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更新日:2022.04.23 / 掲載日:2022.04.23

新車購入必勝ガイド×10【3】カローラクロス

いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。

●解説:渡辺陽一郎

TOYOTA カローラ クロス

●価格帯:199万9000〜319万9000円

第一印象は地味に映るが
乗れば乗るほど味がある

 コンパクトSUVに分類されるが、全長は4490㎜と少し長め。それでも最小回転半径は5.2mに収まり、混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。
 コンパクトSUVの中では荷室長(荷室の奥行寸法)を十分に確保したこともあり実用面も優秀。後席通常時でも849㎜の奥行きがある。全長が4500㎜以下のSUVでは最長クラスになる。リヤゲートの角度も立てられ、背の高い荷物も積みやすい。後席の頭上と足元の空間にも余裕があり、4名乗車時でも多量の荷物を積めるだろう。
 このようにカローラクロスは実用性がとても高い。外観はオーソドックスだが、そこも魅力の一つ。C‐HRのような個性的なデザインでは、荷室が狭かったり後方視界が悪化するから、最初は注目されても人気が長続きしにくい。ワゴンやミニバンにも当てはまる話だが、SUVのような実用性も重視されるカテゴリーでは、オーソドックスなデザインが好適だ。内装質感にも不満はなく、バランス良く仕上げている。
 コンパクトSUVは、ヴェゼル、キックス、同じトヨタ車のヤリスクロスという具合に競争相手が多い。そこで機能や装備の割に価格も安く抑えていることも人気の理由だ。

【モデルプロフィール】

カローラセダンやツーリングと同じプラットフォームを使うSUV。パワーユニットは、直列4気筒1.8ℓのNAエンジンとハイブリッドだ。販売は好調で、カローラシリーズ全体の50%以上をカローラクロスが占めている。

【試乗インプレ】

1.8ℓのNAエンジン車も実用回転域の駆動力が高く運転しやすいが、ハイブリッドはさらにモーター駆動も併用するから、ノイズも小さく加速は滑らか。走りも明らかに格上だ。4WD車のリヤサスペンションは独立式のため2WDに比べると、走行安定性と併せて乗り心地も上質になる。

主要諸元(ハイブリッドZ 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4490×1825×1620 ●ホイールベース(㎜):2640 ●車両重量(㎏):1410 ●パワーユニット:1797㏄直4DOHC(98PS/14.5㎏・m)+モーター(53kW/163Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:26.2㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:225/50R18 

【オススメグレード】ハイブリッドS 2WD

ハイブリッドとNAエンジンの価格差はおおよそ35万円。しかもハイブリッドは購入時に納める税額も約10万円安く、実質差額は25万円に縮まる。レギュラーガソリン価格を160円/ℓとし約5万㎞を走ると燃料代の節約で実質差額を取り戻せる計算も成り立つ。装備を考えると、中間グレードのハイブリッドSの買い得感が高い。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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