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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.02
新型ノア/ヴォクシー完全ファイル【2】エクステリア<グレード別解説>
ミドルミニバンの代表モデルとして君臨してきたノア&ヴォクシーが、7年ぶりにフルモデルチェンジを実施。
従来型も相当出来の良いミニバンだったが、新型はいま判明している部分に絞っても、相当凄いモデルに仕上がっている。
多くのユーザーから熱い視線を集める、最新ミニバンの実力をチェックしてみたい。
●文:川島 茂夫 ●写真:澤田 和久

人気ミニバン、待望の“最先端モデル”にフルモデルチェンジ!
従来型のイメージを
巧みにブラッシュアップ
「手頃な5ナンバーサイズ」は、ノア&ヴォクシーを語る時の枕詞のひとつだったが、新型は3ナンバーサイズになってしまった。もっとも、全幅こそ1730㎜になったものの、全長は5ナンバー枠内の4695㎜。3ナンバー仕様だった従来型のエアロボディ車と比べると、全長は15㎜、全幅は5㎜ほど小さいサイズになっている。ホイールベースと最小回転半径は従来型と同じ、取り回しは実質的には5ナンバーサイズと変わらない。手頃なサイズは堅守していると考えていい。
外観のデザインは従来型路線を継承した印象も強いが、テールランプの上下幅を詰めて、大きな三角窓からキャビンを囲うように連続感を持たせたウインドウグラフィックを採用していることが特徴。実ウインドウ面積の変化は少ないが、開放的な居住スペースを予感させるデザインであり、スペースを売り物にする1BOXミニバンを巧みに主張してくれる。
標準ボディのノアとヴォクシーの印象の違いは、従来型とほぼ同じ。新型は従来型のフロントマスクのイメージを継承したとも言えるが、従来型以上にノアのエアロ系とヴォクシーのイメージは近くなったと感じられる。
ヘッドランプの位置は、ノアはボンネット直下だが、ヴォクシーは直下にポジションランプを置き、ヘッドランプは大きく開口したラジエターグリル上端に位置。明らかに異なるはずなのに、前フェンダー張り出しからフロントマスクへの回り込み、エッヂの利いたキャラクターライン、裁ち落としたように車体前端で大きく開口したグリルまわりなど、両車に共通した強い印象がそれを上書きしてしまう。
ただ、ノアのリヤビューの基本デザインは標準系もエアロ系も共通。ヴォクシーのテールランプは白色レンズを用いるがノアは赤色。テールランプカラーに合わせてリヤガーニッシュの色調とデザインも異なっている。
ヘッドランプはリフレクター式が標準、Z系はOP設定でプロジェクター式も装着できる。ともにLEDを採用している。
最近のノア&ヴォクシーは、ノアがヴォクシーに歩み寄る傾向が強いのだが、新型はその傾向がより強まったように感じられる。親しみやすさよりも強さや頑強さに軸を置くのは、ちょっとSUV的なセンスを思わせるが、家族や友人との快適空間を護るクルマという視点では、父性をモチーフにしたヴォクシー寄りになるのも納得できる。
ノア S-Z(エアロボディ・ハイブリッド車)









ノア Z(標準ボディ・ハイブリッド車)


ヴォクシー S-Z(エアロボディ・ガソリン車)



