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更新日:2022.04.28 / 掲載日:2022.04.28
新型「ポルシェ911スポーツクラシック」世界限定1250台で販売

ポルシェAGは現地時間の4月28日、4モデルの導入を予定しているヘリテージデザイン戦略における2番目のモデルの新型「ポルシェ911スポーツクラシック」を発表した。世界限定1,250台で販売され、価格は272,714ユーロ(日本円約3,719万円)から。
2020年発表の「911タルガ4S」に続く2番目のヘリテージデザインモデル

同モデルは、ポルシェのカスタマイズ部門を担うポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーによる、1960年代、1970年代のスタイルを再定義した特別な限定車。2009年に発売されたタイプ997ベースの「911スポーツクラシック」と同じく、1964年~1973年にわたって生産された初代「911」や1972年発表の「911カレラRS2.7」にインスパイアされている。
ポルシェクラシックやエクスクルーシブマニュファクチャーなどを統括するアレキサンダー・ファビックは「ポルシェの製品戦略中、もっともエモーショナルなコンセプトから生まれたのがヘリテージデザインモデルです。これらのユニークなモデルではポルシェのデザイン部門とエクスクルーシブマニュファクチャーが、歴代のアイコニックな911のエクステリアや、1950年代から1980年代の装備やデザインを改めて定義しています」と説く。
なお、4モデルのリリースを予定しているヘリテージデザインモデルからは、1950年代および1960年代のデザインエレメントを採用した「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」が2020年に発売されている。
歴史的デザインエレメントを再定義した内外装


エクステリアでは、「911ターボ」のようなワイドボディと、911カレラRS2.7を彷彿とさせるダックテールスポイラー、そしてダブルバブルルーフが大きな特徴。ボディカラーは歴代モデルに採用されてきたグレーカラーを踏襲するスポーツグレーメタリックとアゲートグレーメタリック、さらにソリッドブラック、ゲンチアナブルーメタリックの4色を用意するが、カスタマイズで別のカラーをオーダーすることも可能としている。ボンネットからルーフ、リヤスポイラーにかけてライトグレーの2本のストライプが描かれ、911スポーツクラシックのキャラクターをより強調する。
インテリアでは、初期911モデルの特徴であった“ペピータ”と呼ばれる千鳥格子のパターンをドアパネルとシートに採用。また、ブラック×クラシックコニャックのツートンカラーが映えるセミアニリンレザーを張り、上品さを演出している。

3.7L 水平対向6気筒ツインターボエンジン搭載 現行911の中で最もパワフルなモデル

搭載されるパワートレインは、最高出力550PSを発揮する3.7L 水平対向6気筒ツインターボエンジンに、オートブリップ機能付7速MTを組み合わせ、現行のMT仕様911において最もパワフルなモデルとなっている。また、標準装備となるスポーツエグゾーストシステムは同モデルのための専用開発品。さらにサスペンションも、911ターボおよびGTSシリーズのものをベースに、ハイパワーエンジンに合わせて最適化されている。