車種別・最新情報
更新日:2021.07.01 / 掲載日:2021.07.01

新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」発表 より洗練されたショーファードリブン

新型 メルセデス・マイバッハ Sクラス(記事中の写真は全て欧州仕様車)

新型 メルセデス・マイバッハ Sクラス(記事中の写真は全て欧州仕様車)

 メルセデス・ベンツ日本は7月1日、 新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始した。
 メーカー希望小売価格は2648万円~3201万円(税込)、納車は本年11月以降を予定している。

 美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々を魅了してきた、伝説の名車「マイバッハ」の誕生から100年の時を経て誕生した新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、メルセデス・ベンツのフラッグシップ。
 持てる最新技術の全てを 搭載した新型Sクラスのロングホイールベースモデルからさらにホイールベースを180mmすることで後席の居住性が格段に向上、さらにリアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能などショーファードリブンとしての快適性、静粛性を追求した最新技術の数々を採用した。
 また、レザーに施された専用のステッチや使用面積が大幅に増加したインテリアのウッドトリムなどにより、 ラグジュアリーを極めたアピアランスが特徴となっている。

メルセデスマイバッハ Sクラスの中古車一覧はこちら

メルセデスマイバッハ Sクラスの新車見積もりはこちら

セダンの伝統的様式に沿った完璧なプロポーション

 エクステリアデザインはクラシックな3ボックスセダンを基調に、フロントのショートオーバーハングとリヤのロングオーバーハングというセダンの伝統的様式に沿ったプロポーションに。
 クロームフィンを中央に配したボンネットやメルセデス・マイバッハ専用のフロントグリルは、荘厳とした雰囲気を醸し出し、縦に走る立体的なトリムが際立ったフロントグリルには、中央上部のクローム部分にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれる。
 また、クロームで仕上げられたフロントバンパーのエアインテークが左右方向のボリュームを強調する。

 乗降性の向上も図ったリアドアとより垂直に近い角度のCピラーによって、新型Sクラスよりホイールベースを180mm延長していながらバランスの取れたサイドビューを実現。
 Cピラーには、サイドトリムに溶け込むフレームによって囲まれた固定型のクォーターライトと、マイバッハブランドのエンブレムを配置、ドアハンドルは格納型とし、空力性能の向上とともにシンプルでクリーンなデザイン性に寄与する。
 20インチの鍛造のディッシュタイプアルミホイールを標準装備とし、オプションで21インチの鍛造マルチスポークのアルミホイールが選択可能。
 また、フロントドアを開いた際に、 足元の地面にマイバッハブランドのエンブレムをLEDで投影するブランドロゴ プロジェクターライトを採用した。

 リアにはツーピース型コンビネーションランプを備え、内部にライトを追加するとともに、一部が動的に点灯する機能を与え、夜間走行時には特有の見栄えを演出。
 リアバンパーとエグゾーストエンドも専用の意匠とし、落ち着きと重厚感のあるリアエンドデザインとなった。

 また、ツートーンボディカラーを今後オプションとして導入を予定している。

デジタルとアナログとラグジュアリーの融合と調和が図られたインテリア

 インテリアは、デジタルとアナログとラグジュアリーの融合と調和が図られ、大型有機ELメディアディスプレイと高級素材や精巧なクラフトマンシップが、独特で上質な室内空間を作り上げる。

 12.3インチのコックピットディスプレイの表示モード「マイバッハ」では、メルセデス・マイバッハのステータスをアピールするブランドカラーのローズゴールドが、メーターの周囲と指針にあしらわれ、システム始動時にはコクピットディスプレイと メディアディスプレイに専用のアニメーションを表示。
 アンビエントライトには新たにメルセデス・マイバッハ Sクラス専用の「ロースゴールドホワイト」と「アメジストグロー」の2色が加えられた。
 シートは新型Sクラスを踏襲した上で、ダイヤモンドパターンとダブルシームを加え、前席バックレストの背面は上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用、さながら高級家具のような雰囲気を持つ。
 ファーストクラスパッケージ(4人乗り仕様)を選択した場合、後席を包み込むようにインテリアウッドトリムが配置され、高級感を演出する。
 アクセルペダルとブレーキペダル、ヘッドレストクッション、フロントシートバックレストにはマイバッハブランドのエンブレムがあしらわれ、ステアリングホイールやイルミネーテッドステップカバーには「MAYBACH」の文字が刻まる。

 後席は前述の通りホイールベースの延長が図られたことにより、さらなる広さと快適性を実現。
 後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、もっとも起こした角度は19度に設定され、リクライニングポジションにした場合には、着座認識機能が誰も着座していないことを確認すれば助手席シートが自動的に前方へ移動する。
 助手席のバックレストは従来よりもさらに前方へ26度倒れるようになり、後席から前方への視界を拡張。
 フットレストを助手席側背面に、レッグレストを左右後席下にそれぞれ設け、両方を使うことで身体のほぼ全体を支える快適なリクライニングポジションに。
 レッグレストは調整範囲が従来と比べて約50mm拡大し、新たにふくらはぎのリラクゼーション機能を備える。

 また、ファーストクラスパッケージを選択すると、後席が左右独立シートとなり、クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備。
 そしてサスペンションやパワートレインのセッティングを切り替えることが可能なDINAMIC SELECTには、新たに「Comfort」モードよりさらに快適性を重視した「MAYBACH」モードを設定した。

リアドアの電動開閉機能と静粛性に寄与する機能を追加、高い安全性も保持

リアドア(アンビエントライト点灯時)

リアドア(アンビエントライト点灯時)

 新型メルセデス・マイバッハ Sクラスでは後席のスムーズな乗降や静粛性など、ショーファードリブンならではの機能も充実。
 後席ドアに電動開閉機能を標準装備として採用し、ホイールベースを延長したことによって大きく重くなったリアドアを、傾斜のある路面でも容易に開閉することができるように。
 アクティブブラインドスポットアシストがMBUXに統合されており、後方から近づく他の歩行者を検知するとドア機能を自動的に停止するなど、開閉時の安全性にも配慮。
 後席コンフォートドアは、ルーフライナーに設置したプッシュスイッチで開閉したり、車外ドアハンドルのセンサー部に触れて閉めるなど、複数の開閉方式に対応している。

 静粛性においては、リアホイールハウス周辺部に発泡吸音材を追加、Cピラーのクォーターライトに使用する合わせガラスの厚みを増し、さらにノイズ軽減タイヤを採用するなど、追加のノイズ低減技術を採用。
 加えてアクティブノイズキャンセレーション機能を使用することにより、Brumester 4Dサラウンド システム(全モデルにオプション装備)の低音スピーカーを用いて逆位相の音波を発生、不快な低周波ノイズを低減する。
 この音波は20km/h以下の低速域や180km/h以上でウインドウノイズが主なノイズとなった場合や、サイドウインドウやスライディングルーフが開いている時には発生しないようになっている。

 また、後席左右に「SRSリアエアバッグ」を搭載、さらにシートベルトの着用を自然な形で促す「シートベルトフィーダー」を採用し、リアの左右席のいずれかに着座すると、ベルトフィーダーが自動でシートベルトを手の届きやすい位置まで送り出す機能が加えられた。

「E-ACTIVE BODY CONTROL」など走行安定性に寄与する装備も

メルセデスマイバッハ Sクラス 走行イメージ

 メルセデス・マイバッハ S 580 4MATICはフルアクティブサスペンションのE-ACTIVE BODY CONTROLをオプションで選択することが可能で、これはAIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加し、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御する機能を持つ。
 また、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があるとクルマ側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODY CONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるようにする。

 トランスミッションは全モデルに「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用、変速比幅が広くなったことでエンジン回転数が大幅に低減され、優れた エネルギー効率と快適性を実現した。
 また、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能としている。

 パワートレインは2種類のエンジンを用意。
 メルセデス・マイバッハS 580 4MATICには3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用、エンジン単体の最高出力は503PS(370kW)、最大トルクは700N・mで、ISGにより20PS(15kW)と200N・mを短時間発生することが可能に。
 低中負荷域で気筒休止する機構も備え、燃費性能にも配慮した。
 メルセデス・マイバッハS 680 4MATICは、メルセデス・ベンツのフラッグシップエンジンとも言える5980ccのV型12気筒ツインターボエンジン「M279」を搭載、最高出力612PS(450kW)、最大トルク900N・mという余裕あるパワースペックを備える。

ラインアップ&価格表

モデルステアリングエンジンメーカー希望小売価格(税込)
メルセデス・マイバッハ S 580 4MATIC
(ISG搭載モデル)
右/左4.0L V8直噴 ツインターボ2648万円
メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC6.0L V12直噴 ツインターボ3201万円

※上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。
 また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要。
 メーカー希望小売価格は参考価格で、詳しくは各販売店に問い合わせ。

 

メルセデスマイバッハ Sクラスの中古車一覧はこちら

メルセデスマイバッハ Sクラスの新車見積もりはこちら

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ