね。そこでのテストがこの足を生んだのでしょう。

レクサス RZ450e

 肝心なパワーソースからのフィーリングですが、ここもよくできています。アクセルの踏みしろと加速の関係はガソリン車に近く、長年それが染み付いた身体でも違和感はありません。きっと開発陣はここにこだわったんでしょう。EVらしさを消すことに注力した痕跡が垣間見られます。

 航続距離はカタログ上494kmだそうです。でもおもしろいことに気づきました。ドライブモードを「レンジモード」にししばらく走った後、試しにエアコンを切ってみると、表示される走行可能距離がなんと100kmも伸びたんです。なるほどエアコンって電力消費がすごいんですね。あらためて知りました。とはいえ日本の夏をエアコン無しで過ごせませんから充電は計画的に!ってことになります。充電のタイミングを考えるのはなんか面倒ですが、いずれそれも慣れることでしょう。ケーブルで手が汚れないのと同じように人間は進化しますからね。

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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