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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.09
ヒョンデ EV「アイオニック5」とFCEV「ネッソ」で日本再参入

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは2月8日、日本の乗用車市場への参入を発表した。日本市場には、環境に配慮したZEV(Zero Emission Vehicle)として、EVモデルのクロスオーバーSUV「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」と、FCEV(燃料電池車)モデルのSUV「NEXO(ネッソ)」の2車種を投入する。オーダー受付開始は2022年5月開始、納車は7月スタートを予定している。
2009年12月以来、約13年ぶりの日本市場再参入
ヒョンデはかつて“ヒュンダイ”の名で日本市場に展開していたが、2009年12月に撤退していた。その後、同社は世界各国でビジネスを展開、今回、世界規模で高まる環境配慮への意識や、一人ひとりが個人の価値観を重視した商品選択を行う傾向の高まりを背景に、日本社会の変化に対応する商品としてZEV 2車種を投入し、日本市場へ再参入する。
また、今回の日本市場参入に際し、日本法人の車名をヒョンデ・モビリティ・ジャパンに変更。日本市場においてはZEV販売、ウェブサイトとアプリを組み合わせたオンラインプラットフォームによる販売およびシェアリングサービス展開という3つのモビリティ戦略を軸に展開していくとしている。
ZEVに絞った車種展開
今回、電気自動車の「アイオニック5」と燃料電池車の「ネッソ」の2車種に絞り販売展開していくことを明らかにした。
アイオニック5


ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro) による1974年型ポニーコンセプトをオマージュした、クロスオーバーSUV。「Timeless value、時間を超えた価値」をコンセプトに、パラメトリックピクセルと銘打った先進性のあるデザインをLEDヘッドライトおよびテールランプに採用。3メートルにおよぶホイールベースによるゆとりのある室内空間を実現し、スライドコンソール、リラクゼーションコンフォートシート、全座席シートメモリーシステム等の装備を採用した。全4モデル展開で、72.6kWhの大容量バッテリー搭載モデルは、 1充電航続距離618km(WLTCモード/自社測定値)を実現。さらに車両の電源を電気製品に供給するV2L (Vehicle to Load)、自宅に電力を供給するV2H (Vehicle to Home)を搭載し、ライフスタイルに寄り添ったEVを提案する。また、急速充電システムCHAdeMOの採用や、ウィンカーレバーを右側に配置したコックピットなど、日本マーケットに適したローカライズも取り入れている。
車両本体価格(消費税込)
IONIQ 5:4,790,000円
IONIQ 5 Voyage:5,190,000円
IONIQ 5 Lounge:5,490,000円
IONIQ 5 Lounge AWD:5,890,000円
ネッソ


独自のFCEV専用システムを採用したSUVタイプの燃料電池車。同システムは2019年のアメリカの「WardsAuto 10ベストエンジン」に選定され、クリーンかつ安全性と耐久性を兼ね備える。デザインは、川の流れにより角が削がれ、丸みを帯びた石=”リバーストーン”からインスピレーションを得た流麗なフォルムを取り入れた。1回/約5分の充填で約820kmの航続距離(WLTCモード/自社測定値)を実現、先進のADAS機能を搭載するなど、安全性も高められた。
車両本体価格(消費税込)
NEXO:7,768,300円
オンライン販売&シェアリング導入 スマートなモビリティ体験図る
車両購入においては、時間と場所の制約を受けないオンライン完結、ワンプライス販売を導入しスムーズな購入環境を用意。具体的には、「One ID」を導入し車両選びから、試乗予約、見積もり、注文、決済、配送情報の確認まで全てをオンラインで完結、さらに車両点検や整備などのアフターサービスも1つのIDで利用できるように統合し、シームレスな利用を実現する。
また、DeNA SOMPO Mobility、DeNA SOMPO Carlifeとの協業によりシェアリングサービスも展開予定としている。