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更新日:2022.04.15 / 掲載日:2022.03.28
ロールスロイス カーボンファイバーでデザインの「ファントム」披露

ロールスロイス・モーターカーズは現地時間の3月24日、ラグジュアリーカー「ファントム」の内装をカーボンファイバーであつらえた特別仕様車「カーボンヴェール」を発表した。
2年の歳月かけて完成 カーボン用い立体的なアートを造形


今回の特別仕様車は、ファントムのダッシュボード上に配された「ギャラリー」と呼ばれるスペースに、カーボンファイバーを素材としたアート作品をあしらったもの。F1チームでメカニックを務めた経験を持ち、カーボンファイバーを使ったアートが世界で評価されている、南アフリカ出身のアーティストであるアラステア・ギブソン氏により2年の歳月をかけて制作されたという。通常、車両の内装に使われるカーボンファイバーは3~4層だが、同モデルでは150枚ものカーボンファイバーシートを重ね、切削加工によってシャープな表面と革新性を象徴する織り目を作り上げ、現代的なニュアンスを表現した。なお、このデザインは「ウォーリーパワー118」というラグジュアリーハイパフォーマンスヨットが持つ、ステルスでアグレッシブなスタイルにインスパイアされたものであるという。
今回の発表に際し、ロールスロイス・モーターカーズドバイのMamdouh Khairallahゼネラルマネージャーは「150枚のカーボンファイバーシートを貼り付けるという技術は、まさに画期的なもの。スタイリッシュながら現代的で美しいものに仕上げられた」とコメント。また、制作を担ったギブソン氏は「カーボンヴェールの制作には、幾多にわたる実験が必要でした。最大の課題である織り目の直線的な部分は、完璧に作り上げるよう細心の注意を払いました」とコメントを寄せている。
メタリックな質感が目を引くエクステリア&インテリア





同モデルのボディカラーはガンメタリックで、アイスドフィニッシュ仕上げのボンネットとのコントラストがシックなビジュアルに。そのボンネットからサイドへシャープに伸びるマンダリンオレンジのラインが、絶妙なアクセントを加えている。ボンネットの先端に鎮座するスピリット・オブ・エクスタシーは、カーボンファイバー製となっている。また、ウィンドウやグリル、エグゾーストはブラックトリムを採用した。
インテリアでは、アンスラサイトのブライトワークと、鮮やかに色付けされた回転式コントロールスイッチ、ホワイトカラーのレザーといったコントラストが、ギャラリーを引き立たせるアクセントに。また、シートのパイピングとエンブレム刺繍はマンダリンオレンジを使用し、エクステリアとの統一性が強調されている。
