クルマ徹底解説
更新日:2020.02.07 / 掲載日:2019.11.30
BMW 3シリーズの違いに迫る!グレード別の主な標準装備・価格を一挙紹介

シリーズのイメージリーダー的存在となる「M340i xDrive」
文●工藤貴宏 写真●澤田和久、BMW
3シリーズのバリエーションは、5タイプ(ツーリングは4タイプ)のパワートレインと合計4種類ある装備仕様の組み合わせで決まる。
パワートレインは3タイプのガソリンエンジンに加え、ディーゼルとプラグインハイブリッドを用意。ただしプラグインハイブリッドはセダンだけの設定で、ツーリングワゴンでは選択できない。
エンジンはガソリンが2L4気筒と3L6気筒、ディーゼルが2L4気筒

新開発の2ステージ・ツインターボ・システムを搭載し性能を向上
まずガソリンエンジンに関しては、4気筒と6気筒に分けて考えると理解しやすい。4気筒は「320i」と「330i」があり、いずれも排気量は2Lでターボ付きだが、異なるのは最高出力。前者がベーシックタイプで184馬力、後者がハイパワータイプで258馬力と差をつけているのだ。
「M340i xDrive」では、エンジンを排気量3Lの6気筒へ大型化。出力は387馬力まで高まる。また駆動方式も「320i」や「330i」が後輪駆動なのに対して、4WDとなるのも特徴だ。
グレード名の「xDrive」と付くのは4WDを表していて、ディーゼルエンジンを搭載する「320d xDrive」も駆動方式は4WD。ディーゼルエンジンは排気量2Lの4気筒で、最高出力は190馬力だ。
セダンだけに用意される「330e」はプラグインハイブリッド。エンジンの仕様は基本的に「320i」に準じているが、モーターが加わることでシステム出力は292馬力と高いパフォーマンスを発揮し、さらに燃費も優れるのが魅力である。
装備仕様の構成をチェックすると、もっとも多くの装備グレードを用意しているのがベーシックなエンジンを積む「320i」。装備を厳選した廉価仕様の「SE」をボトムとし、先進運転支援システムや前席パワーシート、そして非接触式キーなどを追加する「スタンダード」、さらに内外装とタイヤやサスペンションの味付けをスポーティに仕立てた「M sport」の合計3タイプが用意される。
ディーゼルエンジンの「320d xDrive」では「SE」の設定がなくなり、「スタンダード」と「M sport」で構成。さらに「330i」と「330e」は「M sport」だけの設定だ。6気筒エンジンを搭載する「M340i xDrive」は他のパワートレインの装備仕様とは独立した装備内容となっている。

「330i」は2L直4ターボガソリンエンジンのハイパワー版

「スタンダード」仕様のデザイン

「M sport」仕様のデザイン

「330e」はプラグインハイブリッドモデル