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更新日:2023.07.27 / 掲載日:2023.07.27
チーム三菱ラリーアート 新型「トライトン」でAXCR連覇を目指す

三菱が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は7月26日、タイ・バンコクで世界初披露された新型「トライトン」をベースとするラリーカーで、今年8月にタイ~ラオスで開催されるアジアクロスカントリーラリー(AXCR)への参戦を発表した。昨年に続き総合優勝を目指す。
AXCR参戦の新型「トライトン」公開 昨年のラリーカーを上回るパフォーマンス

タイ仕様のダブルキャブをベースにAXCRの車両規定に沿って改造した同ラリーカーは、従来から定評のある耐久信頼性、軽快かつ安定したハンドリング性能、全域で力強くレスポンスのよい動力性能、泥濘路など極悪路での走破性など、昨年のラリーカーを上回るパフォーマンスを実現したという。
3月のバンコク国際モーターショーで披露したコンセプトカーでは、岩石をモチーフとしたシルバーとブラックのカラーリングとしていたが、今回のラリーカーでは湧き上がる溶岩のエネルギーをモチーフとしたレッドとブラックのカラーリングとしている。

車体では、ロールケージやアンダーガードなどのラリー装備を装着する一方で、カーボン製のフード、前後ドア、荷箱を採用するとともに内装部品を大幅に軽量化。
従来車よりも一回り大きくなったボディでありながら従来車と同等の車体重量を実現した。
さらに、ベース車でのトレッドの拡大に加え、ラリー専用の前後サスペンションや前後LSDを装着し、軽快かつ安定したドライバーの意のままのハンドリング性能を実現している。
また、軽量アルミホイールに昨年仕様よりもナロータイプのオフロードタイヤを採用することで、マッドなど悪路での走破性を向上させている。

前後サスペンションにはツインダンパーを採用し、さらにバンプストッパーを追加したことで、路面からの強烈な衝撃を吸収するなど、堅牢性の高いシャシーをさらに強化。
新開発の2.4Lディーゼルターボエンジンは、フリクションロスの低減と軽量化を中心としたチューニングを実施するとともに、新しいターボチャージャーを搭載し、全域で出力向上を実現した。
デリカ誕生55周年の話題喚起策として「デリカD:5」サポートカーを投入

デリカの誕生55周年の話題喚起策として「チーム三菱ラリーアート」を支える「デリカD:5」サポートカーを、合計4台投入。
リブボーンフレームによる堅牢なボディや様々な天候や路面でも最適な操縦性と走破性を提供する電子制御4WDシステムなど、「デリカD:5」が従来もつ特長を生かし、WORK社製のアルミホイールと、横浜ゴム製のマッド性能に優れるオフロードタイヤを装着することでフラットダートからマッドまでラリー全行程を走破できる仕様としている。
競技車が走るコースサイドまで視察して戦略策定する増岡総監督が乗りこむ車両には、JAOS製の前後サスペンションを装着し、より悪路走破性を向上した。

AXCRスペシャルサイト:
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/motorsports/axcr2023/
新型「トライトン」特設スペシャルサイト:
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/products/triton
三菱 公式HP:
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/
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