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更新日:2021.09.08 / 掲載日:2021.09.08
ロータス 新型スポーツカー「エミーラ GT4」発表 2022年に台数限定で生産へ

ロータス エミーラ GT4
ロータスは日本時間の9月8日、新型スポーツカーの「エミーラ GT4」を発表した。
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公道とサーキットでの経験を活かした70年以上の革新の集大成

「エミーラ GT4」は、今年7月に発表された「エミーラ」のレース仕様モデルで、プロジェクトパートナーの英・RMLグループと共同で開発され、ロータスのビジネスとブランドのあらゆる分野で行われている変革のもう1つのマイルストーンに位置付けされている。
ロータスとRMLグループはモータースポーツの分野でタッグを組み、最近もグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおけるエミーラのダイナミックなデビューを飾ったほか、英国GT、ドバイ24時間、バルセロナ24時間、ヨーロッパGT、セパン12時間、ピレリ ワールドチャレンジなど権威あるレースやチャンピオンシップで華々しい活躍を見せる「エヴォーラ GT4」でその高い技術力を見せている。
エミーラは現在ラインナップしているロータス ロードカー同様にレース対応可能な車両で、最新の安全規制を満たすために軽量のモータースポーツコンポーネントと機器を採用し、ハンドビルトされた公認のパフォーマンスマシンとなる。
へセルを拠点とする開発チームは、卓越したダイナミックスと高速安定性を実現するために精密工学に重点を置いて開発を進め、高度な複合ボディワークによって車両の軽量化を実現。
トヨタのレースで実証済みの3.5リッターV6エンジンと、エミーラの高度なエクステリアデザインから派生し最適化されたGT4エアロダイナミックスとが相まって、エミーラGT4のパフォーマンスを最高レベルへ高めたという。
ロータスのレースプログラムマネージャーであるリチャード・セルウィンは、「エミーラの発表、そしてエミーラの次のステップとなるエミーラ GT4が発表できたことを嬉しく思います。私たちはRMLグループのチームと協力してレースで勝利を収めるパフォーマンスが発揮できるように努めてきました」とコメント。
RMLグループのコマーシャルディレクターであるサイモン・ホロウェイは、「私たちは、ロータスとエミーラGT4とコラボレーションできることを光栄に思います。両社は長いモータースポーツの経験があり、お互いの経験をベースにロータスと共に、このようなエキサイティングな時期を迎えられ、私たちのビジョンと価値観を提供できるのは大歓迎です」と語った。
さらに、ロータスレースカーのGTチャンピオンシップ獲得の経験を持ち、ロータスのヴィークル アトリビュート ディレクターとしてエミーラ GT4の開発に携わってきたギャバン・カーショウは「エミーラのために開発された新しいシャーシは、高性能レースカーの完璧な出発点です。 世界のモータースポーツ界に戻り、素晴らしいレースカーを発表することが出来たことは、ロータスのスタッフ全員がとても興奮しています」と、その秘めた自信を話している。
ロータス エミーラGT4は、今年後半にもヘセルのテストトラックで開催されるイベントで正式に発表される予定で、2022年シーズンに向け台数限定での生産を経て、2023年での増産を目指すという。
主要諸元&パフォーマンス(目標値)
エンジン | トヨタ製 V6 2GR-FE |
排気量 | 3.5L |
最高出力 | 400bhp (405.5ps)* |
RPM | 7,200rpm |
スーパーチャージャー | ハロップ製 TVS 1900 |
トランスミッション | 6速 xTrac (パドルシフト付) + LSD |
燃料タンク容量 | 96L- FIA承認フューエルセル |
電装系 | モーテック製ダッシュボード(データロギング付) + モータースポーツワイヤリングハーネス |
サスペンション | フロント&リアダブルウィッシュボーン / オーリンズ製コイルオーバーダンパー / アンチロールバー |
ブレーキ | アルコン製ディスク&キャリパー + ボッシュ製 モータースポーツABS |
タイヤ | ピレリ製 GT4 265/645×18 (フロント) and 305/680×18 (リア) |
安全装備 | FIA準拠ロールケージ、6点式ハーネス&消火器 |
車両寸法 | 全長 4,410mm / 全高 1,290mm / トレッド 1,664mm |
乾燥重量 | 1,260kg* |
* = BOP