車種別・最新情報
更新日:2020.07.27 / 掲載日:2020.05.29

ミドルSUV最新事情

icon LEXUS RX 価格帯:513万-796万円

  • ハリアーと同車格の世代もあったが、現行RXは完全に格上の存在。そのことは贅を尽くして仕上げられたキャビン空間が雄弁に物語ってくれるだろう。

内外装の仕立てはもちろん 走りもハリアーに負けない

 最新技術満載のハリアーとは世代が異なる格好だが、昨年夏にビッグマイナーチェンジを実施。内外装の変更に加え、ボディ骨格とサス周りの剛性が高められるなど走行ハード面も強化された。これらの改良の恩恵は大きく、よりフラットな乗り味と操舵時の応答性が高まっている。V6ハイブリッド車が主力が担うなど、ハリアーより明らかに格上のモデルだ。

icon LEXUS NX 価格帯:450万7000~ 608万8000円

  • レクサス初のコンパクトクロスオーバーとして誕生したNX。走行ハードは先代ハリアーと同世代だが、NX専用のサスチューンなどで差別化。応答性や安定性に定評がある。

ハードウェアは1世代前だが ハリアーの正統ライバル車

 現行レクサスSUVの中で、車格的に最もハリアーに近い存在となるのがNXだ。現行型のデビューは2014年と設計年次はさすがに古くなってきたが、頻繁に改良を実施することで、商品力を保っている。ただし、シャシーとパワートレーン(2Lターボ/2.5Lハイブリッド)は、従来型ハリアーと同世代であるため、新型ハリアーとは世代違いになってしまう。

icon MAZDA CX-8 価格帯:294万8000~ 489万600円

  • 贅沢なキャビン空間を楽しめることもCX-8の魅力。セカンドキャプテンシート/レザー仕様車も設定されている。

  • 2列シートのCX-5もハリアーへの挑戦状を持っている。特に分厚いトルクのディーゼルターボ車は、最新ユニットを搭載するハリアーとも互角以上に戦えるだろう。

2列シートのCX-5もハリアーへの挑戦状を持っている。特に分厚いトルクのディーゼルターボ車は、最新ユニットを搭載するハリアーとも互角以上に戦えるだろう。

 マツダ車は頻繁な商品改良で有名。CX-8とCX-5もほぼ毎年のようにアップデートを受け、走りの質感を磨き続けている。そんな理由もあって走り自慢のSUVと思われがちだが、内装の上質感も武器の一つ。特にCX-8はセカンドキャプテンシート車や上級レザー仕様の設定もあって、プレミアムの分野でもハリアーと勝負できるSUVだ。

レクサスSUVが相手でも 性能面はハリアーが有利

 トヨタ同門で比べるとまずはレクサスRXだろう。元々ハリアーはRXの日本向け仕様だったが、3代目以降は各々の道を歩むことになった。当然、トヨタとレクサスでは思想はもちろん、コストのかけ方も異なるため、ハリアーが辛いのでは……と思いきや、逆転現象が起きる部分もある。

 一番は走りのパフォーマンスだ。RXは2019年にマイナーチェンジを実施しているものの、登場は2015年とやや古い。プラットフォームはどちらもKプラットフォームだが、旧式のRXに対してハリアーはTNGAを用いる。RXは構造用接着剤の採用拡大などでボディの高剛性化を図っているが、基本性能は新プラットフォームを採用するハリアーのほうが有利である。ハリアーは未試乗だが、RAV4の走りを継承していることを考えると、RX超えをしている部分はあると思う。

 パワートレーンもガソリン/ハイブリッド共に4気筒のみのハリアーに対して、RXはV6もラインナップする。やはり静粛性やスムーズさと言う部分ではマルチシリンダーが優勢だ。ただし、ダイレクト感やフィーリングはダイナミックフォースエンジン採用のハリアーの良さもある。

 またNXも価格が近くなるだけに比較したくなる。ただし、こちらもRXと同様にNXの設計年次が気になる。プラットフォームもパワートレーンも1世代前の改良型であり、ハリアーとの走りの相対比較ではRXよりも分が悪くなる可能性大だ。

 もっともレクサスSUVは豪華なキャビン空間や上級装備も武器としている。ハリアーはここも大きな進化を遂げていることは間違いないが、まだまだRXやNXが秀出ている部分も多いだろう。

 他社だとマツダCX-8とCX-5だ。一般ブランド以上プレミアムブランド未満……と言う絶妙な立ち位置はハリアーに通じるものがある。エクステリアデザインやインテリアなどはどちらもシンプルながらも質の高いデザインで甲乙つけがたいが、どちらかと言うと日本人のツボを確実に抑えるハリアーに対し、欧州車的な価値観のCXと言う違いはある。

 メカニズムはTNGAとスカイアクティブ、どちらも「人間中心」の思想を盛り込んだテクノロジーを採用。パワートレーンはハイブリッド推しのハリアーとディーゼルターボ推しのCXと異なるが、どちらもパフォーマンスと燃費のバランスに優れているので、好みで選んで問題ない。ただ、コネクテッド技術に関してはハリアーの圧勝である。

提供元:月刊自家用車

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