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更新日:2020.11.24 / 掲載日:2020.11.24
大攻勢! SUBARU計画【3】新型インプレッサ・注目グレード徹底比較

この秋、インプレッサ スポーツもアップデート。もともと良質な走りに定評があるモデルだが、新たにe-BOXERやSTIスポーツが追加されたことで、大きな注目を集めるのは間違いなさそう。どれが新インプレッサのベストバイなのだろう?
異なる個性を持つ、2つのフラッグシップを新設定
今年の秋で丸4年目を迎えるスバル・インプレッサ。スバル車は毎年のように細かな改良を加えて熟成度を高めていくことも特徴の一つだが、今回は一部改良を謳いながらも内容はマイナーチェンジ級。その目玉となるのがe-BOXERとSTIスポーツだ。
小型モーターながらも巧みなアシスト制御により、想像以上にプラスαの走りが楽しめるe-BOXER。今回、2Lモデルの上位パワートレーンとして、アドバンスと2・0e-Lアイサイトの2つのグレードが投入された。
当然、”走り優先“ならば、動力性能に秀出るe-BOXERモデルが有力候補に躍り出るはずだが、従来の2Lモデルのみにファン待望のSTIスポーツを設定したことが、新型のグレード選びを難しくする。
もともと2016年秋のデビュー時からスポーティグレードを求める声は多かっただけに、STIスポーツには充実の内容が注がれる。STI専用の黒と赤を織り込んだ内外装やセミスポーツシート、新開発ダンパーや18インチアルミホイールが奢られているのだ。
モーター駆動の先進性か? STI直系の走りか? 悩み甲斐のある個性溢れる2台といえよう。
アドバンス
■主要諸元 ●全長×全幅×全高(mm):4475×1775×1515 ●ホイールベース(mm):2670 ●車両重量(kg):1530 ●パワーユニット:1995cc水4DOHC(145PS/19.2kg・m)+モーター(10kW/65N・m) ●トランスミッション:リニアトロニック ●WLTCモード燃料消費率(総合モード):15.2km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:215/50R17

新設定されたアドバンスは標準仕様の最上級グレードという位置付け。ネイビー/ライトグレーのアドバンス専用本革シートをOPで選べるなど、プレミアムな演出も抜かりなし。
エンジンとミッションの間にモーターを配置するe-BOXER。小型システムながら2クラッチ構造を採用することで、効率的な駆動配分/充電を実現している。低回転時にはモーター単独走行も可能だ。

エンジンとモーターが巧みな協調動作を行うことで、コーナー脱出時にモーターアシスト力を最大限発揮する、最新の駆動制御「e-アクティブシフトコントロール」も設定。
STIスポーツ
■主要諸元 ※AWD車 ●全長×全幅×全高(mm):4475×1775×1480 ●ホイールベース(mm):2670 ●車両重量(kg):1400 ●パワーユニット:1995cc水4DOHC(154PS/20.0kg・m) ●トランスミッション:リニアトロニック ●WLTCモード燃料消費率(総合モード):12.4km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R)●タイヤ:225/40R18

ブラックをアクセントとして巧みに用いるSTIスポーツ専用スタイリングを採用することで標準仕様との差別化が図られる。ブラックの18インチアルミもSTI専用タイプだ。

キャビンはスポーティーなブラックを基調色としながらも、メーターやコンソールパネル、セミスポーツシートに刺激的なレッドアクセントを配色。ドライバーの心を高める演出も巧みだ。

フロントサスに、路面から伝わる振動の周波数に応じて減衰力を自動調整する専用ダンパーを搭載。路面からの微細な振動を抑えることで、1ランク上の走り味を実現している。
ズバリ、ベストグレードは?
新設定グレードは魅力十分だが サスチューンの違いは確認すべし
注目のe-BOXER車にはアドバンスと2.0e-Lアイサイトが設定されるが、パワートレーン以外の装備機能は従来モデルと同系統。より緻密な出力制御を手に入れたことで、ツアラー性能が進化した印象だ。
一方、STIスポーツは、エンジンこそ従来の2Lユニットだが、エアロスタイルやレーシーな内装、さらに足回りに専用チューンのサスを装着。走りに刺激も求めたいユーザー向けにスポーティさを強めている。共にアイサイトを含めた装備設定はほぼ同水準で、価格差も僅か。お好みで選んでも最新インプレッサの魅力を楽しめるが、足回りの印象はかなり異なるだけに、試乗時に味付けの違いは確認しておくべきだろう。
アドバンス

STIスポーツ

スバルXVも大幅改良を実施!
フェイス周りの意匠変更を実施。クロスオーバーらしさを大幅強化
スバルXVも内外装のイメージチェンジを軸とする大幅改良を実施。フロントマスクやアンダーカバー、アルミホイールを新デザインに変更したほか、インテリアもカラーコーディネートや素材の見直しが図られ、カジュアルな雰囲気も強化。アウトドア志向を強く押し出したスタイリングに仕上げている。

走行ハード面に大きな変更はないが、全グレードのサスペンションが新タイプに刷新されている。またe-BOXER車にはe-アクティブシフトコントロールも追加されている。
●文:編集部