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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.21
新型EVバン「ID.バズ」 欧州で3月発表へ フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンは現地時間の2月21日、電動化仕様の新型バン「ID.Buzz(ID.バズ)」および商用車仕様の「ID.Buzz Cargo(ID.バズカーゴ)」を2022年3月9日にワールドプレミアすることを明らかにした。併せて、同モデルのプロトタイプがヨーロッパ各地でテスト走行を行う様子も併せて公開された。
2017年のデトロイトモーターショーで反響呼んだコンセプトカーが本格生産へ


「ID.BUZZ」の名が最初に話題を呼んだのは、2017年1月に開催されたデトロイトモーターショー。フォルクスワーゲンの歴史を彩った名車「Bulli(ブリー、タイプII)」をモチーフに、先進的なデザイン要素とリチウムイオン電池を取り込んだスタイルは多くの人の目を引き、同年10月に開催された東京モーターショー2017でも披露された。
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フォルクスワーゲンではこのコンセプトカーを本格的生産へ移行させるべく5年にわたり開発を進めており、現在はバルセロナやパリ、ロンドン、アムステルダムなど欧州の主要都市で、日常的な条件下での最終走行テストを実施中としている。
今なお愛される名車・ブリーからの継承性を強調




今回公開されたプロトタイプはレインボーカラーのカムフラージュが成されているものの、2017年のコンセプトカー同様にブリーのスタイリング要素を取り入れていることが見受けられる。短いオーバーハングや上下に分けられたクラシカルな車体デザイン、そしてV字型のフロントフェイスなどにその要素が感じられる。また、駆動方式もブリー同様に後輪駆動となっている。
高い走行性能と広い車内空間


プラットフォームにはモジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)を採用し、82kWhのエネルギーを供給する高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載。リヤアクスルには150kWの電気モーターを装備し、最高速度は145km/hに達する。
5人乗り仕様のID.バズと3人乗りの商用車仕様であるID.バズ カーゴが用意されるが、ホイールベースはどちらも2,988mmで、ホイールは18~21インチを装着。ID.バズは最大1,121Lのラゲージ容量となっている。なお、翌年にはロングホイールベースを有するモデルが追加される予定だという。
プラグ&チャージ機能と双方向充電機能搭載

充電に関連する機能としては、「プラグ&チャージ」機能を採用する予定としており、車両側に充電契約の証明書情報をインストールしておき、充電のために車両と充電スポットが通信する際に自動的に課金を行えるようになる。また、双方向充電機能も搭載予定としている。
ID.バズは今年上半期内で生産を開始し、9月には欧州で発売予定。また、米国での発売も予定されている。
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