クルマ徹底解説
更新日:2020.02.07 / 掲載日:2019.11.30
BMW 新型3シリーズの装備!スポーツ性能だけじゃない、充実の快適装備を解説します

デジタル化が進み、駐車アシストなど様々な先進機能が搭載された新型3シリーズ
文●工藤貴宏 写真●ユニット・コンパス
新型3シリーズに搭載されている快適・便利装備をシーン別にみていこう。
まず、クルマに乗り込む際に役立つ便利な装備が「コンフォートアクセス」。これは電波を使った非接触式のキーシステムで、クルマに乗る際やエンジンを始動するときにもキーはポケットやカバンに入れたままでOKだ。車体とキーの間で電波をやりとりして信号とするので、キー自体に触れる必要がないのが便利である。
このキーは新たに動作検出センサーが組み込まれ、キーを携帯している時だけ電波を発信することで電波をジャックしての車両盗難を防ぐ仕掛けとなっているのもトピックだ。
さらに3シリーズでは「スマートオープン」という機構も搭載。これはキーを身につけていれば、車両後方に立ってリヤバンパーの下で足を動かすことを合図として手を触れることなくトランクリッドを開けるもの。両手がふさがっていてもトランクを開けられるのが機能的だ。オプションとして「オートマチックトランクリッドオペレーション」と呼ぶトランクリッドの電動開閉機構も用意している。
さらにツーリングでは、テールゲート全体を開けるだけでなく、ガラス部分だけを開くことができ、スマートにバッグなどを積み下ろしできるのもライバルにはない便利機能だ。
室内に乗り込むと目に入ってくるのは、全面が液晶のメーターだ。サイズは12.3インチと特大で、中央には車両インフォメーションを切り替えて表示。その表示面積をできるだけ広くできるようにレイアウトが考えられている。タコメーターが一般とは逆方向へ指針が動くのもそのためである。
インパネ中央上部にセットされたコントロールディスプレイは10.25インチ。その従来の3シリーズとの最大の違いは、タッチパネル操作ができるようになったこと。さらに画面に触れることなく画面の近くで手を動かすことによってオーディオの基本操作などができるジェスチャーコントロールも備える。
駐車の際に便利なのが「パーキングアシストプラス」だ。車両前後左右のカメラからの車両周辺の映像を画面上へ映すこの仕掛けは、クルマを真上から見下ろすようなアングルで周囲との位置関係を確認できるので車庫入れや路肩への幅寄せが楽になる。また、車両を離れた場所から見るような視点にも切り替えでき、狭い場所での取りまわしや安全確認をサポートしてくれる。
BMWの最新世代は、車から離れた場所からでもクルマと繋がっているのも特徴的だ。「BMWリモートサービス」と呼ばれるシステムは、専用アプリをインストールしたスーマートフォン介して3シリーズを遠隔操作がおこなえる。スマホ操作を通してのインターネット経由で車外からドアロックやロック解除がおこなえるほか、ベンチレーションを作動させて乗り込む前に車外の空気を入れ替えることも可能だ。 また、駐車した車両の位置をスマホ画面の地図で確認できたり、スマホからの操作でヘッドライト点灯させて車両の位置を知ることまでできる。

12.3インチのメーターパネル。タコメーターの針が逆時計まわりなのが印象的

10.25インチのタッチ操作対応のコントロールディスプレイ