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更新日:2022.05.16 / 掲載日:2022.05.16
トヨタ「ヴェンザ」2023年モデル発表 米国向けクロスオーバー車

米国トヨタは現地時間の5月12日、米国向けクロスオーバー車「ヴェンザ」の2023年モデルを発表した。また新たに「ナイトシェードエディション」を設定したことも併せて発表された。
ミドルサイズCUV(クロスオーバーユーティリティビークル)のハイブリッド専用車であるヴェンザの2023年モデルには、トヨタハイブリッドシステムIIと電子制御オンデマンド全輪駆動を標準装備。メーカー推定複合燃費は39.0km/Lを実現するという。
ヴェンザ ナイトシェードエディション

2023年モデルのヴェンザに「ナイトシェードエディション」が登場した。XLEをベースに、セレスティアル・ブラック、ウィンドチル・パール、ルビーフレア・レッドの3色のエクステリアカラーをラインナップ。そこにアクリル製のフロントグリル・トリムをはじめ、ブラック塗装のアウターミラーキャップ、ドアハンドル、ロッカーパネル、そしてオプションのブラックルーフレールなどが配される。ロアバンパーは、フロントとリアにスモークメッキモールが施されるほか、ブラックのシャークフィンアンテナは冠のような存在感を醸し出す。そして19インチのグロスブラック・マルチスポーク・アルミホイールとブラックアウトされたリアバッジを装着し、LEDフォグランプも標準装備する。
Toyota Safety Sense 2.5を搭載
TNGA-Kプラットフォームによる衝突保護に加えて、ヴェンザにはToyota Safety Sense 2.5を搭載。歩行者検知機能付きプリクラッシュシステムが含まれており、交差点で曲がる際に対向車や歩行者を検知する機能など、先代よりも強化された点が特徴となっている。
また、フルスピードレンジ・ダイナミックレーダークルーズコントロール(DRCC)も搭載する。レーンディパーチャーアラートは、方向指示器を出さずに車線を逸脱しようとする車両を感知すると、音声でドライバーに通知してくれるもの。加えて、レーントレーシングアシストはDRCCを設定・作動させると、目に見えるレーンマーカーや先行車を利用してステアリングをわずかに操作し、車線の中央を走行するようドライバーをサポートする機能となっている。
その他、「リアシートリマインダー」も標準装備となる。この機能は、車の電源を入れてからリアドアが開けられたかどうかを記録し、エンジンを切った後にチャイムとともにインストルメントクラスターにリマインダーメッセージを表示することができるというものだ。
高効率のトヨタハイブリッドシステムIIを標準装備

ヴェンザには高効率の2.5リッターDOHC4気筒エンジンと3つの電気モーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせたコンパクトなトヨタハイブリッドシステムIIを搭載する。合計で219馬力をシームレスに発揮し、生き生きとした走りを実現。このハイブリッドシステムがエンジン回転数と車速を同調させ、無理のない静かな加速を可能としている。
ドライビングモードはNORMAL、ECO、SPORTの3つから選択することができ、さらにEVモードでは、短距離の低速走行で電気のみでの走行も可能だ。
標準装備の電子制御式オンデマンド全輪駆動は、必要なときに後輪に電気を供給するためにリアに取り付けられた別の電気モーターを使用。このシステムはシームレスに作動し、駆動力の最大80%を後輪に先行して配分することで、スタート時の前輪のスリップを抑制するのに役立つほか、アンダーステアを抑制しコーナリングの俊敏性を向上させてくれる。
インテリア:快適シートとトヨタオーディオマルチメディアシステム

インテリアは、全グレードの運転席に8段階調節機能付きパワーシートを標準装備し、Limitedグレードには助手席にも同機能を追加して、快適性を向上。運転席のパワーシートは自動的に最後尾に移動し、乗り降りをスムーズにしてくれる機能を備え、次に車をスタートさせる時はドライバーが最後に設定した位置に移動してくれるという。
また、全モデルに新しいトヨタオーディオマルチメディアシステムが搭載され、エンターテイメントとコネクティビティを提供。LEグレードには8インチのトヨタオーディオマルチメディアタッチスクリーンが標準装備され、6スピーカーオーディオシステムがクリーンでパワフルなサウンドを実現。XLEグレードでは、12.3インチのタッチスクリーンに標準仕様がアップグレードされる予定だ。