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更新日:2021.03.06 / 掲載日:2021.03.04
ホンダ、世界初の自動運転レベル3に対応した「レジェンド」を発売

本田技研工業は、フラッグシップセダン「レジェンド」に、世界初の自動運転レベル3に対応した100台限定生産のリース専用車を設定し、3月5日から発売する。販売は、特定の販売店にて行う(詳しくは特設サイトhttps://www.honda.co.jp/LEGEND/hselite/)。
このモデルは、精鋭&優れた技術の象徴として「エリート」という名を入れた安全運転支援システム「ホンダ センシング エリート」を搭載し、自動運転レベル3に対応した自動運行装置「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」、ハンズオフ機能、緊急時停車支援機能などを備える。
車両制御は、3次元の高精度地図、全球測位衛星システム(GNSS)の情報を用いて、自車の位置や道路状況を把握し、多数の外界認識用センサーで周囲360度を検知しながら車内のモニタリングカメラでドライバーの状態を見守るとともに、様々な情報をもとにメインECUが認知、予測、判断を適切に行い、アクセル、ブレーキ、ステアリングを高度に制御して上質でスムーズな運転操作を支援してくれる。
システム開発は、安全性、信頼性をもっとも重視し、リアルワールドでのシチュエーションを想定しながら約1,000万通りのシミュレーションを重ね、同時にテスト車両を用いて高速道路を約130万km走行する実証実験を繰り返し行うとともに、万が一いずれかのデバイスに何らかの不具合が生じた場合の安全性、信頼性にも配慮した冗長設計を取り入れている。
エクステリアは、専用装備としてブルーアクセサリーランプと専用アルミホイールを採用し、数多くのセンサー類を目立たないように内蔵することで、フラッグシップセダンとしての品位と風格を高めている。インテリアは、配置、大きさ、色、明るさなどにこだわったホンダ センシング エリート表示灯と12.3インチフル液晶グラフィックメーターを専用装備し、システムの作動状態、走行状況、操作要求がドライバーへ直感的に伝わるようになっている。








ドライバーモニタリングカメラのイメージ

ホンダ センシング エリートのセンサー配置図
自動運転レベル3とは
米国自動車技術会(SAE)が定め、国際的に利用されている自動運転システムの形態を分類した指標は、レベル0~5の6段階あり、レベル3は特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態(ただし、自動運行装置の作動中もシステムから運転操作の引き継ぎを求められた場合は、ドライバーはただちに運転操作を代われる状態でなければならない)となっている。
安全運転支援システム「ホンダ センシング エリート」の主な内容

【ハンズオフ機能】
ハンズオフ機能作動時
ハンズオフ機能終了時
高速道路や自動車専用道路で、渋滞追従付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に一定の条件を満たすと、ドライバーがハンドルから手を離した状態でもシステムが運転操作を支援する機能。
●ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能

ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能のイメージ
システムが車線内の走行や追従を支援し、設定された車速を保ちながら車線中央に沿うように走行を行い、先行車がいる場合は適切な車間距離を保ちながら追従を支援する。
●ハンズオフ機能付き車線変更支援機能

ハンズオフ機能付き車線変更支援機能のイメージ
ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能で走行中にドライバーが周囲の安全を確認してウインカーを操作すると、システムが車線変更に伴う加減速、ハンドル操作を支援する。
●ハンズオフ機能付き高度車線変更支援機能

ハンズオフ機能付き高度車線変更支援機能のイメージ
ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能で走行中にハンズオフ機能付き高度車線変更支援機能スイッチをONにすると、一定の条件下でシステムが状況を判断して車線変更や追い越しなどの操作支援を、システムが車速の遅い先行車を検知した場合はドライバーに告知を行ったうえで追い越しや車線復帰を支援する。
【トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)】

トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)のイメージ
ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能で走行中に渋滞に遭遇すると、一定の条件下でドライバーに代わってシステムが周辺を監視しながらアクセル、ブレーキ、ステアリングを操作する機能。システムは、先行車の車速変化に合わせて車間距離を保ちながら同一車線内を走行、停車、再発進し、ドライバーはナビ画面でのテレビやDVDの視聴、目的地の検索などの操作をすることが可能となり、渋滞時の疲労やストレスを軽減してくれる。
【緊急時停車支援機能】

緊急時停車支援機能のイメージ
ドライバーがシステムからの操作要求に応じ続けなかった場合に左車線へ車線変更をしながら減速、停車を支援する機能。ハンズオフ機能、トラフィックジャムパイロットの終了時にシステムからの操作要求にドライバーが応じ続けなかった場合は、警告音を強め、シートベルトに振動を加えるなど、視覚、聴覚、触覚によって操作要求に応じるよう促し、それでもドライバーが操作要求に応じ続けなかった場合にはハザードランプとホーンで周辺車両への注意喚起を行いながら減速、停車を、路肩がある場合には左車線に向かって減速しながら車線変更を支援する。

ドライバーへの操作要求1(12.3インチフル液晶グラフィックメーターの表示画面)

ドライバーへの操作要求2(12.3インチフル液晶グラフィックメーターの表示画面)
【ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)】

ブルーの表示灯
ドライバーへ作動状態、走行状況、システムからの操作要求をわかりやすく瞬間的に認知させるインターフェイス。ハンドル、ナビ画面上部、グローブボックスにホンダ センシング エリート表示灯を配置し、ハンドオフ機能が可能な状況ではハンドルの表示灯がブルーに点灯、トラフィックジャムパイロット作動時はその他の表示灯もブルーに点灯する。一方でシステムがドライバーに操作要求をする場合には、表示灯はオレンジに切り替わって点灯&点滅するほか、12.3インチフル液晶グラフィックメーターでもシステムの作動状況や周辺車両の状況、操作要求をシンプル&表現力豊かに表示する。

オレンジの表示灯

ハンドルの表示灯

ナビ画面上部の表示灯

グローブボックスの表示灯

12.3インチフル液晶グラフィックメーターの表示画面(ACC、LKAS作動時)

12.3インチフル液晶グラフィックメーターの表示画面(ハンズオフ機能作動時)

12.3インチフル液晶グラフィックメーターの表示画面(トラフィックジャムパイロット作動時)
カラーバリエーション
【ボディカラー】
マジェスティックブラック・パール ※
プラチナホワイト・パール ※
スーパープラチナ・メタリック ※
プレミアムディープロッソ・パール ※
モダンスティール・メタリック
オブシダンブルー・パール
※のボディカラーは税込み価格5万5000円高。
【インテリアカラー】
プレミアムブラック


ディープブラウン


シーコースト・アイボリー


車両本体価格

●ハイブリッド EX ホンダ センシング エリート:11,000,000円