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更新日:2020.02.21 / 掲載日:2020.02.21
ホンダ、プレミアムセダン「アコード」をフルモデルチェンジ

本田技研工業は、プレミアムセダン「アコード」をフルモデルチェンジし、2月21日から発売する。このアコードは、1976年に誕生して以来、世界販売累計台数2000万台(2020年2月時点、ホンダ調べ)のホンダを代表する1台で、現在は世界120以上の国と地域にて販売されている。国内で7年ぶりにフルモデルチェンジした10代目となる新型は、新開発の低重心&低慣性の新世代プラットフォームを採用し、ロー&ワイドなスタイル、優れた走行性能、広い室内空間を備えるとともに、最新の安全運転支援システム「ホンダ センシング」、先進装備などを採用している。

初代(左)、新型(右)
デザイン
エクステリアは、ホンダのセダンの共通モチーフであるシャープなクロームバー、薄型ヘッドライトを配した端正で力強いフロントマスク、モールをなくしたなめらかで美しいルーフライン、遠くからでも一目でアコードと分かる水平基調のリヤコンビネーションランプ、細部まで徹底的こだわったバンパーを備えたリヤビューなど、ロー&ワイドなロングノーズのスタイルとなっている。
インテリアは、安心感&爽快感を両立させた水平基調の薄型3層インパネ、最短の時間で正確な情報を伝える「瞬間認知」、自然な感覚で的確な操作が行える「直感操作」を追求したコックピットを採用し、フロントピラーの下端を後方に引くとともにスリム化することで、水平視野角を先代より約10%拡大して視認性を高めている。さらに、インパネ、エアコンダイヤル、インナードアハンドルなどの随所に、ゼルコバウッド調やプラチナクロームメッキを施して、上質で高級感のある空間を演出している。標準装備の本革シートは、シート奥に骨盤をしっかりと支えてくれる高硬度高減衰ウレタン、腿裏に低硬度ウレタンなどを採用することで、フロントはホールド性、座り心地を向上させ、リヤは足を伸ばしても圧迫感の少ない座り心地を実現している。






メカニズム
ボディは、安定性を高める低重心、クルマの余分な挙動変化を少なくする低慣性に設計した新開発のプラットフォームを採用し、構造そのものから見直した高効率なボディ骨格、超高張力鋼板の適用拡大、前後サブフレーム&サスペンションの軽量化などにより、完成車の車重を先代より50kg軽量にするとともに、大幅な高剛性化を実現している。
パワートレーンは、2.0L直4DOHC i-VTECエンジン(最高出力145PS/最大トルク17.8kg・m)に、2モーターハイブリッドシステム(モーター:最高出力184PS/最大トルク32.1kg・m)、電気式無段変速機のトランスミッションを組み合わせる。
足回りは、先代と同様にフロントはマクファーソンストラット式、リヤはマルチリンク式のサスペンションを採用しつつ構造を刷新することで、優れた操縦安定性&操舵応答性を備えるとともに、アコードとして初採用のダンパーの減衰力を4輪独立制御するアダプティブダンパーシステムにより、上質な乗り心地を実現している。
2モーターハイブリッドシステム、アダプティブダンパーシステム、アジャイルハンドリングアシストなどを総合的に制御するドライブモードは、スポーティな走行性能を実現する「スポーツ」、走りと燃費を両立させる「ノーマル」、走りと燃費の両立とともに、快適性を高める「コンフォート」の3つのモードのほか、エンジン、モーター、エアコンなどを制御して燃費を抑えるECONモード、モーター走行を優先するEVモードも備える。
ユーティリティ
先代よりも55mm延長させたホイールベース(2830mm)により、広い室内空間を実現し、トランクスルー機構&アームレストスルー機構を備えたリヤシートは、先代と比べて足元広さを70mm、膝まわり空間を50mm拡大している。トランクルームは、インテリジェントパワーユニット(IPU)をリヤシート背面からリヤシート下へと移設、リヤサスペンションのダンパーを垂直に近い配置とすることで、容量はハイブリッドセダントップとなる573L(9.5インチタイプのゴルフバッグを4個積載できる)となっている。さらに、先代より開口幅を40mm拡大、地上高を25mm低くして、積み降ろしのしやすさを大幅に高めた。
主な装備
先進安全装備は、安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備し、従来からの「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「誤発進抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」「路外逸脱抑制機能」「渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)」「車線維持支援システム(LKAS)」のほか、後退時の障害物への衝突回避をサポートする「後方誤発進抑制機能」、対向車や先行車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替えてくれる「オートハイビーム」の機能を新たに追加した。
快適装備は、チルトアップ機構付きフロント電動スモークドガラスサンルーフ、シートヒーター(運転席、助手席、リヤ左右席)、リヤドアサンシェード、エンターテインメント装備は8インチ静電式タッチパネルディスプレイを搭載したHondaインターナビ、Qi規格対応の携帯、スマホなどを無線充電できるワイヤレス充電器、後席用の充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個付き)などを標準装備する。
ボディカラー
プラチナホワイト・パール ※
クリスタルブラック・パール
ルナシルバー・メタリック
ブリリアントスポーティブルー・メタリック
パッションレッド・パール
※はメーカーオプション、税込み価格は4万4000円。
インテリアカラー
ブラック



アイボリー



※本革シートはフロントシートのヘッドレスト、側面、背面、サイドサポート部、リヤシートのヘッドレスト、サイドサポート部、中央席などにはプライムスムースを使用している。
主要諸元・ラインナップ・車両本体価格
【主要諸元】
EX
●全長×全幅×全高(mm):4900×1860×1450●ホイールベース(mm):2830●車両重量(kg):1560●駆動方式:FF●パワートレーン(最高出力/最大トルク):1993cc直4DOHC i-VTECエンジン(145PS/17.8kg・m)+モーター(184PS/32.1kg・m)●トランスミッション:電気式無段変速機●WLTCモード燃費 (km/L):22.8●燃料タンク容量(L):48[レギュラー]●最小回転半径(m):5.7
【ラインナップ・車両本体価格】
