車のニュース
更新日:2024.02.26 / 掲載日:2022.07.04
シボレー カマロ|語り継がれる名車の系譜 vol.19|

文●ユニット・コンパス 写真●シボレー
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年6月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年8月号の内容です)
アメリカのクルマ好きが愛してやまないV8エンジンとFRのパッケージングを守り続けるのがシボレー カマロだ。
アメリカの魂を守り続けるマッスルカー
アメリカに愛された2台のマッスルカー
マッスルカーというジャンルがある。定義は「60年代後半から70年代にかけて製造された米国車でV8エンジンを搭載する後輪駆動」というものが定説となっている。
そんなマッスルカーの象徴とも言えるのがシボレー カマロとフォード マスタングの2台だ。マスタングの登場によって若い人たちをターゲットにしたスポーツカー市場が発掘されると、シボレーはすかさず反応。わずか2年という驚異的な短期間で初代カマロを作り上げてみせた。
初代カマロは荒削りではあったが、同時に魅力的なマッスルカーであった。マッチョなスタイリング、パワフルなV8エンジンと後輪駆動が織りなすダイナミックな走り、そして若者でも購入できる安価な価格。さらにクーペに加えてコンバーチブルを用意したこともマーケットのハートに火をつけた。初代は急ごしらえではあったが、重役たちを笑顔にするには十分なヒットとなった。
マスタングとカマロのライバル関係はサーキットにも持ち込まれる。市販車をベースにしたストックカーレースは大評判を呼び、そのベースとなるホモロゲーションモデルまで飛ぶように売れた。
排ガス規制によりマッスルカーはその役目を終えるが、カマロとマスタングは今でもアメリカから愛されている。それはきっと、2台がアメリカの青春そのものだからだろう。
シボレー カマロはこんなクルマ

まるでコーラのボトルのようにメリハリのある「コークボトルスタイル」は初代から受け継がれたレガシー。エコが叫ばれる現在にあっても、大排気量の自然吸気エンジンを搭載する。

LEDを使ったテールランプに象徴されるようにリアデザインも初代をモチーフにしながら現代的にリファインされている。

トランスミッションはATに加えてマニュアルを用意するのもユニークなところ。両手両足を駆使し走りを楽しめる。

クーペに加えコンバーチブルが用意されるのも歴代モデルから受け継がれた伝統。カジュアルにも楽しめるスポーツカー。
[シボレー カマロが名車になった理由]パワフルな後輪駆動がアメリカ人の心をつかんだ
マスタングの存在に触発され2年という短期間で開発

フォードマスタングに対抗するべく開発されたカマロ。そのライバル関係はサーキットにも持ち込まれた。SCCAでは、デビューイヤー(67年)こそ敗れはしたものの、68年、69年と連続優勝を達成。市販車は3年で70万台近く販売。
レースと直結したホモロゲモデル「Z28」が誕生

カマロが人気となった理由のひとつが、高性能モデル「Z28」の存在。レースに参加するためのホモロゲーションモデルであり、写真のとおりかなりのパーツがノーマルから強化されていた。改造マーケットも盛んになった。
若者がカジュアルに付き合えるデートカーとして

年々強化される排出ガス規制により、リアルスポーツからスポーティカーへと立ち位置を変化させていったカマロ。こちらの4代目は流麗なスタイリングが特徴で、若者たちにとって身近なデートカーとしても人気を博した。
初代のデザインをモチーフに復活! 映画でも大活躍

流行がSUVに移った2000年代に一時期カマロはラインアップから姿を消した。だが、2010年には往年のデザインを現代的にブラッシュアップしたスタイルで見事復活。映画「トランスフォーマー」にも登場し、その人気は世界的に。
アメリカが愛するレースでいまでも戦い続ける

アメリカでもっとも大きなスポーツカー統括団体が主催するストックカー(市販車の外観を模したもの)レースであるNASCARの常連でもあるカマロ。現在のライバルはトヨタのカムリで、壮絶なデッドヒートを繰り広げている。
電動化時代でも大排気量V8を守り続ける

1967年の初代モデルから現在まで受け継がれているのが、パワフルな後輪駆動であること。日本に導入されている高性能モデルの「SS」は、6.2ℓV8エンジンを搭載。わずか4秒で時速60マイル(96.5km/h)に到達する。
いま買いの中古車たち
シボレー カマロ

大ヒットとなった5代目のコンセプトを受け継ぎながらブラッシュアップした現行型。剛性はさらに強く、軽量化でボディは軽くなり走りの実力が高められた。シリーズ初のターボも導入。価格も安く買いやすい。
中古車参考価格帯:370万円〜720万円(17年〜22年 全グレード)
シボレー カマロ(5代目)

映画トランスフォーマーに登場したことでお茶の間のヒーローになった「バンブルビー」こと5代目カマロ。走行性能は現代的にリファインされていて、リアサスペンションはマルチリンク。中古車も多く探しやすい。
中古車参考価格帯:220万円〜500万円(10年〜17年 全グレード)
シボレー カマロ(3代目)

クラシックカマロのよさと現代的な扱いやすさのバランスが取れているのが、3代目だろう。まだまだ市場に車両が流通していることもあり、価格も比較的手頃。とはいえ、それなりに手がかかることも忘れずに。
中古車参考価格帯:200万円〜560万円(82年〜92年 全グレード)
シボレー カマロ(初代)

1967年にデビューした記念すべき初代モデル。ライバルであるマスタングの登場に合わせて販売されたため、わずか3年で販売が終了。中身を現代的にカスタムしたものは2000万円を超えるプライスを付けている。
中古車参考価格帯:630万円〜1000万円(67年〜69年 全グレード)