車種別・最新情報
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.01
新型ノア/ヴォクシー完全ファイル【1】コンセプト&プロフィール
ミドルミニバンの代表モデルとして君臨してきたノア&ヴォクシーが、7年ぶりにフルモデルチェンジを実施。
従来型も相当出来の良いミニバンだったが、新型はいま判明している部分に絞っても、相当凄いモデルに仕上がっている。
多くのユーザーから熱い視線を集める、最新ミニバンの実力をチェックしてみたい。
●文:川島 茂夫 ●写真:澤田 和久

人気ミニバン、待望の“最先端モデル”にフルモデルチェンジ!
価格優先のモデルにあらず
新型は性能でも真っ向勝負
一昔前のファミリーカーと言えば1.5ℓクラスのセダンを示していたが、現代はミニバン、中でも手頃なサイズのミドルミニバンを挙げるユーザーが大半だろう。このカテゴリーを力強く牽引し続けているのがノア&ヴォクシーだ。
扱いやすい適度なボディサイズに、経済性と実用性能を兼ね揃えたパワートレーン、サードシートまで不便なく過ごせる居住性を備えたキャビン空間など、リアルワールドで便利さを実感できるウェルバランスが特徴であり、歴代のノア&ヴォクシーはこの魅力を引き継いできた。
ただ、4代目となる新型を目の当たりにした印象は、これまでとは少し違う印象を受ける。ウェルバランスに富んだ実用ミニバンという点は変わっていないのだが、車格やコスパの制約が緩くなったというか、実用面を重視していた雰囲気が明らかに弱まっている。
そう感じる理由はいろいろ挙げられるが、そのひとつはトヨタセーフティセンスを核とした安全運転支援機能の拡充。上級モデルも顔負けの最新機能は、従来型との違いを分かりやすく感じさせてくれる。
もうひとつは、日常やレジャーでの使い勝手を向上させてくれる工夫。普段使いで便利さを実感できる装備機能は、使い込んでいけばいくほどありがたさを実感できるはずだ。
ファミリー向けのミニバンであるがゆえに、機能や装備は充実させてもコストアップはできるだけ抑える。この大原則は踏襲しつつも「ふつう」の水準を巧みにランクアップさせている。
従来型にあった豪華なキャラクターを武器にしていたエスクァイアが整理されたのも、数多くの確かで使える機能や装備を用意でき、その結果、実質的な車格を1ランクアップできたことが、理由なのではないかと思う。
ミドルミニバンはメーカーにとって負けることが許されない最重要カテゴリー。それだけに各社が自慢のモデルを投入しているが、新型ノア&ヴォクシーは、その中でも飛び抜けた存在になりそうでならない。



グレードバリエーション&価格一覧


関連記事を見る
新型ノア/ヴォクシー完全ファイル【2】エクステリア<グレード別解説>
新型ノア/ヴォクシー完全ファイル【3】インテリア<グレード別解説>

ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。