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更新日:2022.05.25 / 掲載日:2022.05.25
ルノー サステナブルなコンセプトカー「セニック ヴィジョン」発表

ルノーは現地時間の5月19日、新型コンセプトカー「セニック ヴィジョン」を世界初公開した。同モデルは、フランス・パリで開かれた世界最大級のエコイベント「ChangeNOW 2022」にて披露された。
循環型経済への貢献を考えたデザイン パワートレインは電気と水素のハイブリッド



同モデルは、ルノーの新たなESG戦略と、その柱となる「環境、安全、包括性」の具現化を目指して開発。車両の70%以上にプラスチック廃材などを材料としたリサイクル素材を使用し、95%をリサイクル可能とした、循環型経済に貢献するモデルとしている。パワートレインは電気と水素のハイブリッドとし、160kWの電動モーターと40kWhのバッテリーに加えて、16kWの燃料電池を搭載。現行のEVモデルと比べて二酸化炭素排出量を75%抑えられるとともに、最大800kmの航続距離を実現しているという。
新たな展望を切り開く内外装デザイン




エクステリアデザインは、2024年発売予定の新型EV「セニック」を示唆するというデザインを採用。これは同時に、ルノーの新たなデザイン言語を予感させるものであるとしている。
一方でインテリアは、将来のルノー車を予見する近未来的なデザインに。前後ドアをピラーレスの観音開き型とし、誰でも乗り降りしやすくした。運転席ドアにはエアフィルターを設置し、車内の空気環境を整える。顔認証システムを備え、ドライバーのプロフィールに応じたドアの開閉や車両の設定を可能とする。
視界は、車両前部に組み込まれたカメラシステムの映像をダッシュボード上のスクリーンに、より広い範囲を投影。運転席から見えるボンネット部分をスケルトン化しているのも特徴的だ。インターフェースでは、ドライバーの心拍数や疲労度などを解析して提供するリスクアセスメント機能を搭載し、より安全な運転環境への貢献を図る。
各シートにはマイクとスピーカーが内蔵され、それぞれの乗員に最適なオーディオ環境を提供するとともに、必要に応じて音量を調整し、聴覚にハンディキャップを持つユーザーのコミュニケーションを支援する機能も兼ね備えた。




車両諸元

全長:4,490mm
全幅:1,900mm
全高:1,590mm
ホイールベース:2,835mm
ホイール: 21インチ
タイヤ: 235/45 R21
車重:1,700kg
エネルギー:電気/水素 ハイブリッド
電動モーター:160kW
燃料電池:16kW
バッテリー:40kWh