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更新日:2021.01.29 / 掲載日:2021.01.27

プジョー、最新デザインコードのSUV、3008を発売【改良新型】

 PSAジャパンは1月27日、ベストセラーCセグメントSUVである3008のモデルチェンジを発表し、発売を開始した。
新型3008は新世代デザインフェイスと充実した各種装備を採用し、プジョー初のプラグインハイブリッドにしてプジョー初の4輪駆動でもある 3008 GT HYBRID4を設定している。

NEW 3008 エクステリア

垂直に立ち上がるグリルをフレームレスとして、ヘッドライト、バンパーと融合させ、ラジエターグリルはその存在感を薄め、ボディに溶け込んでいる。また、LEDデイタイムライトは新世代プジョーのデザインコードであるセイバー(サーベル)と呼ばれる牙状のものとなった。近未来的なフレームレスグリル、そして縦のラインを強調しホイールを強調するかのようにオープニングラインと呼応するセイバーの配置、これらによりNEW 3008のフロントフェイスはよりSUVらしいダイナミックな意匠となっている。

GTグレードはフルLEDヘッドライトを採用。リアフォグ点灯時に光度と角度を自動調整するフォグモードを備えるとともに、ヘッドライトユニット内側にスタティックコーナリングライトを内蔵し、夜間ドライブの安全性を高めている。バンパーはより彫刻的で多面的な造形となり、フロントフェイス全体が統合されたスタイルとなるようにリデザインされた。また、フロントフード先端には新世代プジョーらしく3008のエンブレムが配されている。

SUVらしくたくましいショルダーラインとリアドアからキックアップするウインドウグラフィックスが都会的な洗練さとダイナミズムを生み出す。リアにはボディ幅いっぱいに広がるブラックバンドとライオンの爪あとから着想を得た、三本のLEDが赤く光る3D LEDリアコンビランプを備えた。また、ウインカー点灯時に光が流れるシーケンシャルインジケーターを採り入れ、さらに視認性を高めている。

NEW 3008 インテリア

NEW 3008 GT (レザーパッケージオプション装着車)

インテリアにはUI/UXの革新、PEUGEOT i-Cockpit を引き続き採用。登場以来500万人以上のドライバーから支持を得ている i-Cockpit は、小径ステアリングホイールの採用によってステアリングの上からメーターを確認することが可能。視線移動距離の減少、肘が下がり脇を締めたドライビングポジションによるコンパクトな動線のステアリング操作などの優れた資質を持っている。

全グレードのシートは新しくなり、視覚的にはよりモダンに、体感的にはさらに快適になった。GT HYBRID4とGT(ディーゼルおよびガソリン)はフロントシートヒーター、運転席メモリー付きパワーシートとマルチポイントランバーサポートシートを採用。シート表皮はともにアルカンタラ&テップレザーで、GT HYBRID4はライトグレー基調、GT(ディーゼルおよびガソリン)はダークグレー基調となっている。Allure(アリュール) BlueHDiとAllureはファブリ ック&テップレザーのダークグレー基調のシートとなる。また、GT HYBRID4および GTに設定されるレザーパッケージオプションでは人気のナッパレザーシートを継続し、新たにウッドパネルにオープンポア(木材の持つ自然な導管の質感を生かした仕上げ)のダークライムウッド(アオイ科の樹木で日本ではシナノキに近似)を用意している。

  • NEW 3008 Allure(アリュール)

  • NEW 3008 GT

  • NEW 3008 GT HYBRID4

3008 GT HYBRID4およびGTにオプションのレザーパッケージ

  • 3008 GT HYBRID4およびGTにオプションのレザーパッケージ

  • 3008 GT HYBRID4およびGTにオプションのレザーパッケージ

オプションのレザーパッケージには、ナッパレザーシート、ダッシュボードウッドデコレーション、パノラミックサンルーフ(電動メッシュシェード付) 、パークアシスト、360°ビジョン(フロントカメラ付)が含まれている。

NEW 3008 先進運転支援と安全性

NEW 3008は、プジョーのフラッグシップモデルである508と同等レベルの最新世代ADAS(先進運転支援システム)を備える。アクティブセーフティブレーキなど基本機能を全グレードに標準搭載している。

  • アクティブセーフティブレーキ

    508と同様のプジョー最新世代アクティブセーフティブレーキ。自動車、二輪車、歩行者、夜間検知に対応している。

  • アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)

    従来の高速道路における同一車線内走行を想定した運転支援機能に加え、前車が完全停止したのち3秒以内に再発進すればアクセル操作無しで追従する。3秒以上経過した場合はワンアクションで設定速度まで回復。渋滞時の加減速にも対応している。

  • レーンポジショニングアシスト

    車線内の任意の左右位置(無段階)をドライバーが選び、その白線から一定の距離を保ったまま走行可能。車線中央をキープする一般的なシステムとは異なり、ドライバーが無段階で選んだ任意の位置をキープする。乗る人の感覚に寄り添った制御ロジックが特徴だ。ほぼ全速度域でステアリング補正を実施し、アクティブクルーズコントロールとともに先進的な運転支援をドライバーに提供する。

レーンキープアシスト

約65km/h以上で走行中に作動。車載カメラが車線を検知し、ウインカー操作がない状態で車線からはみ出しそうになると、自動的にステアリングに反力を発生させ、元の車線へと戻す。

アクティブブラインドスポットモニターシステム

走行中、斜め後方のブラインドスポット(死角)に存在する後続車輌を超音波センサーが感知。ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させ、さらに後続車輌の進路に入ろうとした場合は、ステアリングの反力によって車線変更を抑制する。

インテリジェントハイビーム

自動ハイビーム切り替え機能。カメラが常に前方の状況を分析し、先行車や対向車の有無、照明の状況などにより、ハイビームとロービームを自動的に切り替え、対向車を幻惑することなく、常に最適な前方視界を確保する。

トラフィックサインインフォメーション

制限速度および進入禁止に関する道路標識をマルチファンクションカメラが読み取り、インストルメントパネルに表示する。読み取った制限速度をクルーズコントロールまたはスピードリミッターに連動させることが可能。

フロントソナー/バックソナー/ワイドバックアイカメラ

フロント、サイドおよびリアに近接ソナーを備える。ワイドバックアイカメラは後進時に車輌後方の状況をタッチスクリーンに投影。またステアリング操作による距離や車輌の進行方向の表示、俯瞰映像により精度の高い表示を提供する。

NEW 3008 THE POWER OF CHOICE

NEW 208で提示された電動化へのビジョン、THE POWER OF CHOICEのフィロソフィーを適用。2.0L BlueHDiクリーンターボディーゼル、1.6L PureTechガソリンターボエンジン、そしてプジョー初となるPHEV(プラグインハイブリッド=ガソリンエンジン+電気モーター+外部充電可能なバッテリー搭載)の4WDモデルという3つのパワートレインを用意する。プジョーにとってICE(Internal Combustion Engine=内燃機関)の純ガソリンエンジン、純ディーゼルエンジンとPHEVおよびEV(電気自動車)は対等な存在であり、機能、装備、居住スペース、ユーティリティなど自動車としての基本を同等とした上で、コスト、ユーザーのライフスタイル、使用状況、好みなどに応じた自由な選択を提案。手元にあるあらゆるカード(手段)を用い、現実に即した状態で全体としてのCO2削減を目指している。

NEW 3008 GT HYBRID4

e-EAT8イメージ図

環境対応とドライビングプレジャーを両立する、未来へのビジョン“UNBORING THE FUTURE(退屈な未来は、いらない。)”を具現化したモデルがGT HYBRID4だ。このプジョー初の電動化モデルであるプラグインハイブリッド4WDは、トータル出力300ps /520Nmを発生し、プジョー市販モデルで歴代最強を誇る。CセグメントSUVの中でも動力性能はトップレベルだ。高回転域を伸ばしハイチューンとなった200ps/300Nmの1.6L PureTechガソリンターボエンジンを搭載。電子制御8速オートマチックトランスミッションEAT8をベースにしたPHEV専用トランスミッションe-EAT8には110ps/320Nmのフロント電動モーターを内蔵し、リアに独立した112ps/166Nmの電動モーター、そして13.2kWhのバッテリーを組み合わせる。アクセルに即座に反応する電動モーターの駆動で旋回をコントロールする、ダイナミックなドライビングエクスペリエンスが味わえる。

200psに引き上げられたガソリンエンジンにふたつのモーターによるサポートが加わり、さらにリアモーター駆動による確かなトラクションのおかげで、0~100km/h加速は欧州参考値5.9秒という高い動力性能を発揮する。

4WDモード時のエナジーフローイメージ図

GT HYBRID4は以下の4つのドライブモードを搭載している。

4WD:135km/h以下で作動。リアモーターにより後輪も駆動させ4輪のトラクションを最大化する。路面、走行状況、4輪のグリップなどにより最適な効率となるように前後の駆動を制御し、トルクをアクティブに配分することで、SUVらしい悪路走破性を発揮する。発進時はリア駆動を加えた4WDとなるが、状況に応じてFFにも切り替わる。

SPORT:エンジン主体で駆動するスポーツモード。シフトアップタイミングを遅らせエンジンの出力を引き出し、アクセルレスポンス、ギアシフトタイミング、ステアリングなどを統合制御する。HYBRIDモードよりも電気エネルギーの依存度は低くなる。

HYBRID:システム始動時のデフォルトモード。総合的にもっともエネルギー効率の良い走行モードで、エンジンとモーターが運転状況によりフレキシブルかつスムーズに切り替わる。バッテリー残量がある限り、発進時はリアモーター駆動となる。

ELECTRIC:電力のみで走行するゼロエミッションモード。アクセルを深く踏み込んだ際は、自動的にエンジンも稼働する。最高速度は135km/h、EV走行換算距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値)はJC08モードで69km、WLTCモードで64km。

なお、すべてのモードにおいて、走行状況によりエンジンと電動モーターのシームレスな切り替えが発生する。

バッテリーへの充電は普通充電のみに対応。200V/3kWで約5時間、200V/6kWで約2時間半で満充電となる。専用充電ケーブルが付属し、充電ポートは車輌左後方に位置している。ソケット脇にはLEDのインジケーターがあり、スタンバイ(白)、充電中(緑の点滅)、充電完了(緑の点灯)、青(充電予約中)など、充電状態を表示する。

NEW 3008 HYBRID4はスマートフォンのアプリを利用したeリモートコントロールというPHEVならではの機能を実装。スマートフォンにダウンロードした無料のMyPeugeotアプリ(iOSおよびAndroid OSに対応)の操作により、リモートチャージングとプリコンディショニングの操作が可能となっている。

  • リモートチャージング

    充電器に接続されているNEW 3008 HYBRID4に対してスマートフォンから操作できる。
    ●充電状況の確認(ON-OFF、普通・急速充電、充電レベル、速度、満充電残り時間)
    ●充電予約(設定した時間に充電を開始する)

  • プリコンディショニング

    車内のエアコンを遠隔で作動させることができる。プリコンディショニング時は21度の設定となり、室内を快適な状態で約10分間キープ。ただし、作動は50%以上の充電状態、イグニッションOFF、車輌ロックの条件がすべて満たされている場合に限られる。
    ●遠隔操作で車輌室内のエアコンを作動(ON-OFF)
    ●エアコン動作予約(時間、曜日をスケジュール)

NEW 3008 GT BlueHDi / GT

フルLEDヘッドライト、運転席メモリー付きパワーシート、フロントシートヒーターなどの快適装備のほか、タイヤのトラクションを最適化して悪路走破性を高めるヒルディセントコントロール付きアドバンストグリップコントロールなどを備える。可変ジオメトリーターボを搭載する2.0L BlueHDiクリーンターボディーゼルは、最高出力177ps、最大トルク400Nm。4L自然吸気ガソリンエンジンに相当する大トルクによるパワフルな走りが特徴だ。また、プジョー独自のクリーンテクノロジーにより、Euro 6.2に対応する環境性能と16.6km/L(WLTCモード)、21.2km/L(JC08モード)を達成している。1.6L PureTechターボガソリンエンジンは、ターボラグを極限まで減らしたツインスクロールターボチャージャーにより1,650rpmという低回転域から250Nmのトルクを発生。燃費はWLTCモードで15.6km/L(旧13.4km/L)、JC08モードで17.5km/L(旧15.0km/L)と従来モデルより大幅に改善している。

NEW 3008 Allure BlueHDi / Allure

より充実した内容となり、すべて標準装備としたADAS(先進運転支援システム)、LEDヘッドライト、さらにファブリック&テップレザーシートにダッシュボードのファブリックデコレーションなど、心地よさを感じさせるパッケージをまとめたグレード。パワートレインはGTと同様に定評の2.0L BlueHDiクリーンターボディーゼルと1.6L PureTechターボガソリンエンジンとなる。

NEW 3008 ボディサイズ

NEW 3008は、グループPSAのC/D/EセグメントプラットフォームであるEMP2によって、優れた乗り心地、静粛性、ユーティリティを備えている。PHEV化を前提として設計されたEMP2により、バッテリーを搭載し、マルチリンクリアサスペンションとリアモーターを搭載するGT HYBRID4であってもトランクスペースなどはほとんど犠牲になっていない。

NEW 3008 ユーティリティ

NEW 3008 GTラゲッジルーム

6:4分割可倒式のリアシートはワンタッチでシートバックが倒れ、同時に座面が沈み込む設計となっている。荷物の量に合わせて簡単にアレンジでき、シートバックをすべて折りたためば、最大約1,482Lの空間が出現する(PHEVを除く)。また、リアバンパーの下で足を動かすと自動開閉するハンズフリー電動テールゲートを備え、両手がふさがっている時や雨の中でもスムーズな荷物の積み下ろしを可能にしている。

  • GTラゲッジルーム(通常時)

  • GTラゲッジルーム(後席格納時)

ハンズフリー電動テールゲート利用イメージ

インテリアではセンターコンソール下部に収納スペースを備え、そこにQi規格準拠のスマートフォン非接触充電エリアを用意。USBポートはセンターコンソールにType-Aを1つ、後席に充電用Type-Aを2つ装備している。また、Apple CarPlay/Android Autoに対応するスマートフォン接続機能も標準搭載しており、対応するナビゲーション/マップアプリやオーディオアプリを直感的に使用することができる。

NEW 3008 グレード構成&価格

icon NEW 3008 Allure / Allure BlueHDi

・LEDヘッドライト
・18インチアロイホイール“DETROIT”グレー
・Peugeot i-Cockpit
・電動パーキングブレーキ
・ブラックダイヤモンドルーフ
・パドルシフト
・Peugeotミラースクリーン
・ファブリック&テップレザーシート

icon NEW 3008 GT / GT BlueHDi

Allureに加え
+フルLEDヘッドライト
+スポーティフロントグリル
+18インチアロイホイール“LOS ANGELS”
+ブラックルーフライニング
+クロームエキゾーストエンド&サイドウインドウモール
+クロームサイドウインドウモール
+アドバンスドグリップコントロール
+電動パワーシート&フロントシートヒーター
+アルカンタラ&テップレザーシート(ダークグレー)

icon NEW 3008 GT HYBRID4

純内燃機関版GTに加え
+18インチアロイホイール“DETROIT”ブラック
+アルカンタラ&テップレザーシート(グレー)
+HYBRID4 ドライブモードセレクター(ヒルディセントコントロール付き)
+eリモートコントロール(リモートチャージング、プリコンディショニング)
+充電ケーブル 3kW 15A 200V(普通充電用)付属

ボディカラー

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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