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更新日:2022.04.06 / 掲載日:2022.04.06

【フィアット 新型500e】電気自動車となって登場したイタリアのアイコン

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

 ステランティスジャパンは、2022年4月5日、新型EV「500e(チンクエチェント・イー)」を発表した。販売は同年6月25日より行い、価格は450万円~495万円となる。

新型は電気自動車として登場

500e pop

 新型車500eは、日本でも人気の高いフィアットのコンパクトハッチ「500(チンクエチェント)」の次世代モデルとして開発されたBEVだ。そのスタイルは、より丸みを帯び、ふっくらとしているが、誰もが一目で「500」と認識できるアイコニックなスタイルを受け継いでいる。現行型よりも一回りサイズアップされているが、全長3630mm×全幅1685mm×全高1530mmと、まだ日本車のトヨタヤリスよりも小さいのだ。

500e Open

 ボディ形状は、3ドアハッチバックでハードトップと電動ソフトトップを備えたカブリオレの2タイプを設定。リヤガラスも格納できるキャンバストップデザインのため、ラゲッジスペースの開口部と容量が異なるのも現行型同様だ。丸目のライトによる愛らしい顔つきや優しいボディフォルムなどのディテールを現行型よりしっかり受け継ぐことで、6、70年代にイタリアの国民車として愛された2代目からの系譜もしっかりと感じさせる。この2代目だが、日本では、ルパン3世の愛車と言った方がイメージし易いかもしれない。大きく異なるのは、これまでの質実剛健さが薄まり、エクステリアの品質は向上。まるでイタリアのファッションブランドのような艶やかとなっている。

遊び心はそのままにデジタル化が強化されたインテリア

500e pop

 ファッション性の高さは、デジタル化が強化されたインテリアにも発揮される。7インチのデジタルメーターパネルと10.25インチのインフォメーションシステム「Uconnect」を備えたダッシュボードは、現代車の機能を抑えながら、落ち着いたクラシカルな雰囲気に纏めている。ステアリングデザインも、2代目500より受け継いだ2本スポーク仕様だ。メーター表示も、歴代500のアナログメーターを彷彿させるシンプルさで、誰にでも分かりやすいインターフェイスに仕上げた。最も印象的なのがシートデザインで、上位モデル用のエコレザーシートには、FIATロゴのモノグラムがデザインに取り入れられており、イタリアンアパレル風味満点だ。このエコレザーシートの素材がリサイクル素材であるのは、サスティナブルなクルマを表現する一面でもある。

 メカニズムを見ていくと、500eは前輪にモーターを搭載する前輪駆動車で、電気モーター性能は、最高出力87kW(118ps)、最大トルク220Nmを発揮。キャビンフロア下に収まる駆動用リチウムイオン電池の容量は、42kWhとなる。航続距離は、335km(WLTC)と控えめだが、これは500eが、街中での快適性と使い勝手を重視したシティコミューターとしてデザインされているためでもある。もちろん、充電は、200Vの普通充電だけでなく、CHAdeMO式急速充電にも対応するので、ロングドライブにも対応可能だ。またEVなので、周囲に存在を知らせる車両接近通知のサウンドが発せられるが、このサウンドはイタリア人作曲家ニーノ・ロータ氏が手掛けたもの。クルマの存在のアピールの仕方もイタリア流なのだ。

 先進機能も強化され、ナビゲーションシステム付きのインフォメーションシステムを始め、安全機能として、前面衝突警報、歩行者検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、リヤカメラ、電動パーキングブレーキなどは全車に標準。さらに上位グレードでは、アダクティブクルーズコントロール(ACC)、車線中央維持支援、後側方接近車警報、交通標識認識機能、オートハイビーム、360°パーキングセンサーなどを追加で備えている。

 グレード構成は、3タイプ。エントリーの「POP」が450万円。LEDライト、レコレザーシート、17インチアルミホイール、シートヒーターなどを備える上位グレード「Icon」が485万円。そのキャンバストップのカブリオレとなる「Open」が495万円。CEV補助金の対象で、全グレードで65万円がサポートされる。

販売方法はリースのみ

500e

 その販売方法だが、なんとリースに限定。通常リース形態となる「パケットFIAT」に加え、新たなサブスクリプション型リース「FIAT ECO PLAN」の2種類を用意する。いずれも狙いは、リース契約によりフィアットが残価を保証することで、中古車価格が低いEVのデメリットを解消し、オーナーに安心して乗ってもらうため。特に任意保険代まで含まれるサブスク「FIAT ECO PLAN」は、保険代の高い若い世代をターゲットとしている。例えば、500e popの場合、月々53900円と年2回の11万円のボーナス払いのみで所有することが出来る。残価が残りやすい3年ではなく、5年プランのみとするのは、CEV補助金が、4年以上の所有が前提となるためだ。もちろん、リースの契約期間や他の販売方法については、今後の顧客のニーズを考慮し、変化させていく事もある様だ。

 ステランティスジャパンでは、これから迎えるサスティナブルな時代のアイコンとして、もちろん、日本のフィアットの次世代アイコンとして500eを積極的に展開していく方針だ。このため、急速充電ネットワークも、FIATディーラーだけでなく、ステランティスジャパングループ全体のディーラーネットワークを活用できるようにする方針だ。とはいえ、それだけでは十分な充電インフラの提供とはいえないため、国内大手エネルギー会社とも手を組み、全国各地でサポートできる環境を整えていくとしている。

エンジン搭載の先代モデルはしばらく併売される

 とはいえ、初年度の日本への500eの割り当ては500台のみと限定的。さらにいえば、まだ原稿のようなお手頃な価格とも言いにくい。そもそもアバルトを含め、エンジン車の500が欲しいという人もいるだろう。現時点では、500eとエンジン車のフィアット500とアバルト500は併売となる予定で、日本への導入は続けられる。但し、本国でも500eが主力となり、今後は仕様やボディカラーは限定されていくだろうとのこと。急いで購入する必要はないが、現行型500に拘る人は、欲しい仕様があるうちに購入計画を練っておくべきだろう。またアバルトについては、2024年に本国で電動化されたモデルが登場する予定だ。

フィアット 500の中古車を探す
  • 支払総額:279.7万円
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  • 年式 : 2022年
  • 走行距離 : 0.8万km
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  • 年式 : 2019年
  • 走行距離 : 3.5万km
  • 車検: 検8.2
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大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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