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更新日:2021.06.03 / 掲載日:2021.06.02
BMW 欧州で新型「i4」発表 ブランド初の完全電動(EV)4ドア・グランクーペ

BMW i4 eDrive40 イメージ
BMWは現地時間の6月2日、ブランド初の完全電動車(EV)となる「BMW i4」を公開した。
ビジュアルと共に公開された数値はすべて速報値としており、販売価格等を含めた詳細は後日改めて公開予定。
デリバリーは2021年11月に開始される。
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2030年にフルEV販売台数の世界シェアを50%にするという目標達成への第一歩を担うi4

BMW i4 eDrive40
BMWでは、今回同時に発表した「BMW i4」と「BMW iX」を、2030年のフルEV販売台数の世界シェアを50%にするという目標達成に向け、大きなステップを示すものと位置付け。
その中でもBMW i4は伝統的な中型セグメントに設定され、BMW伝統のスポーツ性能や長距離の移動でも納得のいく航続距離と、4ドア・グランクーペのエレガントなデザイン性および実用性を兼ね備えた、ブランドの中核を担うモデルとなっている。
今回市場に投入されるのは「BMW i4 M50」と「BMW i4 eDrive40」の2モデル。
「BMW i4 M50」はBMW M社初の純粋な電気自動車のパフォーマンス・カーで、400 kW/544 hp、全輪駆動、航続距離は最大510 km(WLTPサイクル)。
「BMW i4 eDrive40」は250 kW/340 ps、後輪駆動、WLTPサイクルでの航続距離は最大590 kmとしている。
BMWならではのダイナミックな走りと、気品ある長距離走行の快適性
i4にはBMWの長年にわたって蓄積されたノウハウが活かされ、パワートレインとシャシーのすべてのコンポーネントを統合的に適用することで、ライバルには真似のできないデザインの一貫性を実現、BMWならではのダイナミックな走りと、気品ある長距離走行の快適性がもたらされたという。
車両コンセプトに合わせて新設計されたシャシー技術は、ダブルジョイントスプリングストラット式フロントアクスルと5リンク式リアアクスルを採用。
また、リフトアップ機構付きダンパーとリアアクスルエアサスペンションを標準装備とした。
「BMW i4 M50」には、専用のアダプティブMサスペンション、可変スポーツ・ステアリング、Mスポーツ・ブレーキ・システム、オプションのMライト・アロイ・ホイール(最大20インチ)も装備される。
加速性能については、「BMW i4 M50」が最大トルク795 Nmで、0-100km/h加速は3.9秒。
「BMW i4 eDrive40」は最大トルク430Nm、0-100km/h加速は5.7秒としている。
高電圧バッテリーも専用設計

BMW i4 eDrive40は10分の急速充電(最大200kW)で、164km航続可能とした
i4に採用された高電圧バッテリーは専用設計で、総エネルギー量は83.9kWh。
回生エネルギーにより効率性を高め、ワンペダル感覚での操作を可能に。
ドライブシステムにヒートポンプ機能を備えた一体型冷暖房システムを採用しており、高電圧バッテリーの先読みサーマルマネジメントにより、充電効率を最適化する。
複合充電ユニットを搭載し、最大200kWの出力を持つDC急速充電ステーションを利用可能。
「BMW i4 eDrive40」は10分の急速充電で164km、「BMW i4 M50」は同じく140kmまで航続可能だという。
モダンプレミアムを意識したインテリア
BMW i4 eDrive40 インテリア
BMW i4 eDrive40 トランク
インテリアはプレミアムな雰囲気を湛え、スポーツ・シート、スポーツ・ステアリング・ホイールを標準装備。
センターコンソールには、ギア・セレクター・レバー、BMWコントローラー、ファンクション・キーなどの操作パネルがモダンなデザインで配置される。
オプションでシート・ヒーティング&ベンチレーション、ヴェルナスカ・レザー・トリムとBMW Individualレザー・トリムのバリエーション、センサテックとレザー・バリエーションのインストルメント・パネル、Mスポーツ・パッケージ・プロ、アンビエント・ライティング、Harman Kardon製サラウンド・サウンド・システム、大型ガラス・スライド/チルト・サンルーフなどを選択でき、車内の快適性を一段とアップさせることも可能。
大型テールゲートには電動開閉機構を標準装備し、トランク容量は通常時470リットルで、最大1290リットルまで拡張可能としている。
また、最大荷重1600kgの電動格納式トレーラータイプのヒッチをオプションで装備可能だ。
新世代のBMW iDriveコントロール/オペレーション・システム搭載で操作性向上

BMWカーブドディスプレイを採用し、視認性と操作性をアップ
インフォテインメントシステムは、新世代のBMW iDriveコントロール/オペレーション・システムを採用。
新しいBMWカーブドディスプレイのタッチスクリーン機能と、大幅に改良されたBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントにより操作性がアップ。
ディスプレイは12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成され、視認性も大幅に向上した。
リモート・ソフトウェア・アップグレードにより、ソフトウェアは常に最新の状態に維持され、クラウドベースのBMW Mapsシステムによるナビゲーションは、移動中での充電を想定したルート・プランニングが提案可能。
Apple CarPlayやAndroid Autoなど、幅広いスマートフォンとの連携が可能としており、BMW IDとMy BMW Appを組み合わせて使用することでよりドライバー個人に即した活用を実現する。
運転支援機能についてはフロント・コリジョン・ワーニング、スピード・リミット・インフォメーション、レーン・ディパーチャー・ワーニング、パークディスタンスコントロール、リバーシングアシストカメラを標準装備とし、自動速度制限アシストやルート・モニタリング機能を備えたアクティブ・クルーズ・コントロールやパーキングアシスタントプラスがオプションで設定可能。
さらに、ステアリングアシスタントとレーンコントロールアシスタントを含むドライビングアシスタントプロフェッショナルもオプションで付けられるとしている。